Rucaparib[ルカパリブ]

米国承認初掲載日: 2017/01/03~

このページは、米国国立がん研究所(NCI)「Drug Information」に基づいて作成しています。
薬剤の簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中の臨床試験に関する情報へのリンク集です。最新情報は、下記の原文ページでご覧ください。

米国の商標 Rubraca[ルブラカ]  
日本の承認の有無/商標KEGG PMDA で調べる

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『海外がん医療情報リファレンス』内の記事を検索 → Rucaparib[ルカパリブ]

適応となるがん

ルカパリブは、以下の治療に承認されています。
上皮性卵巣がん卵管がん、または原発性腹膜がん
  - プラチナ製剤による化学療法で完全寛解または部分寛解が認められた再発がんの成人患者に維持療法として使用されます。
  - BRCA1またはBRCA2遺伝子に特定の生殖細胞系変異または体細胞系変異が確認され、本剤とは種類の異なる2つ以上の化学療法を既に受けている成人患者に使用されます。
・生殖細胞系または体細胞系BRCA1/BRCA2遺伝子変異を有する転移性去勢抵抗性前立腺がん。抗アンドロゲン療法およびタキサンを含む化学療法による治療歴のある成人患者に使用されます。1
1本適応は、FDAの迅速承認プログラムの下で承認されています。承認の条件として、検証的試験によりルカパリブがこれらの患者に臨床的有用性をもたらすことが示されなければなりません。
ルカパリブは、他のがん種の治療についても試験が行われています。
→ 適応となるがん最新(原文ページ)

FDA承認ニュース
FDAが、BRCA変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんにルカパリブを承認
FDAが再発卵巣がん維持療法薬としてルカパリブを承認
FDAが進行卵巣がん治療にrucaparibを迅速承認

Rucaparib[ルカパリブ]に関する詳細情報

NCI治療薬辞典(原文)-詳細な科学的定義や、この治療薬に対する別名
Medline Plusの情報(原文)-治療薬に関する重要な情報を一般の方向けの言葉でまとめています。内容は次のようなものです。
・この治療薬に対するFDAの警告や注意
・この治療薬の適応症、使用方法
・この治療薬の使用の前に担当医に伝えておくべきこと
・この治療薬の使用の前に知っておくべきこと
・この治療薬と相互作用がある可能性のある他の薬剤
・起こりうる副作用

研究結果
【NCIブログ】オラパリブとルカパリブの承認で、前立腺がん治療はPARP阻害薬の時代に突入(2020/06/11)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報

治療薬は、すでに承認された適応以外にも治療や予防に役立つ効果があるかどうか別の試験で調べられることがあります。この患者向け『薬剤情報』では、承認された用法のみ記載していますが、情報の大部分は、現在試験が行われている未承認の使用法にも適応されることでしょう。

ルカパリブの臨床試験/治験を検索(原文)-現在患者を受け入れているがん領域のNCI臨床試験リスト

検索リンク

PubMed論文検索-米国National Library of Medicine。世界の科学論文一覧。薬剤の論文を調べることができます。
Clinicaltrials.Gov-世界中の臨床試験、治験一覧ページ。薬剤名で検索可能。

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