Ipilimumab[イピリムマブ]
アルファベット別
五十音別
米国承認初掲載日: 2011/04/21~
このページは、米国国立がん研究所(NCI)「Drug Information」に基づいて作成しています。
薬剤の簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中の臨床試験に関する情報へのリンク集です。最新情報は、下記の原文ページでご覧ください。
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適応となるがん
イピリムマブは、以下の治療に承認されています。
・成人および12歳以上の小児の大腸がん。フルオロピリミジン、オキサリプラチンおよびイリノテカンによる治療後に増悪した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)の転移大腸がんの治療にニボルマブとの併用で使用されます。1
・肝細胞がん(肝がんの一種)。ソラフェニブによる治療歴のある患者にニボルマブとの併用で使用されます。1
・悪性胸膜中皮腫。手術による切除不能ながんを有する成人患者に初回治療としてニボルマブとの併用で使用されます。
・メラノーマ
- 皮膚およびリンパ節のメラノーマを切除する手術を受けた患者に、術後補助療法として使用されます。
- がんが手術による切除不能または転移した成人患者および12歳以上の小児患者に使用されます。
・非小細胞肺がん。以下のがんを有する成人患者に初回治療としてニボルマブとの併用で使用されます。
- PD-L1タンパク質を発現し、EGFR遺伝子またはALK遺伝子に変異がない転移がん。
- EGFR遺伝子またはALK遺伝子に変異がない転移または再発がん。プラチナ製剤による化学療法と併用して使用されます。
・進行した腎細胞がん(腎臓がんの一種)。治療を受けたことがない一部の腎細胞がん患者においてニボルマブとの併用で使用されます。
1本適応は、FDAの迅速承認プログラムの下で承認されています。承認の条件として、検証的試験によりイピリムマブがこれらの患者に臨床的有用性をもたらすことが示されなければなりません。
イピリムマブは、他のがん種の治療についても試験が行われています。
→ 適応となるがん最新(原文ページ)
FDA承認済み適応一覧
FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認(日本語)
メラノーマ術補助療法薬に対するイピリムマブの FDA承認(日本語訳)
メラノーマに対するイピリムマブ のFDA承認(日本語訳)
FDA承認ニュース
FDAが食道扁平上皮がんの一次治療にニボ+化学療法/イピリムマブ併用を承認
FDAが悪性胸膜中皮腫の一次治療にニボ+イピ併用を承認
FDAが転移非小細胞性肺がんの初回治療としてニボ+イピ+化学療法併用を承認
転移非小細胞肺がんの初回治療にニボルマブ+イピリムマブを承認
FDAが肝細胞がんの2次治療にニボ+イピ併用を承認
FDAが進行腎細胞がんにニボルマブ+イピリムマブ併用療法を承認
FDAが術後メラノーマの再発予防にイピリムマブを承認
イピリムマブのFDA承認
Ipilimumab[イピリムマブ]に関する詳細情報
NCI治療薬辞典(原文)-詳細な科学的定義や、この治療薬に対する別名
Medline Plusの情報(原文)-治療薬に関する重要な情報を一般の方向けの言葉でまとめています。内容は次のようなものです。
・この治療薬に対するFDAの警告や注意
・この治療薬の適応症、使用方法
・この治療薬の使用の前に担当医に伝えておくべきこと
・この治療薬の使用の前に知っておくべきこと
・この治療薬と相互作用がある可能性のある他の薬剤
・起こりうる副作用
研究結果
【NCIブログ】HLA遺伝子:免疫療法薬が必ずしもすべての人に有効ではない理由(2022/1/27)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報
【NCIブログ】免疫チェックポイント阻害薬の長期的な副作用が研究で明らかに(2021/04/30)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報
治療薬は、すでに承認された適応以外にも治療や予防に役立つ効果があるかどうか別の試験で調べられることがあります。この患者向け『薬剤情報』では、承認された用法のみ記載していますが、情報の大部分は、現在試験が行われている未承認の使用法にも適応されることでしょう。
イピリムマブの臨床試験/治験を検索(原文)-現在患者を受け入れているがん領域のNCI臨床試験リスト
検索リンク
PubMed論文検索-米国National Library of Medicine。世界の科学論文一覧。薬剤の論文を調べることができます。 |
Clinicaltrials.Gov-世界中の臨床試験、治験一覧ページ。薬剤名で検索可能。 |
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