Brentuximab Vedotin [ブレンツキシマブ べドチン]

米国承認初掲載日: 2011/09/12~

このページは、米国国立がん研究所(NCI)「Drug Information」に基づいて作成しています。
薬剤の簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中の臨床試験に関する情報へのリンク集です。最新情報は、下記の原文ページでご覧ください。

米国の商標 Adcetris[アドセトリス]
日本の承認の有無/商標KEGG PMDA で調べる

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『海外がん医療情報リファレンス』内の記事を検索 → Brentuximab Vedotin [ブレンツキシマブ ベドチン]

適応となるがん

ブレンツキシマブ ベドチンは、以下の治療に成人患者での使用が承認されています。
未分化大細胞リンパ腫
 ・併用化学療法が奏効しなかった全身性疾患の患者に使用されます。
 ・未治療の患者にシクロホスファミド、ドキソルビシン、およびプレドニンとの併用で使用されます。
 ・原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫。他の全身療法を受けたことがある患者に使用されます。
ホジキンリンパ腫
 ・がんの再発または増悪のリスクが高い患者に対し、自家幹細胞移植(ASCT)の後に使用されます。
 ・ASCTが奏効しなかった患者に使用されます。また、本剤は2回以上の併用化学療法による治療が奏効せずASCTを受けることができない患者にも使用されます。
 ・未治療のIII期またはIV期のホジキンリンパ腫患者において化学療法との併用で使用されます。
菌状息肉腫(皮膚T細胞性リンパ腫の一種)。CD30陽性で他の全身療法を受けたことがある患者に使用されます。
・CD30陽性末梢性T細胞リンパ腫。シクロホスファミド、ドキソルビシン、およびプレドニンとの併用で使用されます。
ブレンツキシマブ ベドチンは、その他の病態や他のがん種の治療についても試験が行われています。
→ 適応となるがん最新(原文ページ)

FDA承認済み適応一覧
ブレンツキシマブ ベドチンのFDA承認(2011)(日本語訳)

FDA承認ニュース
FDAが2種類のリンパ腫にブレンツキシマブ ベドチンを承認
FDAが皮膚未分化大細胞リンパ腫にブレンツキシマブ・ベドチンを承認
自家造血幹細胞移植後の再発・進行リスクが高いホジキンリンパ腫に対し、地固め療法としてブレンツキシマブ・ベドチンを承認

Brentuximab Vedotin[ブレンツキシマブ ベドチン]に関する詳細情報

NCI治療薬辞典(原文)-詳細な科学的定義や、この治療薬に対する別名
Medline Plusの情報(原文)-治療薬に関する重要な情報を一般の方向けの言葉でまとめています。内容は次のようなものです。
・この治療薬に対するFDAの警告や注意
・この治療薬の適応症、使用方法
・この治療薬の使用の前に担当医に伝えておくべきこと
・この治療薬の使用の前に知っておくべきこと
・この治療薬と相互作用がある可能性のある他の薬剤
・起こりうる副作用

研究結果
【NCIブログ】ブレンツキシマブが若年ホジキンリンパ腫の放射線療法による被曝量を減らす可能性(2021/05/07)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報

治療薬は、すでに承認された適応以外にも治療や予防に役立つ効果があるかどうか別の試験で調べられることがあります。この患者向け『薬剤情報』では、承認された用法のみ記載していますが、情報の大部分は、現在試験が行われている未承認の使用法にも適応されることでしょう。

ブレンツキシマブ ベドチンの臨床試験/治験を検索(原文)-現在患者を受け入れているがん領域のNCI臨床試験リスト

検索リンク

PubMed論文検索-米国National Library of Medicine。世界の科学論文一覧。薬剤の論文を調べることができます。
Clinicaltrials.Gov-世界中の臨床試験、治験一覧ページ。薬剤名で検索可能。

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