NCI(米国国立がん研究所)
遠隔診療を利用したがんケアの急増とその今後
2022年3月31日
2020年に7歳の娘Evaが進行性のウィルムス腫瘍と診断された後、LaBonne夫妻のChrisとAliciaは、娘Evaの治療についてナッシュビルのヴァンダービルト-イングラムがんセンター(VICC)の医師にセカンドオピニオンを求めた。た
mRNAワクチンはがん治療に貢献できるか
2022年3月30日
COVID-19流行により、細胞にタンパク質産生を指令する分子である 伝令RNA(messenger RNA:mRNA)に注目が集まっている。全世界で何億人もの人々がSARSコロナウイルス2の感染による重篤な新型コロナウイルス感染症(COV
ナノ粒子により実験的髄芽腫治療の効果が飛躍的に向上
2022年3月29日
抗がん剤パルボシクリブ(販売名:イブランス)をナノ粒子に充填することで、脳腫瘍の一種である髄芽腫に対する抗がん作用が高まることが、マウスを用いた新たな研究で明らかになった。この研究を主導した研究者らによると、ナノ粒子コーティングによって腫瘍
小児がん経験者の妊娠に関する朗報と注意点
2022年3月29日
≪記事の概要はこちら≫ まず朗報――小児がん経験者が成人後に妊娠した場合、がんの病歴のない人と同様に健康な子どもを出産する傾向にあることが新たな研究により明らかになった。小児がん経験者の子どもたちは先天性疾患や出生時の健康問題のリスクも高く
星細胞腫サバイバーと介護者の旅路
2022年3月22日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 退形成性星細胞腫サバイバーのJCジェイシーと妻のルアンが、人
NCI研究室ツアー
2022年3月14日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 米国国立がん研究所(NCI)がん疫学・遺伝学部門のトランスレー
デュルバルマブが進行胆道がんの生存を緩やかに改善
2022年2月28日
大規模臨床試験の新たな結果は、胆管がんや胆のうがんなど、まれだが進行の早い種類のがんである胆道がん患者に希望の光を与えるものである。 TOPAZ-1と呼ばれるこの試験では、免疫療法薬デュルバルマブ(販売名:イミフィンジ)を標準的な化学療法に
HLA遺伝子:免疫療法薬が必ずしもすべての人に有効ではない理由
2022年2月22日
毎年、何十万人ものがん患者がニボルマブ(販売名:オプジーボ)やペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)といった免疫チェックポイント阻害剤の投与を受ける。にもかかわらず、免疫療法で用いられるこうした薬に多くの患者が奏効しない。 このたび米国国
TIL療法により転移乳がんの個別化医療が前進
2022年2月21日
患者自身の抗腫瘍免疫細胞を用いる実験的な免疫療法が転移乳がん患者の治療に利用できる可能性があると、米国国立がん研究所(NCI:米国国立衛生研究所の一部)のがん研究センター主導の臨床試験で示された。多くの転移乳がん患者で腫瘍に対する免疫反応を
再発卵巣がん患者の一部で手術が適切な選択肢となる可能性
2022年2月7日
卵巣がん患者では10人中7人以上の割合で、初回治療後にがんが再発する。卵巣がんが再発した場合、患者は化学療法を再開する前に、がんをできる限り多く取り除くために追加の手術を受けることがある。 しかし、この追加の二次手術に延命効果があるかどうか
非ホジキンリンパ腫にCAR-T細胞療法をより早期段階で使用すべきか
2022年2月5日
免疫療法の一種であるCAR-T細胞療法は、血液腫瘍である非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin lymphoma:NHL)患者の一部の治療に使用されることが多くなっている。しかし現在のところ、CAR-T細胞療法は、患者がすでに数種類の治
EDEN試験-食事と運動が免疫療法と腸内細菌叢に与える影響
2022年1月31日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ EDEN試験は国立がん研究所(NCI)が実施している臨床試験です。
機能評価ツールで高齢者のがん治療に伴う副作用を軽減
2022年1月21日
健康状態を測定する高齢者機能評価と呼ばれるツールが、進行がん治療を受ける高齢者の治療計画に重要な役割を果たすことが臨床試験の結果により明らかになった。この試験のなかで、高齢者機能評価に基づき治療を受けた高齢患者は重篤な副作用の発現が極めて少
液性診断により髄芽腫再発リスクの早期評価が可能に
2022年1月12日
増殖が速く、小児期の代表的な悪性脳腫瘍である髄芽腫の治療を受けた小児のうち、約3分の1は腫瘍が再発する。しかし、医師が磁気共鳴画像法(MRI)や脊椎穿刺によってこのがんが再発したことを発見した時には、すでに治療困難な状態にまで進行しているこ
高食物繊維食品は悪性黒色腫への免疫療法薬の効果を高める可能性
2022年1月12日
高食物繊維食品が腸内細菌叢に作用することで、悪性黒色腫(メラノーマ)患者の一部が免疫療法薬による治療に反応しやすくなる可能性が、米国国立衛生研究所に属する米国国立がん研究所(NCI)がん研究センターとテキサス州立大学MDアンダーソンがんセン
前立腺がん術後寡分割放射線照射の患者アウトカムは良好
2021年12月16日
前立腺がんの患者の多くは術後に、従来よりも短期間で集中的な放射線の照射が安全に受けられることが新たな研究で明らかになった。 大規模臨床試験で、5週間の短期治療を受けた人は、標準的な7週間の低集中的な放射線照射を受けた人と比較して、治療直後に
時間の贈り物-がん対策法50周年
2021年12月9日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 <50年前、米国では選挙権年齢が18歳に引き下げられ、スリー・ドッグ・ナイトの歌う「ジョイ・トゥ・ザ・ワー
FDAが初の白血病(BCP-ALL)CAR-T細胞療法としてbrexucabtagene autoleucelを承認
2021年12月1日
血液腫瘍の一種である急性リンパ性白血病(ALL)の、最もよくみられる病型に罹患した成人患者は、初期治療が奏効しても再発することが多く、治療がまったく奏効しない患者もいる。このような患者については、CAR-T細胞療法と呼ばれる免疫療法が新たな
ビタミンA誘導体と三酸化ヒ素の併用で小児白血病(APL)の化学療法を減らせる可能性
2021年11月29日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 ビタミンAの代謝物であるオールトランスレチノイン酸と三酸化ヒ素(三酸化二ヒ素)の併用は、標準リスクおよび高リスクの急性前骨髄球性白血病(APL)患児に高い効果を示すことが臨床試験で明らかになっ
イブルチニブは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫60歳以下患者の生存を改善
2021年11月29日
【米国米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 分子標的薬であるイブルチニブ(販売名:イムブルビカ)を標準的な化学療法レジメンと併用することによって、あるタイプのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の比較的若い患者の生存期間が改
精巣がん ~知っていますか?~
2021年11月21日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 精巣がんは、20~34歳の男性に最も多く発症していることを知っていますか?この動画「精巣がん ~知っていま
がんに関するソーシャルメディア上の誤情報への対応
2021年11月18日
あなたやあなたの大切な人が、がんと診断されました。医師との面談を終え、頭が混乱しています。あなたは参ってしまい、怯えています。 近頃多くの人がするように、あなたもインターネットやソーシャルメディアで情報を得ようとします。科学的に聞こえる記事
CAR-T細胞を作れ!がん免疫治療を加速化
2021年11月17日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ヒトの研究で使われるCAR-T細胞という名のがん免疫療法用細胞を製造できる米国国内の研究所は、ほんの一握り
FDAがアテゾリズマブを非小細胞肺がんの術後免疫療法として初承認
2021年11月13日
米国食品医薬品局(FDA)は、免疫療法薬アテゾリズマブ (テセントリク)を、非小細胞肺がん(NSCLC)患者の一部に対する手術および化学療法後の追加(術後)治療として承認した。 この承認は、免疫療法が肺がん患者の術後療法として認められた最初