NCI(米国国立がん研究所)
FDAが小児・青少年期の高リスクリンパ腫にブレンツキシマブを承認
2023年2月8日
米国食品医薬品局(FDA)は、ホジキンリンパ腫の一部の小児および青少年の治療においてブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)と化学療法の併用を承認した。
11月10 日に発表された今回の承認が...
11月10 日に発表された今回の承認が...
小児の横紋筋肉腫にガニツマブ+トラメチニブ併用は有望も製造中止が障壁に
2023年1月23日
筋肉などの軟部組織を侵すがん種である横紋筋肉腫の小児患者に対する新しい治療法の可能性が、NCIのマウスを用いた研究で示された。
実験薬であるガニツマブと標的薬であるトラメチニブ(メキニスト)の併...
実験薬であるガニツマブと標的薬であるトラメチニブ(メキニスト)の併...
一部の早期乳がんで放射線治療の期間短縮は有効かつ安全
2023年1月13日
一部の早期乳がん患者にとって、期間を短縮した放射線治療は、より長期の標準的な放射線治療と同程度に安全かつ有効であることが、新たな臨床試験の結果から示されている。
第3相臨床試験では、腫瘍を切除す...
第3相臨床試験では、腫瘍を切除す...
ガイドラインの多くはがん検診で見込まれる不利益に関する情報が不足
2023年1月15日
33件のがん検診ガイドラインを対象としたレビューにおいて、これらのガイドラインでは、がん検診で生じる可能性のある不利益が適切に把握されていないことが明らかになった。不利益に関する情報提供は、人...
「がん代謝物」が腫瘍近傍の免疫細胞を無力化する
2023年1月8日
特定の遺伝子に変異が生じると正常細胞ががん化し、腫瘍形成能力がさらに強化されることはよく知られている。
ハーバード大学医学大学院の研究者らによる新たな研究(以下本研究)から、IDH1遺伝子におけ...
ハーバード大学医学大学院の研究者らによる新たな研究(以下本研究)から、IDH1遺伝子におけ...
世界中で免疫療法をより安価に受けられるようになる可能性
2023年1月10日
免疫療法薬であるニボルマブ(商品名:オプジーボ)の超低用量投与が、進行頭頸部がん患者の生存期間を延長させることが、インドで行われた研究により明らかになった。また、この投与量は欧米で一般的に使用...
子宮がんの死亡率:NCIミニット
2022年11月29日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 最新のNCI Minuteでは、NCI報道部長のJames
新型コロナウイルスワクチンは、がん免疫療法中でも安全
2022年11月27日
ある種の免疫療法薬で治療を受けているがん患者は、免疫関連の副作用のリスクを増加させることなくmRNAコロナウイルスワクチンの接種を受けられることが、新たな研究から示唆された。この結果は、以前に行われた小規模な研究の結果と一致している。 今回
がん初期臨床試験に対する認識を変える―Dr. 武部直子インタビュー
2022年11月26日
臨床試験とは、新しいがん治療法を、実験室での発見から日常の患者さんの治療へと移行させるために不可欠な段階である。新しいがん治療を最初にヒトで研究する試験を第1相臨床試験と言い、その主な目的は、さらに続く試験のための安全な用量を確認することで
KRAS変異標的療法は、免疫療法薬との併用で二重の効果を発揮するか?
2022年11月24日
一部の致命的ながんでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異がある。最近、こうした変異があるがん細胞を死滅させる薬が開発され、躍進的な進歩として期待されている。しかし、ほとんどすべての患者において、腫瘍はいずれはこれらの薬剤に対して耐性を獲得し、
ケモブレインを引き起こす可能性のある生物学的変化
2022年11月22日
近年、一部のがん治療の副作用である「ケモブレイン」が、研究者から注目を集めている。ケモブレインはがん治療に伴う認知機能障害と言われることが多く、重度の記憶障害、頭脳明晰さの欠如、および多くの経験者が「意識混濁」と呼ぶ状態を特徴とする。 化学
『米国がん年次報告』ーがん死亡率は減少傾向が続き、膵臓がん生存率はやや改善
2022年11月20日
最新の『がんの現状に関する米国年次報告書(Annual Report to the Nation on the Status of Cancer)』によると、2015年から2019年までの間、米国の主な人種・民族グループの男性、女性、子ども
ステロイドはがん患者の呼吸困難の緩和に最適か?
2022年11月15日
進行がん患者には、生活の質を損なうさまざまな症状が現れる。呼吸困難といわれる呼吸の障害に対しては、症状を緩和するため副腎皮質ステロイドという薬剤がしばしば処方される。 しかし、進行がんにより引き起こされる呼吸困難を対象としたステロイドの臨床
術前ペムブロリズマブ療法が一部のメラノーマに有効
2022年11月2日
メラノーマ(悪性黒色腫)の治療は、おそらく他のどのがんよりも、この10年間で大きく変貌を遂げた。そして、米国国立がん研究所(NCI)が資金提供した臨床試験の初期の結果に基づき、悪性度が高いことが多い、このタイプの皮膚がんに対する新たな治療法
元喫煙者も健康的な生活習慣であらゆる原因の死亡リスクが低下
2022年10月13日
健康的な生活習慣を遵守している元喫煙者は、遵守していない元喫煙者に比べて、あらゆる原因の死亡リスクが低下することが、米国国立衛生研究所(NIH)の機関である米国国立がん研究所(NCI)の研究者らの新たな研究によって示された。死亡リスクの低下
FDAがHER2変異肺がんへの初の標的療法としてトラスツズマブ デルクステカンを承認
2022年10月8日
肺がんの人々が、腫瘍内の特定の遺伝子変化に狙いを定めた治療(標的療法)を受けることがますます増えている。今回、非小細胞肺がん(NSCLC)患者にとって、標的療法の選択肢がもう一つ増えた。 8月11日、米国食品医薬品局(FDA)は、HER2遺
ジヌツキシマブは高リスク神経芽腫小児患者 の生存率を改善
2022年10月4日
高リスク神経芽腫小児患者約1,200人を対象とした臨床試験で、免疫療法薬ジヌツキシマブ(販売名:ユニツキシン)が小児患者の生存期間を延長させることが確認された。 ジヌツキシマブ+2種類の免疫賦活薬+イソトレチノイン併用療法を受けた小児患者の
HPVワクチンの1回接種で発がん性感染症を予防できる可能性強まる
2022年6月15日
ケニアでの研究から得られた新たな結果から、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの1回接種は、発がん性HPV型による子宮頸部感染に対する若年女性での予防に極めて有効であることを示す科学的根拠がさらに追加された。 一部のHPVの型は、子宮頸
非筋層浸潤性膀胱がんにBCGの代替療法としてゲムシタビン+ドセタキセル併用が有効
2022年9月27日
米国国立がん研究所(NCI)がん研究ブログ 最も一般的な膀胱がんの治療に使われてきたBCGは、新型コロナウィルス感染症(COVID)の大流行が加速したサプライチェーン危機の遥か前から不足していた。BCGは長期にわたり、高リスクの非筋層浸潤性
紅茶の健康効果を示唆するNCI研究結果
2022年9月20日
研究結果 英国の紅茶愛飲者50万人を対象とした前向き研究にて、紅茶の摂取量が多くなるほど死亡リスクがやや低くなることが示された。この研究は、英国で最も親しまれているお茶である紅茶を飲むことによる、死亡率に対する潜在的メリットについて大規模
さまざまな余暇活動が高齢者の死亡リスクを下げる可能性
2022年9月8日
研究結果 ウォーキング、ジョギング、水泳のラップ(訳注:プールで何往復も泳ぐこと)、テニスなど多くの異なる種類の余暇活動に毎週参加している高齢者は、あらゆる原因による死亡だけでなく、心血管疾患やがんによる死亡リスクも低い可能性があることが、
がん治療戦略として炎症の標的化が浮上
2022年9月7日
1863年、ドイツの病理学者は、がん組織内の白血球を観察した。白血球は人体の炎症反応の一部で、病原微生物などの侵入微生物に対抗し、かつ、損傷組織を治癒するために活性化される。 この観察に基づいて、病理学者Rudolf Virchow氏は、が
肝臓がん患者の肝移植に関する最新エビデンス
2022年9月6日
肝臓がんの中でも最も多い肝細胞がん(HCC)の患者の一部にとって、治癒のためには肝移植が唯一の望みである。しかし、移植用の臓器が提供される機会は非常に限られている。そのため、ドナー肝臓が入手可能になった場合、医師と公衆衛生の専門家は、誰が最
ペムブロリズマブは進行トリプルネガティブ乳がんの生存を改善
2022年8月26日
免疫療法薬ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の化学療法への追加によって、一部の進行トリプルネガティブ乳がん患者では化学療法単独と比べて生存期間が延長することが、臨床試験の最新結果で示された。 このKEYNOTE-355試験において、腫瘍のPD