NCI(米国国立がん研究所)
末梢血幹細胞移植に使用される薬剤が転移乳がんに対する免疫療法を強化する可能性
2019年4月6日
一部のがん細胞は、結合組織の緻密層に囲まれていて、がんを死滅させる免疫細胞に対する障壁として働く。このことは、免疫療法(免疫細胞とがん細胞の間の相互作用に依存する治療法)に問題をもたらす。 しかし、転移乳がんマウスモデルを使用するNCIが資
免疫療法の発展に貢献したNCIのローゼンバーグ博士にSzent-Györgyi賞
2019年3月27日
がん研究の進展に対する2019年Szent-Györgyi賞は、米国国立衛生研究所(NIH)の一機関である国立がん研究所(NCI)がん研究センター(CCR)所属のスティーブン・ローゼンバーグ(Steven A. Rosenberg)医師(医
子宮頸部前がん病変の同定でAIが好成績
2019年3月22日
米国国立衛生研究所(NIH)およびGlobal Goodの研究者らが率いる研究チームは、女性の子宮頸部のデジタル画像を分析し、治療が必要な前がん病変を正確に同定できるコンピュータアルゴリズムを開発した。この人工知能(AI)アプローチは、 自
小児白血病治療が思春期・若年成人にも有効
2019年3月21日
ある臨床試験から得られた最新の結果によると、急性リンパ性白血病(ALL)小児患者のために特別に開発された強化治療は、より高い年齢の若年成人(AYA世代)患者にも有効である。 今回の臨床試験では、新規に診断されたALL若年成人患者に小児白血病
HPVワクチン―重要ながん予防手段を拡大
2019年2月18日
大統領府がん諮問委員会(以下「同委員会」)は1971年に米国家がん法(以下「同法」)の下で設立された。同法の下での同委員会の任務は、がん治療などの進展を妨げている最重要課題を特定し、関連する利害関係者を招集して、各課題に対処するための勧告を
ローゼンバーグ博士による免疫療法研究
2019年2月21日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ なぜ免疫療法は今日これほどがん研究で注目の分野なのでしょうか?
固形腫瘍の化学療法後にまれな血液腫瘍の発症リスクが上昇
2019年2月20日
NCIプレスリリース 2000~2014年の間に化学療法を受けたほぼ全種の固形腫瘍患者は、治療関連骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病(tMDS/AML)を発症するリスクが上昇した、と米国国立がん研究所(NCI)の研究者らは新研究の知見で示し
BRCA変異のデータリソース ‘BRCA Exchange’により、がんリスク解明の推進へ
2019年2月21日
NCIプレスリリース BRCA1遺伝子およびBRCA2遺伝子における数千もの遺伝的変異に関する世界規模のデータリソースが一般に公開されている。この‘BRCA Exchange’は、BRCA1およびBRCA2のデータ共有を強化する目的で、Gl
がん疼痛管理―治療法向上の展望は?
2019年2月19日
疼痛は、がんの治療を受けている患者や長期生存者の間でよくみられ、非常に恐れられる症状である。疾患そのもの、治療、あるいはこの2つの組み合わせによって、がんの疼痛は引き起こされることがある。短期間の場合もあれば、慢性的な場合もあり、患者によっ
膠芽腫の研究で脳腫瘍の性差が明らかに
2019年2月15日
男性では女性よりも膠芽腫と呼ばれる悪性度の高い脳腫瘍が発生する可能性が高いことは、研究者の間では数十年間にわたって定説となっている。女性が男性よりもこの疾患の標準治療に対する反応が良好な傾向にあるというエビデンスもある。 これらの性差の原因
免疫療法薬が胞巣状軟部肉腫に有効
2019年2月7日
免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる、ある種の免疫療法が希少がんである進行胞巣状軟部肉腫(ASPS)の患者に有用である可能性が、小規模な臨床試験結果で示された。 これまでにASPS患者を対象に試験した治療法で効果が見られたものはほとんどない
ビタミンDサプリメントは、がんの発生率を低下させない
2019年1月23日
がん予防に対するビタミンDの効果を検討したこれまでで最大規模のランダム化臨床試験において、サプリメントはがんの発生リスクを低下させなかった。 これまでの疫学研究の多くは、ビタミンDの血中濃度が高い患者はがんのリスクが低いことを示唆していたと
がんの分子標的薬
2019年1月22日
がんの分子標的薬とは何ですか? がんの分子標的薬の標的をどのように特定しますか? 分子標的薬はどのようにして開発されますか? どのような種類のがんの分子標的薬を受けられますか? 分子標的薬の対象患者をどのように決定しますか? がんの分子標的
がんに対するバイオ医薬品
2019年1月21日
バイオ医薬品とは何でしょうか? 免疫系とは何でしょうか? 免疫系はがんを攻撃できますか? どのような種類のバイオ医薬品ががん治療に使用されますか? バイオ医薬品の副作用にはどのようなものがありますか? がん免疫療法に関する現行の研究はどのよ
新しい検査がHPV陽性女性の子宮がんスクリーニングのフォローアップに有用
2018年11月30日
新しい検査が、既定の子宮がんスクリーニングにおいて、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染陽性女性の臨床管理の改善に役立つとNCI主導による研究で示されている。 p16/Ki-67二重染色と呼ばれるこの検査は、HPV陽性女性を管理するための現
胆道がん、小腸がんに対するダブラフェニブとトラメチニブ併用が生存を延長
2018年12月29日
早期臨床試験において、特定の遺伝子変異がある腫瘍を標的にする薬剤の併用により、その遺伝子変異を持つ消化器領域希少がん患者の転帰が改善した。 その併用とはダブラフェニブ(タフィンラー)とトラメチニブ(メキニスト)で、これにより進行した胆道がん
遺伝子検査で切除不要の甲状腺結節を識別
2018年12月27日
甲状腺から採取した組織検体中の遺伝子変化を測定する検査が、がん診断目的の切除術が必要な患者と不要な患者の判別に役立つことが、新たな研究でわかった。 甲状腺に小さな腫瘤や塊(結節とよばれる)が見つかり、がんが疑われるときは、針生検での細胞診が
脳転移に対するテーラーメイド放射線治療は認知機能への影響を軽減する
2018年12月25日
放射線療法は脳転移の治療に広く用いられており、記憶、処理速度、注意維持をはじめとする脳の重要な機能を傷つけ、患者の生活の質に大きな影響を及ぼすことがある。最新の放射線療法技術を利用すれば、従来の放射線療法と比較して脳腫瘍の縮小・制御効果はそ
外用剤は乳がんの予防に有用か
2018年12月19日
タモキシフェンは、疾患リスクが高い女性の乳がん予防に有用である。しかし、タモキシフェンの利益を受ける立場にある女性の多くは、ほてり、血栓や脳卒中のリスク上昇などの副作用への懸念から、この錠剤を服用していない。経口のタモキシフェンに代わる、よ
小細胞肺がんの免疫療法薬がついに生存期間を改善
2018年11月26日
20年以上にわたる年月の中で初めて、一つの治療が進行小細胞肺がん(SCLC)患者の生存期間を改善できることが示された。 大規模臨床試験において、免疫療法薬のアテゾリズマブ(テセントリク)を標準化学療法レジメンと併用した治療法により、この侵襲
免疫療法:免疫系を使ったがん治療
2018年11月14日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 免疫療法では、体が持つ免疫系を利用してがんを攻撃します。この動画で
プロテオゲノミクス:プレシジョン医療 最前線
2018年11月12日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ ゲノミクスとは、生物が持つ全DNA(ゲノムといいます)の
心疾患―がん治療の心臓副作用の研究
2018年10月30日
およそ100人の研究者らが、6月にメリーランド州ベセスダの米国国立衛生研究所(NIH)のキャンパスで行われた研究会に参加した。それは一部のがん治療において、重要であるが正しく評価されていない副作用である心疾患についての研究会であった。 特定
口腔・咽頭がん ~知っていますか?~
2018年10月29日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 口腔・咽頭がんと診断される男性が女性の2倍いることを知っていますか