NCI(米国国立がん研究所)
甲状腺機能亢進症の治療後に長期がん死亡リスクが増加
2019年8月8日
甲状腺機能亢進症で放射性ヨウ素(RAI)治療を受けた患者を調査した結果、治療用量と、乳がんなど固形がんによる長期死亡リスクとの間に関連性があることがわかった。この研究は、米国国立衛生研究所の一部門である米国国立がん研究所(NCI)の研究者ら
がんのイヌと人を救う― NCIの比較腫瘍学研究
2019年8月7日
イヌは、疑いなく、人間にとって最良の友達である。だから人々が自分のイヌに何でもしたいと思うのは驚くことではない。もし自分のイヌが深刻ながんの診断を受けたとしたら、飼い主は何ができるだろうか。 1つの選択肢は、NCIが支援する、新しいがん治療
末梢血幹細胞移植のドナーになる
2019年7月16日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 骨髄移植や末梢血幹細胞移植のドナーになろうと考えたことはありますか
遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光
2019年7月4日
大腸がんの遺伝子研究とタンパク質研究を合わせた知見により、新しい治療戦略を導く可能性がある新たな大腸がんの特徴を発見した。 遺伝子研究とタンパク質研究を統合した研究はプロテオゲノミクスと呼ばれ、遺伝子のみの研究では得られないことを生物学的
臨床的リスクと再発スコアによる乳がん術後化学療法の検討ーTAILORx最新データ
2019年6月27日
事前に定めていたTAILORx副次的解析の結果が、最新情報として追加される。本日、New England Journal of Medicine誌に掲載。 50歳以下または閉経前の女性における乳がん再発予防のための術後化学療法に関する最新情
PD-L1とTGF-βを標的とするbintrafusp alfaはHPV関連がんに有効
2019年5月15日
最近の国際学会で報告された第1相試験の結果によれば、開発中の免疫治療薬は進行性ヒトパピローマウイルス(HPV)関連がん患者の腫瘍を縮小させた。 試験中の薬剤である、bintrafusp alfa[ビントラフスアルファ](M7824とも呼ばれ
前立腺がん予防とフィナステリド
2019年6月10日
2019年5月13日 米国国立がん研究所(NCI) ――――――――――――― 2003年、前立腺がん予防試験(PCPT:約19,000人の参加者を対象とした、NCIが資金提供するランダム化臨床試験)結果の示すところによれば、薬剤フィナステ
肝芽腫の化学療法、副作用軽減に向けた取り組み
2019年6月7日
一部の小児肝臓がん患者は、この疾患の治療に通常行われているより少ない量の化学療法で済む可能性があることが第3相臨床試験結果からわかった。 NCIが支援するChildren’s Oncology Group(小児腫瘍学グループ)の主導による本
新しい抗がん剤、新たな副作用、がん免疫療法の合併症
2019年6月4日
近年、免疫療法(がんを検出し、破壊する免疫機能を向上させる治療)の恩恵を受けるがん患者数が増加している 免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法を含むこれら新規免疫療法に対して、顕著で長期的な奏効を示す患者がいる。また、まれに免疫療法
男性がんサバイバーの妊よう性温存法の進展
2019年5月21日
思春期前にがんの治療を受けている男性の妊よう性温存法が進展しつつある。 霊長類を対象として行われた概念実証試験で、凍結した未熟な精巣組織を使用した受胎およびサルの子どもの出産に成功した。この技法がヒトに対して承認可能になる前にはヒトを対象と
進行卵巣がんにおけるリンパ節摘出術の意義
2019年4月20日
進行卵巣がんの手術を行う場合、術者は腫瘍周囲のリンパ節の外見や触感が正常であっても、それらをすべて除去することが多い。というのは、そのようなリンパ節には原発腫瘍から転移したがん細胞が付着しているかもしれず、後の化学療法に抵抗性を示す可能性が
ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるか
2019年5月14日
研究者らは、リンチ症候群(大腸がん、子宮内膜がんなどのがんの発生リスクを高める遺伝性疾患)を有する人々での発がんを予防するワクチンの開発へ第一歩を踏み出した。 リンチ症候群マウスにおいて、がん予防ワクチンが、ワクチンを使用しなかった場合と比
捕らえにくい膵臓がんのKRAS標的を阻止する方法を発見
2019年5月11日
膵臓がん患者の95%で腫瘍増殖を促進する遺伝子変異を間接的に阻止する方法が、3件の独立した研究によって示唆された。 KRAS遺伝子変異は、がん研究で最もとらえどころのない標的の1つであることがわかっている。 現時点で(変異したKRAS遺伝子
遺伝子検査を受ける卵巣がんや乳がん患者は少ない
2019年5月4日
卵巣がんや乳がんと診断された女性にとって、遺伝子検査を受けることは、親族への影響を含め、二次がんに対する治療法の決定や長期間の検診の指針になりうる重要な情報を得られる。しかし、卵巣がんや乳がんの女性患者の多くはこうした遺伝子検査を受けていな
T細胞の「幹細胞性」を活用し、がんの免疫療法を強化する
2019年4月18日
米国国立がん研究所(NCI)のがん研究センター(CCR)の研究者らが率いる新しい試験は、がん細胞を殺傷する免疫細胞が存在するにもかかわらず、腫瘍が増殖し続ける道筋を明らかにしている。2019年3月29日付Science誌で発表されたこの知見
免疫療法の臨床試験:スー・スコットの物語
2019年3月25日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ Christian Hinrichs医師と彼の患者Sue Scot
ダロルタミドは一部の前立腺がんの転移を遅らせる
2019年4月8日
大規模臨床試験の結果によれば、開発中の薬剤であるダロルタミドは、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者において、体の他の部位への転移を遅らせるのに役立つ。さらに、この種の前立腺がん患者の治療に使用される類似薬で見られる一部の副作用がなさそうである
末梢血幹細胞移植に使用される薬剤が転移乳がんに対する免疫療法を強化する可能性
2019年4月6日
一部のがん細胞は、結合組織の緻密層に囲まれていて、がんを死滅させる免疫細胞に対する障壁として働く。このことは、免疫療法(免疫細胞とがん細胞の間の相互作用に依存する治療法)に問題をもたらす。 しかし、転移乳がんマウスモデルを使用するNCIが資
免疫療法の発展に貢献したNCIのローゼンバーグ博士にSzent-Györgyi賞
2019年3月27日
がん研究の進展に対する2019年Szent-Györgyi賞は、米国国立衛生研究所(NIH)の一機関である国立がん研究所(NCI)がん研究センター(CCR)所属のスティーブン・ローゼンバーグ(Steven A. Rosenberg)医師(医
子宮頸部前がん病変の同定でAIが好成績
2019年3月22日
米国国立衛生研究所(NIH)およびGlobal Goodの研究者らが率いる研究チームは、女性の子宮頸部のデジタル画像を分析し、治療が必要な前がん病変を正確に同定できるコンピュータアルゴリズムを開発した。この人工知能(AI)アプローチは、 自
小児白血病治療が思春期・若年成人にも有効
2019年3月21日
ある臨床試験から得られた最新の結果によると、急性リンパ性白血病(ALL)小児患者のために特別に開発された強化治療は、より高い年齢の若年成人(AYA世代)患者にも有効である。 今回の臨床試験では、新規に診断されたALL若年成人患者に小児白血病
HPVワクチン―重要ながん予防手段を拡大
2019年2月18日
大統領府がん諮問委員会(以下「同委員会」)は1971年に米国家がん法(以下「同法」)の下で設立された。同法の下での同委員会の任務は、がん治療などの進展を妨げている最重要課題を特定し、関連する利害関係者を招集して、各課題に対処するための勧告を
ローゼンバーグ博士による免疫療法研究
2019年2月21日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ なぜ免疫療法は今日これほどがん研究で注目の分野なのでしょうか?
固形腫瘍の化学療法後にまれな血液腫瘍の発症リスクが上昇
2019年2月20日
NCIプレスリリース 2000~2014年の間に化学療法を受けたほぼ全種の固形腫瘍患者は、治療関連骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病(tMDS/AML)を発症するリスクが上昇した、と米国国立がん研究所(NCI)の研究者らは新研究の知見で示し