米国癌学会(AACR)
メラノーマの免疫感受性を強化するIL-12エレクトロポレーション
2020年5月23日
インターロイキン12(IL-12)エレクトロポレーション(=電気穿孔法、遺伝子導入法のひとつ)が、「冷たい(cold)」メラノーマの免疫チェックポイント阻害剤への免疫感受性を強化 2020年5月6日 エレクトロポレーションによるIL-12
感染症率の増加が将来のがん診断と関連か
2020年4月27日
がん患者はがんと診断される数年前に高頻度で感染症にかかっているとの研究結果が、米国がん学会(AACR)の学会誌であるCancer Immunology Research誌で公表された。 「がんは、感染症、免疫破壊、化学発がん物質への曝露、慢
HER2標的トラスツズマブ デルクステカンが乳がんと胃がん以外の固形がんに有望
2020年4月1日
HER2標的抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカン[fam-trastuzumab deruxtecan-nxki](販売名:Enhertu[エンハーツ])は、第1相試験において乳がんおよび胃がん以外の複数のがん種に臨床的活性を
侵襲性髄膜腫にエベロリムス+オクトレオチド併用が有望
2020年2月20日
mTOR阻害薬エベロリムス(販売名:アフィニトール)+ソマトスタチン作動薬オクトレオチド(販売名:サンドスタチン)による分子標的薬併用療法が、侵襲性髄膜腫患者において有望な抗腫瘍活性および生存期間延長をもたらしたとの第2相試験の結果が、米国
早期トリネガ乳がんの再発予測に血中循環腫瘍DNA
2020年2月6日
ctDNA陰性であれば予後良好な可能性も 血中循環腫瘍DNA(ctDNA)の検出が、早期のトリプルネガティブ乳がんで術前化学療法後に手術を受けた女性の再発リスク予測に役立つ可能性がある。このデータは2019年12月10日~14日に開催された
残存腫瘍量により乳がん全タイプで転帰予測が可能
2020年1月22日
乳がん患者の大規模メタ解析で、術前化学療法後の残存腫瘍量が、すべての乳がんタイプにおいて正確な再発率および生存率の長期予測因子となることが示された。このデータは2019年12月10日から14日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(S
早期乳がんの再発予防に乳房部分照射も有効か
2020年1月20日
再発と生存期間に関する以前の結果を10年追跡データで裏付け 手術後に加速乳房部分照射(APBI)を受けた乳がん患者の10年間追跡試験の結果、APBIを受けた患者の再発率は全乳房照射(WBI)を受けた患者と同程度であったことが、12月10–1
術前ペムブロリズマブ併用でリンパ節転移のあるトリネガ乳がんpCR率が改善
2020年1月16日
リンパ節転移を有するトリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者において、抗PD-1免疫治療薬ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)を術前化学療法に追加することで病理学的完全奏効率(pCR)が上昇した。このKEYNOTE-522試験結果が、1
高リスクのルミナルB型乳がんに、ホルモン療法+CDK4/6阻害薬は化学療法と同等の効果
2020年1月14日
高リスクのルミナルB型乳がん患者に対して術前に行うサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬リボシクリブ(販売名:キスカリ)およびアロマターゼ阻害薬であるレトロゾール(販売名:フェマーラ)併用治療は、多剤併用化学療法と同等の奏効率を示し
トラスツズマブ併用化学療法にペルツズマブ追加が一部乳がんに有効
2020年1月11日
トラスツズマブ(販売名:ハーセプチン)併用化学療法にペルツズマブ(販売名:パージェタ)を追加すると手術可能なHER2陽性早期乳がん患者の臨床的有用性が継続することがAPHINITY試験最新データで示される 術後に従来の標準治療であるトラスツ
特定のルミナル型乳がんはタモキシフェン単剤治療では不十分か
2020年1月10日
ホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性で、臨床的リスクが高く(腫瘍の大きさおよび組織学的異型度により決定)、ゲノムリスクが低い(乳がん予後予測遺伝子検査 マンマプリント[MammaPrint]により決定)乳がん患者のうち、40〜50歳の
アナストロゾールの乳がん予防効果は治療中止後も長期持続する
2020年1月10日
乳がんの発症リスクが高い閉経後女性の乳がん発生率は、5年間のアロマターゼ阻害剤アナストロゾール治療を中止した後5.9年間、有意に低下し続けたことが、12月10〜14日に開催された2019年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表
術前アテゾリズマブ併用療法はトリネガ乳がんの完全奏効率(pCR)を改善せず
2019年12月27日
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者に対する術前化学療法への抗プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)免疫療法薬アテゾリズマブ(販売名:テセントリク)の追加は、化学療法単独と比較して病理学的完全奏効率(pCR)を改善しなかった。このNe
遠隔転移を有する乳がんに注射剤より経口パクリタキセルが有効
2019年12月26日
12月10日~14日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された第3相試験の結果によれば、化学療法で経口剤のパクリタキセル(販売名:タキソール)を投与した転移性乳がん患者は、静脈内投与した患者よりもより良い奏効や生存期間を示し、
HER2抗体薬物複合体T-DXdは、T-DM1他治療歴のある乳がんに有望
2019年12月23日
治験中のHER2標的抗体薬物複合体(ADC)である[Fam-] トラスツズマブ‐deruxtecan(T-DXd:トラスツズマブ デルクステカン)は、トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)(販売名:カドサイラ)や他のHER2標的薬剤によ
術後内分泌療法へのS-1追加でルミナル乳がんの転帰が改善
2019年12月21日
術後における経口フッ化ピリミジン系薬剤であるS-1とホルモン療法 の併用によって、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者における浸潤性疾患のない生存期間(iDFS)が有意に延長され、5年iDFS推定値が改善された。この第3相試験の
CDK4 / 6阻害薬はさまざまながん種の移植マウスで奏効
2019年12月3日
パルボシクリブなど、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬は、ホルモン受容体(HR)陰性乳がん、胃がん、大腸がんなど、異なるがん種の患者由来異種移植(PDX)マウスに対して有効であることを示すデータが、10月26-30日に開催されたAAC
チピファルニブがHRAS変異陽性の頭頸部がん患者に有望
2019年11月15日
ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤のチピファルニブ[tipifarnib]が、HRAS遺伝子に変異を有する再発/転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対する第2相臨床試験で持続的な奏効を示したことが、10月26日~30日開催のAAC
リキッドバイオプシーにより免疫チェックポイント阻害薬が奏効しうる患者の特定が可能に
2019年9月27日
検査に誤り訂正を採用して精度を高める 米国がん学会の定期刊行物であるClinical Cancer Research誌で発表された結果によると、新たなリキッドバイオプシー検査によって、マイクロサテライト不安定性(MSI)および腫瘍遺伝子変異
クラス3・BRAF変異陽性大腸がんに抗EGFR療法が有効
2019年9月23日
V600ではないBRAF遺伝子変異のうち、クラス3 BRAF変異と呼ばれる変異を有する遠隔転移のある大腸がん患者では、EGFR阻害薬が奏効する可能性が高いとの研究結果が、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Resea
米国タバコ規制法10周年を迎え、米国がん学会がFDAの貢献を評価
2019年9月9日
AACRが電子タバコなどの新たなタバコ製品に対する一層の注意喚起 米国がん学会(AACR)は、米国人の喫煙を防止する政策を展開、支援するために米国食品医薬品局(FDA)と協力することを誇りとしてきた。6月末に、家庭内喫煙防止およびタバコ規制
ストレスは子宮頸がん患者の死亡率を高める
2019年9月2日
米国がん学会のCancer Research誌に掲載された研究結果によれば、精神的ストレスは、子宮頸がんと診断された女性患者においてがん特異的死亡のリスクを高めるという。 「がんと診断された患者は、うつ、不安、ストレス反応および適応障害など
オラパリブ+テモゾロミド併用療法は再発小細胞肺がんに初期試験で有望な結果
2019年8月30日
米国がん学会(AACR)ジャーナルのCancer Discovery誌で報告された第1/2相臨床試験の結果において、PARP阻害薬オラパリブ(リムパーザ)は化学療法剤テモゾロミド(テモダール)との併用によって、再発小細胞肺がん(SCLC)患
乳がん、肺がん、メラノーマの高齢サバイバーでは脳転移リスクが持続
2019年7月11日
高齢の乳がん、肺がんおよび黒色腫(メラノーマ)サバイバーはその後の人生で脳転移リスクに直面し、原発性がん治療から数年間は監視を必要とする可能性があるとの研究結果が、米国がん学会(AACR)のCancer Epidemiology, Biom