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FDAが非転移性の去勢抵抗性前立腺がんにもエンザルタミドの適応を拡大の画像

FDAが非転移性の去勢抵抗性前立腺がんにもエンザルタミドの適応を拡大

2018年7月13日、米国食品医薬品局は、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者に対するエンザルタミド(商品名:XTANDI[イクスタンジ]、Astellas Pharma US, Inc.社)を承認した。 この承認により、エンザルタミドの適
セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者で効果の画像

セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者で効果

治験薬セルメチニブは、遺伝性症候群である神経線維腫症1型(neurofibromatosis type 1:NF1)の小児および若年成人患者の腫瘍を縮小させることができるとともに、多くのNF1患者で発生する叢状神経線維腫という腫瘍に伴う痛み
進展型小細胞肺がん初回治療にアテゾリズマブ+化学療法が有望な結果の画像

進展型小細胞肺がん初回治療にアテゾリズマブ+化学療法が有望な結果

進展型小細胞肺がんの初回治療においてアテゾリズマブと化学療法の併用が、無増悪生存および全生存を改善することが明らかに 2018年6月25日、第3相IMpower133試験が初めての中間解析で、主要評価項目である無増悪生存(PFS)および全生
FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認の画像

FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認

2018年7月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる化学療法の後に増悪した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはDNAミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、12歳以上
Quizartinibが難治性白血病(AML)の全生存期間を延長の画像

Quizartinibが難治性白血病(AML)の全生存期間を延長

治験薬quizartinib(キザルチニブ)が、FMS様遺伝子内縦列重複(FLT3-ITD)と呼ばれる遺伝子変異と関連する予後不良型の急性骨髄性白血病(AML)患者の全生存期間を延長したことが、テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターが
前立腺がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2018年5月最新版]の画像

前立腺がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2018年5月最新版]

* 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国政府とは独立した立場で
FDAが尿路上皮がんでのアテゾリズマブとペムブロリズマブの使用を制限の画像

FDAが尿路上皮がんでのアテゾリズマブとペムブロリズマブの使用を制限

米国食品医薬品局(FDA)は、シスプラチンを含む化学療法に適格でない局所進行または転移性尿路上皮がん患者に対して、アテゾリズマブおよびペムブロリズマブの使用を制限した。   転移性尿路上皮がん患者を対象とした臨床試験において、前治
PARP阻害剤がSLFN11陽性小細胞肺がんの奏効率を改善の画像

PARP阻害剤がSLFN11陽性小細胞肺がんの奏効率を改善

新たなバイオマーカーにより、無増悪生存や全生存の改善がみられる患者を特定できることがMDアンダーソンの研究でわかった。   テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによるランダム化第2相試験において、PARP阻害剤vel
がんに関するよくある迷信と誤解の画像

がんに関するよくある迷信と誤解

がんはどのように発生し広がっていくのかということについて、広く受け入れられている見解がいくつかあります。特にそれらが古い説に基づいている場合には、たとえ科学的に間違っていたとしても、説得力があるように思えます。しかし、がんに関する誤った理解
ビタミンDが一部のがんのリスクを下げる可能性(国立がん研究センター発表)の画像

ビタミンDが一部のがんのリスクを下げる可能性(国立がん研究センター発表)

「日光に当たるとがんリスクが20%低下する可能性がある」とDaily Telegraph紙は報道する。 太陽光ビタミンと呼ばれるビタミンDの血中濃度が高い人はがんと診断されることが少ないかどうかを日本の研究者が調査した。 ビタミンD濃度が最
進行前立腺がんの治療効果を予測する血液検査の画像

進行前立腺がんの治療効果を予測する血液検査

2種類の検査法により、ホルモン療法が奏効しない患者の予測に成功 進行前立腺がん患者のうち、抗アンドロゲン療法が奏効しない可能性が高い患者を事前に特定できる血液検査が2種類あり、これによって治療選択肢をより明確に医師と患者に提示できることがデ
術前PARP阻害薬タラゾパリブは、BRCA変異陽性の早期乳がん患者に有望の画像

術前PARP阻害薬タラゾパリブは、BRCA変異陽性の早期乳がん患者に有望

大規模試験で検証されれば、該当する患者集団において術前化学療法を1日1回の経口薬に置き換えることが可能に BRCA1/2変異陽性の早期乳がん患者に対する小規模な第2相試験において、PARP阻害薬 talazoparib(タラゾパリブ)を術前
免疫療法が膠芽腫に奏効の画像

免疫療法が膠芽腫に奏効

本記事は2018年6月6日に更新された。   免疫系に腫瘍を攻撃させることで作用するがん治療は、次第に多くのがんに対して有効であることが証明されてきている。しかし、現時点における顕著な例外の一つは、成人で最も頻度が高い膠芽腫を含む
FDAがBRAF変異メラノーマにencorafenibとbinimetinibの併用を承認の画像

FDAがBRAF変異メラノーマにencorafenibとbinimetinibの併用を承認

2018年6月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査キットで検出されたBRAF V600EまたはV600K変異を有する切除不能または転移性メラノーマ(悪性黒色腫)患者に、encorafenib[エンコラフェニブ]およびbin
開発中のMetarrestinは転移腫瘍を標的とするの画像

開発中のMetarrestinは転移腫瘍を標的とする

がんによる死亡の多くは原発腫瘍ではなく、体の他の部位に拡散、すなわち転移した腫瘍による生理的被害による。   しかし、試験薬によりこの重大な問題に対処する方法が得られる可能性のあることが、主にがんのマウスモデルで実施した新しい試験
進行膵臓がん個別化医療の指針にリアルタイムDNAシーケンシングの画像

進行膵臓がん個別化医療の指針にリアルタイムDNAシーケンシング

進行膵臓がんの患者を対象にした高速DNAシーケンシングは実施可能であり、その結果は治療決定の指針となりうることが、ダナ・ファーバーがん研究所の研究で示された。   Cancer Discovery誌に発表されたその研究では、転移性
Moxetumomab Pasudotox、有毛細胞白血病の新たな選択肢の画像

Moxetumomab Pasudotox、有毛細胞白血病の新たな選択肢

有毛細胞白血病(HCL)はまれな白血病であるが、HCL患者に新たな治療選択肢が近日中にもたらされる可能性が、第3相国際共同臨床試験により明らかになった。本試験では、それ以前の治療後にHCLが再発/進行した患者を対象としたが、対象患者の4分の
免疫チェックポイント阻害薬セミプリマブで進行皮膚扁平上皮がんが縮小の画像

免疫チェックポイント阻害薬セミプリマブで進行皮膚扁平上皮がんが縮小

MDアンダーソンがんセンター主導の臨床試験で、患者の約50%がcemiplimab(セミプリマブ)に対して反応を示す   一般的な皮膚がんが進行し治癒が見込めなくなった患者のほぼ半数で、免疫チェックポイント阻害薬が腫瘍を縮小させた
Erdafitinibは、FGFR3変異陽性の進行尿路上皮がんに有望の画像

Erdafitinibは、FGFR3変異陽性の進行尿路上皮がんに有望

MDアンダーソン主導の第2相試験では、免疫療法で効果が得られなかった患者にFGFR阻害剤が有効である可能性が示唆される   テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者主導の国際第2相試験で、FGFR3遺伝子の変異を有する転移
FDAが再発または転移性子宮頸がんにペムブロリズマブを承認の画像

FDAが再発または転移性子宮頸がんにペムブロリズマブを承認

2018年6月12日米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査でPD-L1発現陽性(CPS ≥1)で、化学療法施行中または施行後に増悪した再発または転移性子宮頸がんの治療薬としてペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merck and
バレット食道に制酸剤と低用量アスピリン併用で中等度の効果の画像

バレット食道に制酸剤と低用量アスピリン併用で中等度の効果

ASCOの見解 「バレット食道の患者は食道がんのリスクが高くなります。このような患者にとって、この治療法は、酸逆流性疾患の重篤な合併症や、食道がんを含むあらゆる原因による死亡のリスクを減少させ、副作用はほとんどありません。バレット食道患者は
試験参加者への遺伝子検査結果の返却に関する取り組みの画像

試験参加者への遺伝子検査結果の返却に関する取り組み

遺伝子検査を含む研究の参加者は、検査結果を受け取らないのが一般的である。その理由の一つは、受け取ることによって研究参加者に潜在的利益を上回る負担が生じる可能性が懸念されるためである。 しかし今回の新たな研究では、多くの研究参加者が、結果を受
アロマターゼ阻害剤と卵巣抑制が閉経前の高リスク乳がん患者に有用の画像

アロマターゼ阻害剤と卵巣抑制が閉経前の高リスク乳がん患者に有用

ホルモン受容体陽性、HER2陰性の再発リスクが高い閉経前乳がん患者は、アロマターゼ阻害剤と卵巣機能抑制の治療を受けた場合、8年の時点で無遠隔転移生存率に10~15%の改善が得られることが新たな臨床試験解析の結果、明らかになり、米国臨床腫瘍学
高齢者機能評価により医師と高齢患者のコミュニケーションが改善の画像

高齢者機能評価により医師と高齢患者のコミュニケーションが改善

ASCOの見解 「私たち医療界では、がん治療の価値を生存重視の観点で考えることが多いのですが、高齢患者に関しては、それ以外のことにも目を向ける必要があると思います。高齢者機能評価はその患者のすべてを診て治療するために効果的なツールであること