NCI(米国国立がん研究所)

脂肪細胞が化学療法の効果を妨げるの画像

脂肪細胞が化学療法の効果を妨げる

よく用いられる2種類の化学療法薬を脂肪細胞が吸収し、毒性が低い形に分解して薬剤の効果を減弱させる可能性が新たな研究で示された。   また別の1種類の化学療法薬に対しては、脂肪細胞は吸収するが分解しないことも見出した。この研究はNC
小児がんにクリゾチニブが有効な可能性の画像

小児がんにクリゾチニブが有効な可能性

ALK遺伝子変異を有する小児がんに分子標的薬クリゾチニブ(ザーコリ)が有効である可能性が、臨床試験の最新結果で明らかとなった。   臨床試験に参加した小児がん患者のほとんどで腫瘍が縮小し、そのうちの数例では腫瘍への奏効が2年以上継
特定の免疫細胞が卵巣がんの生存期間改善と関連する可能性の画像

特定の免疫細胞が卵巣がんの生存期間改善と関連する可能性

卵巣がん患者の腫瘍内に存在するある種の免疫細胞が、一部の患者における生存期間の改善に関連していることが、大規模国際研究において示された。   卵巣腫瘍組織解析コンソーシアムの研究者らは、この解析のために5,500人超の患者の腫瘍に
乳がん検診におけるマンモグラフィの検査法を比較する新試験が開始の画像

乳がん検診におけるマンモグラフィの検査法を比較する新試験が開始

乳がん検診に使用される検査法に関するいくつかの重要な問題に答えるために、全米規模の臨床試験が開始された。   NCIが資金を提供したTomosynthesis Mammographic Imaging Screening Tria
血中循環腫瘍DNAに基づくリキットバイオプシーの可能性と限界の画像

血中循環腫瘍DNAに基づくリキットバイオプシーの可能性と限界

疑わしいしこりや症状が認められる患者に対して、医師が最初にすることの1つが組織生検(追加精密検査のための細胞採取行程)である。   顕微鏡下で細胞の外観を観察することで、がんの有無を確認し、そのがん種を特定し、かつ、患者の予後に関
転移性乳がん治療抵抗性の進化を追跡するー腫瘍内不均一性の画像

転移性乳がん治療抵抗性の進化を追跡するー腫瘍内不均一性

新たな研究により、いずれの治療も奏効しなくなった転移性乳がん女性患者の治療について新たな知見がもたらされた。   治療抵抗性の腫瘍細胞には共通した重要な性質があり、その性質の脆弱さを標的とする新たな治療の可能性が研究により示唆され
免疫療法薬の併用はタイミングと順序が重要の画像

免疫療法薬の併用はタイミングと順序が重要

がんマウスでのある新しい研究において、免疫療法薬2剤の併用治療は、投与のタイミングと順序が治療の有効性と安全性に極めて重要であることが示唆された。   本研究の責任者らは、マウスの治療で異なる2剤の免疫療法薬を同時に投与しても、1
大腸がん検診の受診率、従来の奨励方法で改善の画像

大腸がん検診の受診率、従来の奨励方法で改善

案内書の郵送や検査キットの無償提供など、従来法での検診推進により、大腸内視鏡検査や自宅検便のいずれかによる大腸がん検診を受診し、適切なフォローアップを終了する人の数が増加する可能性があることが新しい臨床試験の結果で明らかになった。 &nbs
乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害の画像

乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害

ある大規模な臨床試験の追跡調査データによると、タキサンベースの化学療法で乳がんを治療する女性の多くが長期の末梢神経障害を経験している。   この試験の参加者のうち40%超が、治療開始から2年後に手足のしびれ感や刺すような痛みが続い
広範囲のリンパ節郭清は一部の早期乳がん患者の生存を改善しないの画像

広範囲のリンパ節郭清は一部の早期乳がん患者の生存を改善しない

大規模臨床試験の長期的結果から、外科治療として乳腺腫瘍摘出術を受けた早期乳がん患者の一部では、範囲を縮小したリンパ節生検で十分であることが確認された。   今回の試験において、1カ所または2カ所のセンチネルリンパ節にがん細胞がある
腎臓がん・腎盂がん ~知っていますか?~の画像

腎臓がん・腎盂がん ~知っていますか?~

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 腎臓がん・腎盂がんの罹患数が増加している一方、死亡数は横ばいである
乳がん治験薬エンドキシフェン、NCIの支援により研究室から臨床現場への画像

乳がん治験薬エンドキシフェン、NCIの支援により研究室から臨床現場へ

Matthew Goetz, M.D.   成功を収めたがん研究に関する多くの物語は、研究に対する好奇心、実験の繰り返し、他の研究者との協力、および研究に対する粘り強さという一連の物語をたどる。乳がん治験薬であるエンドキシフェンの
「ファースト・イン・ヒューマン」で注目のNCI免疫療法研究の画像

「ファースト・イン・ヒューマン」で注目のNCI免疫療法研究

近くディスカバリーチャンネル・スペシャルで放映される番組「ファースト・イン・ヒューマン」はNIHクリニカルセンターで行われているいくつかのがん免疫療法に関する画期的な研究を特集しており、われわれは非常に楽しみにしている。8月10、17、24
エクセプショナル・レスポンダーに関するがん研究の進展の画像

エクセプショナル・レスポンダーに関するがん研究の進展

同じ状況にあるほとんどの患者に有効でなかった治療に対し、劇的かつ持続的な反応をみせる「エクセプショナル・レスポンダー(例外的に奏効した症例)」を調査している研究者らが、このほど会合して意見交換するとともに、この新たな分野における最新科学につ
従来認識されていなかった化学療法の影響が明らかにの画像

従来認識されていなかった化学療法の影響が明らかに

主にマウスを用いて行った新しい研究により、乳がん術前化学療法の実施は、腫瘍内および腫瘍周囲の細胞を変化させ、がんの転移リスクを増加させることが示唆された。また本研究では、このようなリスクを低減する可能性のある実験的な治療法も明らかにされてい
がん診断後、心臓発作または脳卒中リスクが上昇する可能性の画像

がん診断後、心臓発作または脳卒中リスクが上昇する可能性

2017年8月25日 NCIスタッフ   がんと診断されると、その後の数カ月間、心臓発作または脳卒中のリスクが上昇する可能性があることが、新たな研究結果で示された。実際、がん診断から6カ月以内に、そのいずれかの事象が生じるリスクは
膠芽腫について解き明かすの画像

膠芽腫について解き明かす

—NIH神経腫瘍科Mark Gilbert医師とTerri Armstrong医師に聞く— Mark Gilbert医師は、NCIがん研究センターのNIH神経腫瘍部会(NOB)の上級研究員、同部会チーフ、Terri Armstrong医師は
乳がん治療後フォローアップケアの役割を明確化する必要性の画像

乳がん治療後フォローアップケアの役割を明確化する必要性

どの医療提供者ががんサバイバーの長期ケアを指導するべきかについて、一部のがんサバイバーから懸念や混乱の声が挙がっていることが新たな研究で確認された。   大規模な乳がんサバイバー群に対する調査を含む本研究では、積極的がん治療を完了
トラスツズマブ エムタンシンがHER2陽性転移性乳がん患者の生存期間を改善の画像

トラスツズマブ エムタンシンがHER2陽性転移性乳がん患者の生存期間を改善

トラスツズマブ エムタンシン(カドサイラ)がHER2タンパクを過剰発現する転移性乳がん患者の生存期間を改善することが2つのランダム化国際共同試験の最終結果で確認された。   抗体薬物複合体であるトラスツズマブ エムタンシン(一般的
BRCA1、BRCA2遺伝子変異の発がんリスクを確認の画像

BRCA1、BRCA2遺伝子変異の発がんリスクを確認

国際的研究者チームは、遺伝的にBRCA変異を有する女性の、乳がんならびに卵巣がんの発症リスクに関する初めての大規模前向き研究の結果を発表した。   BRCA1およびBRCA2遺伝子は、細胞が損傷したDNAを修復する際に重要なタンパ
若年急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群患者への強力な移植前処置が最善の画像

若年急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群患者への強力な移植前処置が最善

今回の大規模第3相臨床試験の結果は同種幹細胞移植を受ける予定の若年急性骨髄性白血病(AML)患者または骨髄異形成症候群(MDS)患者に対しては、強力な前処置を使用することが望ましいことを示唆している。   本試験において、大量化学
広範なリンパ節郭清はメラノーマ患者の生存率を高めないの画像

広範なリンパ節郭清はメラノーマ患者の生存率を高めない

従来のリンパ節郭清術は、皮膚原発巣から1個ないし少数の隣接するリンパ節に転移があるメラノーマ患者にとって最善の治療法であろう。大規模国際臨床試験の結果から、あらためてこのような結果が示唆された。   この臨床試験では、原発巣から最
短期の化学療法が大腸がん患者の最良の治療となり得るの画像

短期の化学療法が大腸がん患者の最良の治療となり得る

一部の大腸がん患者にとって、術後の化学療法をより短期間にすることが望ましいかもしれないという結果が国際的な共同研究から得られた。   これは、米国、欧州、アジアで同時に実施された6つの第3相臨床試験を解析して得られた結果である。解
バイオマーカー検査で前立腺がん診断時の不要な生検を減らせるの画像

バイオマーカー検査で前立腺がん診断時の不要な生検を減らせる

尿中の2種類のバイオマーカー検査によって、一部の男性で前立腺がんの診断を確定するための不要な生検を回避できる可能性があることが、新たな試験の結果によって示されている。   前立腺特異抗原(PSA)検査または直腸診(DRE)で異常が