NCI(米国国立がん研究所)ニュースリリース
高食物繊維食品は悪性黒色腫への免疫療法薬の効果を高める可能性
2022年1月12日
高食物繊維食品が腸内細菌叢に作用することで、悪性黒色腫(メラノーマ)患者の一部が免疫療法薬による治療に反応しやすくなる可能性が、米国国立衛生研究所に属する米国国立がん研究所(NCI)がん研究センターとテキサス州立大学MDアンダーソンがんセン
ビタミンA誘導体と三酸化ヒ素の併用で小児白血病(APL)の化学療法を減らせる可能性
2021年11月29日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 ビタミンAの代謝物であるオールトランスレチノイン酸と三酸化ヒ素(三酸化二ヒ素)の併用は、標準リスクおよび高リスクの急性前骨髄球性白血病(APL)患児に高い効果を示すことが臨床試験で明らかになっ
イブルチニブは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫60歳以下患者の生存を改善
2021年11月29日
【米国米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 分子標的薬であるイブルチニブ(販売名:イムブルビカ)を標準的な化学療法レジメンと併用することによって、あるタイプのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の比較的若い患者の生存期間が改
非喫煙者の肺がんの起源が 米国国立衛生研究所の研究で明らかに
2021年9月27日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 喫煙歴のない人の肺がんをゲノム解析した結果、これらのがんの大部分は体内での自然なプロセスで生じた変異の蓄積によって生じることがわかった。この研究は、米国国立衛生研所(NIH)の一部である米国国
神経線維腫症1型において良性腫瘍のがん化を判定する血液検査法
2021年9月20日
神経線維腫症1型(NF1)と呼ばれる遺伝性疾患では、神経に沿って成長する非がん性(良性)の腫瘍が高頻度で発現する。 このような腫瘍は進行性のがんに変化することがあるが、これまでがん化したかどうかを判断する方法がなかった。 米国国立衛生研究所
肺がんやメラノーマ死亡数の急速な減少が全がん死亡率の減少傾向を牽引ー『米国がん年次報告』
2021年7月21日
最新の「がんの現状に関する米国年次報告書(Annual Report to the Nation on the Status of Cancer)」によると、米国内のすべての人種・民族の男女において、全がん死亡率は減少し続けている。2001
小児横紋筋肉腫の個別化治療につながる遺伝学的手がかり
2021年7月16日
小児の横紋筋肉腫(RMS)は筋肉やその他の軟部組織に発生するまれながんであり、TP53、MYOD1、CDKN2Aなどいくつかの遺伝子変異を伴うものは悪性度が高く、生存率が低いとみられる。この知見は、米国国立衛生研究所に属する米国国立がん研究
国際研究チームがチェルノブイリの放射線による遺伝的影響を調査
2021年5月8日
1986年に起こったウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所の事故で放出された既知の発がん性物質である電離放射線の被ばくによる健康への潜在的影響について、2つの画期的な研究により最先端のゲノム解析ツールを使用して調査が行われた。一方の研究
糞便微生物移植が進行メラノーマに対するペムブロリズマブの奏効を改善
2021年2月17日
NCIプレスリリース 免疫療法が効かないがん患者の一部に対し、糞便移植により腸管内微生物の組成(腸内細菌叢または腸内フローラとして知られている)を調整することで、免疫療法の効果が得られる可能性があることが、新たな試験で示された。同試験は、
新治療の普及により、肺がんの死亡率が急激に低下
2020年8月24日
NCIプレスリリース 2020年8月12日 最も一般的な肺がんである非小細胞肺がん(NSCLC)の死亡率が米国で急激に低下しており、主な原因は最近の治療の進歩であるとの新規研究が報告された。 本研究は、米国国立衛生研究所(NIH)の一部であ
肝がんスクリーニングの新たな血液検査方法を開発
2020年7月27日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 肝がんで最も多い肝細胞がんの発症リスクが高い人の特定に役立つ新しい検査が開発された。このアプローチは、患者が特定のウイルスに曝露したことがあるかどうかを簡単な血液検査で調べるものである。 この
AI二重染色検査により、子宮頸がん検診の精度と効率が向上
2020年7月15日
【NCIプレスリリース】 ヒトパピローマウイルス(HPV)検査による一次検診で陽性と診断された女性の追跡検査として、標準検査法である子宮頸部細胞診(パップテスト)と比較して、コンピューター・アルゴリズムが子宮頸がん検診の精度と効率を向上させ
バーキットリンパ腫成人患者に毒性の低い用量調整EPOCH-R療法
2020年6月23日
バーキットリンパ腫成人患者に対し、すべての年齢群かつHIV感染状況を問わず、標準的な用量強化化学療法より毒性の低い代替治療レジメンが高い有効性を示すことが新たな研究により明らかになった。用量調整(DA)EPOCH-R(エトポシド、プレドニゾ
BTK阻害薬が COVID-19のサイトカインストームを抑え、呼吸困難を改善
2020年6月16日
ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)タンパク質を阻害することは、一部の重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に臨床的有益性があることが臨床試験の初期データから示唆された。研究者らは、いくつかの血液腫瘍の治療に承認されているBTK
1日に歩いた歩数が多いほど、全死因による死亡率は低下
2020年5月8日
1日の歩数が多いほど、全死因死亡リスクが低下することが新たな研究で示された。米国国立がん研究所(NCI)および米国国立老化研究所(NIA)(いずれも米国国立衛生研究所の機関)の研究者、ならびに米国疾病管理予防センター(CDC) の研究者から
セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者の転帰を改善
2020年5月2日
セルメチニブが遺伝性疾患である神経線維腫症1型(NF1)の小児患者の転帰を改善することが第2相臨床試験の結果から示された。本試験では、セルメチニブの投与によりNF1患者で発生する叢状神経線維腫という手術不能な神経線維腫症1型腫瘍の縮小や、痛
コロナ世界的大流行における臨床試験−米国国立がん研究所(NCI)声明
2020年4月17日
がん患者は、がんに罹患しているため、また、がん治療が免疫システムを弱めることがあるため、COVID-19(コロナウイルス感染症)などの感染症への感染および重症化リスクが高くなる。世界で猛威を振るっているコロナウイルスが今後与える影響、または
ブリナツモマブが再発白血病小児の転帰を改善
2020年1月8日
NCIプレスリリース 臨床試験による新たな結果から、再発した高または中間リスクのB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)小児・若年成人患者に対する免疫療法薬ブリナツモマブによる治療が、標準的化学療法よりも効果があることが示された。ブリナ
T細胞の「幹細胞性」を活用し、がんの免疫療法を強化する
2019年4月18日
米国国立がん研究所(NCI)のがん研究センター(CCR)の研究者らが率いる新しい試験は、がん細胞を殺傷する免疫細胞が存在するにもかかわらず、腫瘍が増殖し続ける道筋を明らかにしている。2019年3月29日付Science誌で発表されたこの知見
免疫療法の発展に貢献したNCIのローゼンバーグ博士にSzent-Györgyi賞
2019年3月27日
がん研究の進展に対する2019年Szent-Györgyi賞は、米国国立衛生研究所(NIH)の一機関である国立がん研究所(NCI)がん研究センター(CCR)所属のスティーブン・ローゼンバーグ(Steven A. Rosenberg)医師(医
子宮頸部前がん病変の同定でAIが好成績
2019年3月22日
米国国立衛生研究所(NIH)およびGlobal Goodの研究者らが率いる研究チームは、女性の子宮頸部のデジタル画像を分析し、治療が必要な前がん病変を正確に同定できるコンピュータアルゴリズムを開発した。この人工知能(AI)アプローチは、 自
固形腫瘍の化学療法後にまれな血液腫瘍の発症リスクが上昇
2019年2月20日
NCIプレスリリース 2000~2014年の間に化学療法を受けたほぼ全種の固形腫瘍患者は、治療関連骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病(tMDS/AML)を発症するリスクが上昇した、と米国国立がん研究所(NCI)の研究者らは新研究の知見で示し
BRCA変異のデータリソース ‘BRCA Exchange’により、がんリスク解明の推進へ
2019年2月21日
NCIプレスリリース BRCA1遺伝子およびBRCA2遺伝子における数千もの遺伝的変異に関する世界規模のデータリソースが一般に公開されている。この‘BRCA Exchange’は、BRCA1およびBRCA2のデータ共有を強化する目的で、Gl
米国国立衛生研究所が33種のがんの徹底したゲノム解析を完了
2018年5月7日
NCI(米国国立がん研究所)ニュースリリース 米国国立衛生研究所(NIH)による助成を受けた研究者らは、「PanCancer Atlas(汎がんアトラス)」という詳細なゲノム解析を完了させた。PanCancer Atlasは、33種類のがん