NCI(米国国立がん研究所)がん研究ブログ

放射線療法スケジュールを逸することで、がん再発のリスクが増加の画像

放射線療法スケジュールを逸することで、がん再発のリスクが増加

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな研究によると、がん治療において放射線治療スケジュールを逸すると、最終的に放射線治療を完遂したとしても、がん再発のリスクは上昇した。 その影響の大きさは研究者の予想より高く、
若年の乳がん患者の中でBRCA遺伝子検査の検査率が上昇の画像

若年の乳がん患者の中でBRCA遺伝子検査の検査率が上昇

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな研究によると、乳がんリスクの上昇と密接に関わる遺伝子変異を調べる検査の検査率が、乳がんと診断された40歳以下の女性で劇的に増加した。 全体的に、Young Women's
遺伝子融合がまれな小児脳腫瘍を誘発の画像

遺伝子融合がまれな小児脳腫瘍を誘発

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年2月22日Cerebrum:大脳Ventricles (fluid-filled spaces):脳室(脳脊髄液で満たされている)Hypothalamus:視床下部
口腔内のヒトパピローマウイルス(HPV)検出と頭頸部がんとの関連性が前向き試験で示されるの画像

口腔内のヒトパピローマウイルス(HPV)検出と頭頸部がんとの関連性が前向き試験で示される

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~新たな試験により、HPV16型による感染が一部の頭頸部がんの発症に先立って起きていることが確認された。これまでの研究では、HPV16型感染と頭頸部がんのうち中咽頭がんとの関連性が明らかにな
HPVワクチン接種率低迷の「危機」― Noel Brewer博士との対談の画像

HPVワクチン接種率低迷の「危機」― Noel Brewer博士との対談

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ 先週、米国国立がん研究所(NCI)指定がんセンター全69施設は、米国におけるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種に関する合同声明を発表した。本合同声明はHPVワクチンの低接種率
動画による教育が、患者のがん臨床試験参加への準備に有用の画像

動画による教育が、患者のがん臨床試験参加への準備に有用

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年1月28日 がん治療医との初回面談前に、がん患者が臨床試験に関する教育を受けることで臨床試験参加についての意思決定能力が向上することが、新たな研究で明らか
多発性骨髄腫に対する3種類の新薬を承認の画像

多発性骨髄腫に対する3種類の新薬を承認

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年1月6日 米国食品医薬品局(FDA)は、前治療後に再発した多発性骨髄腫に対する3種類の新薬を承認した。 11月6日、FDAはdaratumumab[ダラツ
今までにない治療法でマウスの卵巣腫瘍が縮小の画像

今までにない治療法でマウスの卵巣腫瘍が縮小

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2016年1月25日  変異型p53タンパク質を発現している腫瘍に対する、これまでにない治療法が開発された。この変異タンパク質はすべてのがんの半分以上に見つかる。研
がんにより経済困難に陥る可能性が研究で裏付けられるの画像

がんにより経済困難に陥る可能性が研究で裏付けられる

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年12月23日がんサバイバーの調査から、多くの人が借金、破産申請、家計の問題で不安が続いていることなど、がんとその治療により経済困難に直面したことがあるという報告を行
乳房全摘術+再建の合併症率および費用は腫瘍摘出+放射線よりも高い(SABCS2015)の画像

乳房全摘術+再建の合併症率および費用は腫瘍摘出+放射線よりも高い(SABCS2015)

米国の早期乳がん患者には、ガイドラインに従った局所治療のさまざまな選択肢がある中、民間保険の若年女性とメディケア(公的医療保険)の高齢女性の双方にとって、合併症率および合併症関連費用が最も高いのは乳房全摘術+再建であり、また、若年女性にとっ
免疫チェックポイント阻害剤の進歩の画像

免疫チェックポイント阻害剤の進歩

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年12月18日 2015年初めに、ジミー・カーター元米国大統領は、免疫チェックポイント阻害剤という部類の薬剤の1つである免疫療法薬ペムブロリズマブ(Keyt
がんに対する高精度医療に基づく臨床試験の新たな時代の画像

がんに対する高精度医療に基づく臨床試験の新たな時代

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ 以下は、2015年9月17日、米国大統領に公式に提出された「2017会計年度NCI年次計画および予算提案書(NCI’s Annual Plan and Budget Prop
高精度医療(Precision Medicine)に基づくがんの臨床試験の新たな時代の画像

高精度医療(Precision Medicine)に基づくがんの臨床試験の新たな時代

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年12月10日 以下は、2015年9月17日、米国大統領に公式に提出された「2017会計年度NCI年次計画および予算提案書(NCI’s Annual Pla
小児がんにおける遺伝性変異の役割が研究で明らかにの画像

小児がんにおける遺伝性変異の役割が研究で明らかに

米国国立がん研究所(NCI)ブログ~がん研究の動向~これまで行われてきた同種の研究の中で最も説得力のある研究によると、小児がん患児の8パーセント超に、がんの素因に関連する先天的遺伝子変異が存在することがわかった。 本研究で、小児が
高精度医療(Precision Medicine)をがん検診に役立てるの画像

高精度医療(Precision Medicine)をがん検診に役立てる

高精度医療(Precision Medicine:プレシジョン・メディシン)で最も議論されるのは治療についてであるが、がん対策・予防の研究者らは、この考え方をがんの検診に応用しようとしている。それは即ち、定期検査の最大の受益者を正確に特定す
脳腫瘍の患者に分子標的薬ダブラフェニブが劇的な効果の画像

脳腫瘍の患者に分子標的薬ダブラフェニブが劇的な効果

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年12月3日乳頭型頭蓋咽頭腫として知られている脳腫瘍のほとんどの症例に、V600Eと呼ばれているBRAF遺伝子の変異がおきていることを、研究者らが昨年報告した。新しい
低所得が臨床試験登録の障壁になることが試験で示されるの画像

低所得が臨床試験登録の障壁になることが試験で示される

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がんの動向~原文掲載日:2015年11月16日 最近の調査研究で、NCI Community Oncology Research Program(NCORP)に所属する研究者らは、年間世帯所得が50,0
標的免疫療法の新たな可能性が研究により明らかになるの画像

標的免疫療法の新たな可能性が研究により明らかになる

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ〜がんの動向〜原文掲載日:2015年10月29日 米国国立がん研究所(NCI)の研究チームは、数種の消化器がんは免疫系が認識しうる腫瘍特異的変異を有していることから、こうした腫瘍を持つ患者に対し
医師と予後を話し合うことは進行がん患者に有益の画像

医師と予後を話し合うことは進行がん患者に有益

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ〜がんの動向〜原文掲載日:2015年10月30日 新たな研究によると、担当医と予後について話し合った進行がん患者は、話し合いをしなかった患者よりも、平均余命について現実的な予測をしていた。さらに
HPVワクチン接種後の流産リスクは上昇しないことが長期観察研究で示されるの画像

HPVワクチン接種後の流産リスクは上昇しないことが長期観察研究で示される

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ 原文掲載日:2015年10月20日   ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に妊娠した女性の流産リスクが、接種しなかった場合を上回らないことが判明した。コスタリカで
急性骨髄性白血病(AML)患者における化学療法後の遺伝子変異残存は予後不良と関連の画像

急性骨髄性白血病(AML)患者における化学療法後の遺伝子変異残存は予後不良と関連

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~ 化学療法により寛解を達成した急性骨髄性白血病(AML)患者のうち、治療開始から1カ月後に骨髄細胞で白血病関連遺伝子変異が残存していた患者では、顕著な再発リスクの増加および生存
FDA、進行大腸がんの配合剤(トリフルリジン + チピラシル)を承認の画像

FDA、進行大腸がんの配合剤(トリフルリジン + チピラシル)を承認

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ~がん研究の動向~原文掲載日:2015年10月14日 9月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、標準治療後に進行した転移性大腸がん患者の治療としてトリフルリジンとチピラシル塩酸塩を配合した錠剤(
小児がんサバイバーの発がんリスクは数十年間続くの画像

小児がんサバイバーの発がんリスクは数十年間続く

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ〜がんの動向〜原文掲載日:2015年8月31日 新たな研究によると、小児がんサバイバーは、40歳を超えても二次性の、小児期とは別のがんの発生に対して高いリスクを有する。小児がんサバイバーの二次発
組み換えT細胞を用いた免疫学的治療法は、多くのがん種に適用できる可能性の画像

組み換えT細胞を用いた免疫学的治療法は、多くのがん種に適用できる可能性

米国国立がん研究所(NCI)/ブログ〜がんの動向〜   免疫細胞の組み換えを行い、がん細胞上の標的分子への結合力を減弱させても、免疫細胞のがん細胞に対する殺傷能力は減弱することはなく、一方で同じ標的分子をもつが発現レベルが低い正常細胞には作