ダナファーバーがん研究所

赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性の画像

赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性

赤肉摂取と大腸がん発症との間にメカニズム上の関連性があることが研究で明らかに (*サイト注:赤肉とは、牛・豚・羊などの肉。鳥肉は含まない。脂肪に対する赤身肉とは異なります。) DNA損傷を示す遺伝子変異は、赤肉の多量摂取および大腸がん患者の
不妊への不安が若年乳がん患者のホルモン療法の決断に影響の画像

不妊への不安が若年乳がん患者のホルモン療法の決断に影響

不妊への懸念は、若年の乳がん患者が治療法について下す決断に影響を及ぼすことが多く、ホルモン阻害治療を中止または延期する理由となっていることがダナファーバーがん研究所の研究者らによる新たな研究で明らかになった。 この研究結果は、2021年4月
非小細胞肺がんの染色体異数性から免疫治療薬への反応を予測できる可能性の画像

非小細胞肺がんの染色体異数性から免疫治療薬への反応を予測できる可能性

・腫瘍の異数性が低レベルである患者は、免疫チェックポイント阻害薬治療の転帰が良好な場合が多いことをダナファーバーの研究者らが発見 がん細胞の異数性(染色体数の異常)の程度が低い非小細胞肺がん(NSCLC)患者は、その程度が高い患者に比べて免
子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成の画像

子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成

腫瘍細胞のDNAに劇的な損傷を与える標的薬に関して、難治性の子宮がん患者を対象とする初めての臨床試験が行われ、約3分の1の患者の腫瘍が縮小したと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが報告した。 2021年3月11日にJournal of C
腎臓がん免疫機構の解明(2)の画像

腎臓がん免疫機構の解明(2)

腎臓がん免疫機構の解明(1)続き― 免疫機能不全回路を断ち切る新たな治療標的を発見 一つ目の研究では、腫瘍とそれに隣接する非腫瘍組織から採取した164,722個の細胞を対象として単一細胞RNAシーケンシングと単一細胞T細胞受容体シーケンシン
腎臓がん免疫機構の解明(1)の画像

腎臓がん免疫機構の解明(1)

新たな免疫療法や標的を特定するため、腎腫瘍の単一細胞(シングルセル)解析に焦点を当てた二つの研究論文 過去20年間で、免疫療法は、進行腎がんに対する主要な治療法となってきた。現在、この治療法は標準治療の一部となってるが、すべての患者に効果が
低悪性度濾胞性リンパ腫に対するCAR‐T細胞療法、承認後初めてダナファーバーが提供を開始の画像

低悪性度濾胞性リンパ腫に対するCAR‐T細胞療法、承認後初めてダナファーバーが提供を開始

axi-celが進行の遅いリンパ腫患者に長期的な寛解をもたらすことが示された。 米国食品医薬品局(FDA)が低悪性度濾胞性リンパ腫(進行の遅い非ホジキンリンパ腫)に初のCAR-T細胞療法を承認したことは、再発または難治性の患者にとって重要な
CAR-T細胞療法は多発性骨髄腫の持続的な奏効をもたらすの画像

CAR-T細胞療法は多発性骨髄腫の持続的な奏効をもたらす

・KarMMa試験において、数回の治療歴がある再発多発性骨髄腫患者の約75%でide-celによる奏効が認められた。  ・奏効率と患者の生存期間が、このような多発性骨髄腫患者群の標準治療で達成される数値よりも優れていた。  ・本試験の結果に
乳がんの治療の弱点にマクロファージが関与する可能性が明らかにの画像

乳がんの治療の弱点にマクロファージが関与する可能性が明らかに

乳がんは、米国で2番目に多いがんであり、DNA修復機能をもつ乳がん遺伝子BRCAの欠損など多くの細胞制御の誤りにより発症する可能性がある。BRCA関連乳がんは、通常、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬で治療されるが、最近の臨床
高リスク骨髄性血液腫瘍の標準治療にベネトクラクスの追加が有望の画像

高リスク骨髄性血液腫瘍の標準治療にベネトクラクスの追加が有望

一部の高リスク骨髄性血液腫瘍において、新規経口薬ベネトクラクス(販売名:ベネクレクスタ)を標準治療に追加することについて安全性が認められ、また、初期の研究では、同剤との併用により、転帰改善が有望であることが示されていると、ダナファーバーがん
米国血液学会2020-ダナファーバーがん研究所の注目演題の画像

米国血液学会2020-ダナファーバーがん研究所の注目演題

ダナファーバーがん研究所による2つの研究が、ASH公式プレスプログラムに採択される 12月5~8日にバーチャル形式で開催される第62回米国血液学会(ASH)年次総会で、ダナファーバーがん研究所の研究者は、公式プレスプログラムに採択された2つ
早期トリネガ乳がんのアテゾリズマブ併用療法はQOLを下げずに治療効果を改善の画像

早期トリネガ乳がんのアテゾリズマブ併用療法はQOLを下げずに治療効果を改善

早期乳がん患者に対する標準化学療法レジメン+免疫チェックポイント阻害薬併用は、化学療法単独と比べて患者の日常動作能力に悪影響を及ぼさないことが、ダナファーバー、ブリガム&ウィメンズがんセンターの新たな研究結果で示された。 免疫チェックポイン
同種移植においてクローン性造血が有益であるとの驚くべき研究結果の画像

同種移植においてクローン性造血が有益であるとの驚くべき研究結果

近年確認されたクローン性造血(CH)とは、がんを有しない健常な人の血液中に血液腫瘍に関連する変異が検出される現象であり、高齢者に多くみられる。クローン性造血を有する人は無症状ながら、血液腫瘍や心臓発作、脳卒中などの有害な転帰を来すリスクが高
同種幹細胞移植は、高齢の骨髄異形成症候群(MDS)患者の生存率を改善の画像

同種幹細胞移植は、高齢の骨髄異形成症候群(MDS)患者の生存率を改善

同種幹細胞移植は、高齢の高リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者の生存率を改善できるという、これまでで最も有力な証拠が新たな臨床試験結果で示された。ダナファーバーがん研究所の研究者らが、第62回米国血液学会(ASH)バーチャル年次総会で報告す
KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成の画像

KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成

・adagrasib(アダグラシブ;MRTX1133)により、非小細胞肺がん患者の約半数が客観的奏効を達成  ・臨床試験において、大腸がん、膵臓がん、子宮内膜がんに対する有望な暫定結果が出る 研究者らは、臨床試験において、KRAS変異を標的
浸潤性小葉乳がんの再発リスクを遺伝子検査で判定の画像

浸潤性小葉乳がんの再発リスクを遺伝子検査で判定

乳がん組織中の70遺伝子の活性を探索する検査は、手術後にがんが再発または進行するリスクが高い浸潤性小葉がん(ILC)患者を特定するのに役立つと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが新たに発表した。この知見は、浸潤性小葉がんの女性500人近く
マントル細胞リンパ腫に承認された初のCAR-T細胞療法を実施の画像

マントル細胞リンパ腫に承認された初のCAR-T細胞療法を実施

・臨床試験によると、CAR T細胞療法により患者の62%に完全奏効が認められた。 ・同療法は、再発または治療抵抗性のマントル細胞リンパ腫に対する現行の標準治療である。 2020年7月24日、米国食品医薬品局(FDA)は、マントル細胞リンパ腫
オンラインプログラムでAYAがんサバイバーの不眠症が有意に改善の画像

オンラインプログラムでAYAがんサバイバーの不眠症が有意に改善

オンラインプログラムにより、思春期および若年成人のがんサバイバーの不眠症が有意に改善されることが研究で判明した。 ・参加者の生活の質の向上も報告されている。 ・プログラムは、がん治療中に形成されることがある不適応な睡眠習慣の是正に役立つ。
ダナファーバー、ASCO2020にて主要研究を発表の画像

ダナファーバー、ASCO2020にて主要研究を発表

ダナファーバーがん研究所の研究者らが、2020年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で多くの研究発表を行う。これらの研究は、5月29日~31日に開催されるバーチャル科学会議の間、オンラインで発表される。ASCOは世界最大の臨床がん研究集会で
高頻度変異グリオーマが免疫療法薬に応答しない機序が解明の画像

高頻度変異グリオーマが免疫療法薬に応答しない機序が解明

DNA変異数が多いがん細胞は、チェックポイント阻害薬とよばれるがんに対する免疫抑制を解除する薬剤への応答が良好であることが多い。しかし、グリオーマとして知られる悪性脳腫瘍は「高頻度遺伝子変異」であっても免疫療法薬にほとんど応答しないことが新
個別化リキッドバイオプシーで再発乳がんを早期発見の画像

個別化リキッドバイオプシーで再発乳がんを早期発見

MITブロード研究所のガーストナーがん診断センターおよびダナファーバーがん研究所の研究者らは、リキッドバイオプシー(血液生検)の感度を高めて個々の患者から採取した血液サンプルから何百もの異なるがん変異を検出できることを実証し、それにより、従
低酸素誘導因子(HIF)-2α阻害薬が進行腎臓がんに有望の画像

低酸素誘導因子(HIF)-2α阻害薬が進行腎臓がんに有望

新薬にノーベル賞を受賞した研究結果を活用 科学者たちは、淡明型腎細胞がん(ccRCC)の主要なドライバー分子を標的とする新薬が転移がん患者に有望であることを報告している。 ダナファーバーがん研究所の研究者たちは、腎腫瘍を促進する新生血管の成
口腔がんに術前の免疫療法薬二ボルマブ/イピリムマブが有望の画像

口腔がんに術前の免疫療法薬二ボルマブ/イピリムマブが有望

口腔がんでは、免疫チェックポイント阻害薬療法をほかの治療の前に行うと、免疫反応が誘発されて腫瘍が縮小し、患者に長期的な利益がもたらされる可能性があることが新たな臨床試験から示唆された。この知見は、2月27日~29日にスコッツデール(アリゾナ
小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態の画像

小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態

ダナファーバーがん研究所の研究者たちは、遺伝的な関連が無いにもかかわらずポリープと呼ばれる多数の大腸腫瘍が小児がんサバイバーに発症するという最近発見された病態について、新たな詳細を本日オンラインの論文で発表する。 この治療関連ポリポーシスと