米国癌学会(AACR)
アロマターゼ阻害剤での乳がん治療で、血管内皮機能が低下
2017年1月14日
アロマターゼ阻害剤を投与された閉経後乳がん患者に、心血管系疾患の前兆となる血管内皮機能不全がみられたという研究結果が、12月6~10日に開催された 2016年サンアントニオ乳癌シンポジウム にて発表された。 アロマターゼ阻害剤
エベロリムス+フルベストラント併用療法がHR陽性乳がんに有効
2017年1月8日
内分泌療法剤フルベストラント(フェソロデックス)による治療にエベロリムス(アフィニトール)を追加することで、アロマターゼ阻害薬療法に耐性を示す転移性ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者の無増悪生存期間が2倍を上回ったことが、12
Veliparb+化学療法がBRCA変異陽性乳がんに有効
2016年12月30日
12月6日〜10日に開催された2016年サンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された第2相臨床試験によると、カルボプラチン+パクリタキセル化学療法にポリADP-リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤veliparibを追加すると、BRCA1
イバンドロネート追加で閉経後乳がんの転帰は改善せず
2016年12月27日
有益性における決定的なエビデンスを得るためにはより長期の追跡調査が好ましい ホルモン受容体(HR)陽性初期乳がん患者で閉経後の女性を対象に、アジュバントホルモン療法に加えてビスフォスフォネート製剤イバンドロネート(Boniva)を投与しても
口腔咽頭がん発症率増加の原因、HPV感染以外にも
2016年12月27日
2002~2011年における英国の口腔咽頭扁平上皮がん発症率の増加について、同期間中のヒトパピローマウイルス(HPV)の陽性疾患率は変わっていないことから、HPVへの感染だけに起因するものではないという研究報告が、米国がん学会誌「Cance
放射線治療はインプラント乳房再建の合併症を増加させる
2016年12月26日
放射線治療後に自家組織乳房再建を受けた患者では転帰の悪化はみられず 2016年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)(12月6日~10日)で発表された大規模な多施設共同前向きコホート研究のデータによると、インプラント再
HR陽性HER2陰性早期乳がんに対する術前アベマシクリブ療法の第2相臨床試験が主要評価項目を達成
2016年12月23日
試験薬abemaciclib[アベマシクリブ]単剤またはアベマシクリブとアロマターゼ阻害薬アナストロゾールとの併用による術前療法が、アナストロゾール単剤療法よりも、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん細胞中のKi67(細胞増殖のマー
術前化学療法を受ける一部の早期乳がん患者は腋窩リンパ節郭清を回避できる
2016年12月22日
12月6~10日開催の2016年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表されたGANEA 2臨床試験データによると、手術可能な大きい乳房腫瘍を有し、術前化学療法実施前に腋窩(わきの下の)リンパ節にがんの臨床徴候がみられなかった患
閉経後早期乳がんに対する長期レトロゾール療法の効果は限定的
2016年12月20日
アロマターゼ阻害薬ベースの補助ホルモン療法を5年間実施した後、さらに5年間、レトロゾールによるホルモン療法を実施する療法は、閉経後のホルモン受容体陽性早期乳がん女性患者における無病生存期間または全生存期間の統計学
BELLE-3試験でbuparlisibがHR+進行乳がんのPFSを改善
2016年12月19日
12月6~10日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2016で発表された第3相臨床試験BELLE-3のデータによると、PI3K阻害剤buparlisib[ブパルリシブ]とホルモン療法の併用が、エベロリムスとエキセメスタ
HR、HER2陽性乳癌術前療法にアロマターゼ阻害剤の利益なし
2016年12月14日
ドセタキセル、カルボプラチン、トラスツズマブ(ハーセプチン)、およびペルツズマブ(パージェタ)を用いた術前治療にアロマターゼ阻害剤を追加しても、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陽性乳がん患者の病理学的完全奏効(pCR)率は有意に増減しない
代謝機能不全因子は肝がんリスクの上昇と関連
2016年12月6日
肝がんは肥満関連がんであることの重大な裏付けとなるデータが示される 大規模前向きコホート試験により、体格指数(BMI)の上昇、腹囲の増大および2型糖尿病が肝がんリスクの上昇に関連していたという研究報告が、米国がん学会のCancer
ベネトクラックスが急性骨髄性白血病に効果
2016年9月15日
再発または化学療法に耐性がある急性骨髄性白血病(AML)患者、もしくは化学療法に対する忍容性がないと考えられるAML患者において、選択的BCL-2阻害剤venetoclax[ベネトクラックス](商品名:Venclexta)で奏効が得られ、一
遺伝子プロファイルでニボルマブが有効な腎がんが特定可能に
2016年9月13日
腫瘍の代謝関連遺伝子が治療効果無効との間に相関を示す PD-L1タンパクが陽性で抗PD-1治療薬ニボルマブ(商品名:オプジーボ)が奏効しなかった腎細胞がん患者では、PD-L1陽性でニボルマブが奏効した患者よりも代謝に関わる遺伝
がん予防ガイドライン遵守でがんリスクが減少
2016年8月19日
多数の研究のレビューで、全発現率および死亡率の一貫した減少が示される。 食事および身体活動に関するがん予防ガイドラインを遵守することにより、がんの全発現率および死亡率が一貫して減少したことが、米国がん学会の学会誌であるCanc
Entrectinibが、さまざまな進行または転移性固形がんに効果がある可能性―STARTRK-2試験経過報告/米国がん学会(AACR)
2016年6月17日
2016年4月16~20日開催の米国がん学会(AACR)年次総会で発表された2件の第1相臨床試験の結果を合わせて考えると、Trk、ROS1またはALK標的治療の治療歴のない、NTRK1/2/3、 ROS1または ALK遺伝子変異を有するさま
セツキシマブが最も有効な大腸がん患者を特定する新たなバイオマーカー(FCGR2A H/H)
2016年6月13日
支持療法に加え、セツキシマブ(アービタックス)による治療を加えた場合、KRAS遺伝子に変異がない転移性大腸がん患者のうち、特定のFCGR2A遺伝子型が2コピー存在する患者(FCGR2A H/H)に限り、全生存期間(OS)中央値が有意に長くな
ニボルマブが再発、転移した頭頸部扁平上皮がん患者の生存期間を延長
2016年5月30日
免疫療法薬ニボルマブ(オプジーボ)による治療は、試験責任医師が選択した単剤化学療法と比較して、プラチナベースの化学療法後に進行した再発または転移性頭頸部扁平上皮がん患者の生存期間を延長した。これは、米国がん学会年次総会(2016年4月16日
胸部放射線治療をうけた小児がん患者において、特定の遺伝子変異体が乳がん発現のリスクに影響する可能性
2016年5月18日
2016年4月16~20日開催の米国がん学会(AACR)年次総会で発表された研究によると、小児がんに対する治療の一部として胸部放射線治療を受けた患者のうち、2つの特異的な遺伝子変異体のいずれかを有する女性では、後年乳がんを発症するリスクが有
身体活動が前立腺がんの予後を改善する可能性
2016年5月18日
ニューオリンズ―中強度から高強度の身体活動を維持している前立腺がんの患者とサバイバーにおいて、生存予後が改善する可能性があることが、2016年4月16日~20日に開催された米国がん学会(AACR)年次総会で発表された研究により明らかになった
CDK4/6阻害薬に耐性を示す乳がんが複数出現
2016年5月10日
それぞれの耐性機序を克服するには、異なる組み合わせで抗がん剤を投与する必要があると考えられる。 米国がん学会(AACR)の学術誌Cancer Research誌で発表された研究によれば、乳がん細胞はパルボシクリブ[palboc
血糖指数が高いと肺がんリスクが上昇
2016年4月6日
血糖指数(GI: 炭水化物摂取と血糖値の関係を計る尺度)は、非ヒスパニック系白人では肺がんリスクの上昇と関連し、喫煙歴がない場合には有意に高リスクであったことが、米国がん学会機関誌、Cancer Epidemiology, Biomarke
乳がん、肺がん、白血病では特定のCYP3A7遺伝子型が転帰不良と関連
2016年3月26日
乳がん、肺がん、慢性リンパ性白血病(CLL)を有する患者において、特定の型のCYP3A7遺伝子すなわちCYP3A7*1Cを持つ患者は、CYP3A7*1Cを持たない患者と比較して、転帰不良であった。この結果は、これらの患者において治療薬がどの
進行子宮頸がん患者において、ベバシズマブによる治療に効果がない可能性がある5つの因子が明らかに
2016年1月26日
本試験は、Moore criteriaと呼ばれる5つの予後因子を前方視的に検証した。 プロトコル240(GOG240)第3相試験の主要評価項目(生存期間)の結果を解析したところ、Moore critetiaを用いてリスク評価を