米国癌学会(AACR)
PD-L2発現が抗PD-1免疫療法の奏効を予測できる可能性
2017年7月29日
ヒト腫瘍のPD-L2タンパク質発現は、PD-L1発現の有無に関わらず、頭頸部扁平上皮がん患者の抗PD-1免疫療法剤ペムブロリズマブ(キートルーダ)への臨床反応に関連しているという研究が、米国がん学会の機関誌Clinical Cancer R
放射線照射後の頭頸部がん再発は腫瘍のPD-L1高発現と関連
2017年5月19日
ヒトパピローマウイルス(HPV)陰性の頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)の放射線療法後における再発は、腫瘍のPD-L1(タンパク質)発現度が高いことに関係するとの研究結果が、米国がん学会(AACR)学会誌Clinical Cancer Res
ALK陽性肺がんに対するクリゾチニブの効果が予測できる可能性
2017年5月16日
ALK遺伝子異常に起因する非小細胞肺がんに対してクリゾチニブ(ザーコリ)による治療を受けている患者では、治療開始後最初の2カ月のALK遺伝子のコピー数増加を伴う血中循環腫瘍細胞(CTC)数の減少と無増悪生存期間の延長が相関することが、米国が
ペムブロリズマブにIDO経路阻害剤併用でメラノーマ奏効率が改善
2017年5月9日
4月1~5日に開催された2017年米国がん学会(AACR)年次総会で発表された第1/2相臨床試験の中間結果によれば、進行メラノーマ(悪性黒色腫)患者に対して、FDAが承認した免疫療法薬ペムブロリズマブ[pembrolizumab](製品名:
免疫療法が有効な神経芽腫患者をバイオマーカーで特定
2017年5月9日
高リスク神経芽腫患者の中で、特定の組み合わせの遺伝子型を有した患者は、イソトレチノイン治療に免疫療法を追加することで十分な利益を得たが、その組み合わせを欠いた患者では免疫療法の利益を受けたかどうかは不明であるとのランダム化第3相臨床試験の結
HER2標的薬併用がHER2陽性大腸がん患者に有効
2017年4月27日
HER2標的治療剤トラスツズマブ(ハーセプチン)およびラパチニブ(タイケルブ)の併用で、多種類の抗がん剤前治療を受けたHER2陽性転移性大腸がん患者に臨床的有用性がみられたという、HERACLES 第2相臨床試験の最終結果が、2017年4月
白血病CAR-T療法の効果持続性は腫瘍量に依存
2017年4月27日
再発B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)患者の多くが、CAR-T細胞免疫療法後に完全寛解となったが、治療時の腫瘍量が効果持続性および長期生存に影響を与えたとの臨床試験データが、2017年4月1日〜5日開催の米国がん学会(AACR)の年次
装着型医療機器TTフィールドにより膠芽腫患者の生存率が向上
2017年4月21日
膠芽腫患者では、化学療法薬であるテモゾロミド治療に加えて交流電場を送達する医療機器を装着した患者のほうが、テモゾロミド単独療法を受けた患者よりも全生存中央値が有意に改善したとの第3相ランダム化臨床試験の最終結果が、2017年4月1~5日開催
がん臨床試験、患者集積の遅れ―試験の種類と最初の患者登録
2017年4月18日
米国がん学会(AACR)の機関誌Clinical Cancer Research誌に公表された研究によると、国内の研究共同グループが主導するがん臨床試験と、試験開始から最初の患者の登録までにかかる時間は、患者集積の遅れに結びつく要因の一部だ
アスピリンの常用が、がん死亡率の低下と関連
2017年4月16日
2017年4月1日~5日開催の米国がん学会(AACR)年次総会で発表されたデータによると、長期間にわたるアスピリンの常用が、異なる数種のがんによる死亡リスクの低下に関連していた。 「アスピリンが、がんの発症リスクを減少させるだ
PI3K/mTOR阻害剤が特定の子宮肉腫に有効な可能性
2017年4月9日
米国がん学会のClinical Cancer Research誌に発表された研究によると、タンパク質P-S6S240は、平滑筋肉腫と呼ばれる治療困難なタイプの子宮肉腫の患者の予後不良を示す指標として役立つ可能性があり、非臨床試験データは、こ
アスピリン定期的服用が膵臓がんのリスク低下に関連
2017年1月25日
中国の住民での試験など最近の試験で、リスクが約50%低下する結果 米国がん学会(AACR)の機関誌Cancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに掲載されたデータから、中国・上海の住民によ
がん診断支援システムIBM Watson for Oncologyが医師の推奨と高い一致度を示す
2017年1月17日
人工知能診断支援システムWatson for Oncology*(「ワトソン・フォー・オンコロジー」、WFO)が、二重盲検安全性確認試験において、腫瘍医らによる委員会の推奨と高い一致度を示したとの結果が、12月6~10日に開催された2016
アロマターゼ阻害剤での乳がん治療で、血管内皮機能が低下
2017年1月14日
アロマターゼ阻害剤を投与された閉経後乳がん患者に、心血管系疾患の前兆となる血管内皮機能不全がみられたという研究結果が、12月6~10日に開催された 2016年サンアントニオ乳癌シンポジウム にて発表された。 アロマターゼ阻害剤
エベロリムス+フルベストラント併用療法がHR陽性乳がんに有効
2017年1月8日
内分泌療法剤フルベストラント(フェソロデックス)による治療にエベロリムス(アフィニトール)を追加することで、アロマターゼ阻害薬療法に耐性を示す転移性ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者の無増悪生存期間が2倍を上回ったことが、12
Veliparb+化学療法がBRCA変異陽性乳がんに有効
2016年12月30日
12月6日〜10日に開催された2016年サンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された第2相臨床試験によると、カルボプラチン+パクリタキセル化学療法にポリADP-リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤veliparibを追加すると、BRCA1
イバンドロネート追加で閉経後乳がんの転帰は改善せず
2016年12月27日
有益性における決定的なエビデンスを得るためにはより長期の追跡調査が好ましい ホルモン受容体(HR)陽性初期乳がん患者で閉経後の女性を対象に、アジュバントホルモン療法に加えてビスフォスフォネート製剤イバンドロネート(Boniva)を投与しても
口腔咽頭がん発症率増加の原因、HPV感染以外にも
2016年12月27日
2002~2011年における英国の口腔咽頭扁平上皮がん発症率の増加について、同期間中のヒトパピローマウイルス(HPV)の陽性疾患率は変わっていないことから、HPVへの感染だけに起因するものではないという研究報告が、米国がん学会誌「Cance
放射線治療はインプラント乳房再建の合併症を増加させる
2016年12月26日
放射線治療後に自家組織乳房再建を受けた患者では転帰の悪化はみられず 2016年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)(12月6日~10日)で発表された大規模な多施設共同前向きコホート研究のデータによると、インプラント再
HR陽性HER2陰性早期乳がんに対する術前アベマシクリブ療法の第2相臨床試験が主要評価項目を達成
2016年12月23日
試験薬abemaciclib[アベマシクリブ]単剤またはアベマシクリブとアロマターゼ阻害薬アナストロゾールとの併用による術前療法が、アナストロゾール単剤療法よりも、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん細胞中のKi67(細胞増殖のマー
術前化学療法を受ける一部の早期乳がん患者は腋窩リンパ節郭清を回避できる
2016年12月22日
12月6~10日開催の2016年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表されたGANEA 2臨床試験データによると、手術可能な大きい乳房腫瘍を有し、術前化学療法実施前に腋窩(わきの下の)リンパ節にがんの臨床徴候がみられなかった患
閉経後早期乳がんに対する長期レトロゾール療法の効果は限定的
2016年12月20日
アロマターゼ阻害薬ベースの補助ホルモン療法を5年間実施した後、さらに5年間、レトロゾールによるホルモン療法を実施する療法は、閉経後のホルモン受容体陽性早期乳がん女性患者における無病生存期間または全生存期間の統計学
BELLE-3試験でbuparlisibがHR+進行乳がんのPFSを改善
2016年12月19日
12月6~10日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2016で発表された第3相臨床試験BELLE-3のデータによると、PI3K阻害剤buparlisib[ブパルリシブ]とホルモン療法の併用が、エベロリムスとエキセメスタ
HR、HER2陽性乳癌術前療法にアロマターゼ阻害剤の利益なし
2016年12月14日
ドセタキセル、カルボプラチン、トラスツズマブ(ハーセプチン)、およびペルツズマブ(パージェタ)を用いた術前治療にアロマターゼ阻害剤を追加しても、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陽性乳がん患者の病理学的完全奏効(pCR)率は有意に増減しない