米国癌学会(AACR)
HIV感染高リスク成人でのHPVワクチン接種率は低い
2019年4月18日
後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染するリスクの高い成人は、肛門がんや子宮頸がんの原因となり得るヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチン接種率が一般集団よりも低い傾向にあったことが、3月2
ギルテリチニブが急性骨髄性白血病患者の生存期間を延長
2019年4月19日
再発または難治性のFLT3遺伝子変異陽性急性骨髄性白血病(AML)患者に対して、FLT3 標的療法剤ギルテリチニブ[gilteritinib](ゾスパタ錠)による治療は、標準化学療法レジメンと比較して生存期間を延長した。このADMIRAL第
小児がん頭部放射線治療後の脳卒中リスク増加に遺伝子変異が関与
2019年4月17日
一般的な一塩基多型(コモンSNP)が、脳原発がんの治療に頭部放射線治療(CRT)を受けた小児がんサバイバーにおける脳卒中発症リスク増加に関与していることが、3月29日〜4月3日に開催された2019年米国がん学会(AACR)年次総会で発表さ
膵臓がんにルカパリブ維持療法が臨床的奏効を示す
2019年4月16日
PARP阻害薬ルカパリブ(Rubraca)による維持療法は、BRCAかPALB2に遺伝子変異があってプラチナベースの化学療法に感受性を有する進行膵臓がん患者に忍容性が良好で、臨床的な奏効ももたらすことができた。3月29日から4月3日まで開催
前立腺がん、心血管疾患の併発でアビラテロン投与後の死亡率が上昇
2019年4月16日
進行前立腺がん患者において、既に心血管疾患に罹患している患者の死亡リスクは、未罹患の患者の死亡リスクよりもアビラテロン酢酸塩(ザイティガ)投与開始後6カ月の時点で高くなった。この結果は、アトランタで3月29日~4月3日に開催された2019年
手術はHER2陽性ステージ4乳がん患者の生存率改善に関連
2019年4月10日
保険受給対象外の患者は手術を受ける割合が低く、転帰格差が生じている HER2陽性(HER2+)ステージ4乳がん患者において、手術を受けた患者は手術を受けていない患者と比べて生存率が高かったという研究結果が、3月29日から4月3日開催の米国癌
胃酸抑制薬は、パゾパニブ治療を受ける肉腫患者の生存転帰に悪影響
2019年3月4日
軟部肉腫患者が胃酸抑制薬(GAS)と抗がん剤パゾパニブ(Votrient)の併用治療を受けると、無増悪生存期間と全生存期間が有意に短縮することが、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Research誌で発表された。 「
乳がんライフスタイル介入、減量した人では無病生存率が上昇
2019年1月25日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 健康的な習慣にかかわる生活様式への介入プログラムに参加した早期乳がんのサバイバーのうち、介入プログラムを完了し、体重が減少した人は無病生存率が高くなったという結果が、12月4~8日に開
手術法による若年乳がんサバイバーのQOLへの影響
2019年1月22日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 乳房切除術を受けた若年乳がん患者は、乳房温存手術を受けた患者と比べて乳房への満足度が低く、心理社会的および性的な幸福度が芳しくないことが、12月4日から8日まで開催された2018年サン
術後化学療法カペシタビンは早期トリネガ乳がんに奏効せず
2019年1月19日
サブグループ解析では、非基底細胞様乳がんを有する患者がこの治療法により便益 を受ける可能性があることが示唆された 第3相ランダム化比較試験 であるGEICAM/CIBOMA臨床試験のデータによると、早期トリプルネガティブ乳がん患者に対して手
転移乳がんの治療選択に血中循環腫瘍細胞(CTC)測定が役立つ可能性
2019年1月18日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 エストロゲン受容体陽性(ER+)、HER2陰性(HER2-)転移乳がんの一次治療としてホルモン療法か化学療法を選択する際、血中循環腫瘍細胞(CTC)数が参考になるかもしれない。このST
乳がん術後補助療法中の運動は心血管機能を改善する可能性
2019年1月17日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 乳がん術後補助療法中に指導付き心血管運動プログラムを受けた女性は、同プログラムに参加しなかった女性よりも心血管機能が良好であったというEBBA-II臨床試験結果が、2018年サンアント
腋窩放射線療法とリンパ節手術では、乳がん患者の10年後の予後は同等
2019年1月15日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 センチネルリンパ節生検でがんが検出された早期乳がん患者では、腋窩放射線療法または腋窩リンパ節郭清のどちらを受けても10年後の再発率および生存率は同程度であった。この結果を示したランダム
第3相KATHERINE試験、術後T-DM1が一部の乳がん再発リスクを下げる
2019年1月9日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 術前に補助化学療法とトラスツズマブ投与を受けたのちに手術を受け、浸潤がんの残存が認められたHER2 陽性早期乳がん患者において、術後T-DM1療法により無浸潤疾患生存率(IDFS)が向
乳がん術前の完全奏効は生存に関連ー術後化学療法の利益はあるか?
2019年1月7日
乳がん患者における術前化学療法(ネオアジュバント)後の病理学的完全奏効(pCR)は、有意に低い再発リスクおよび高い全生存率と関連していた。さらに、術前化学療法後のpCRは、術後化学療法(アジュバント)を受けた患者と受けていない患者、いずれに
術後化学療法の遅れによるトリネガ乳がんの転帰不良
2018年12月29日
サンアントニオ乳がんシンポジウム2018 術後化学療法開始が術後30日以上に遅れたトリプルネガティブ乳がん患者は、術後30日以内で治療を開始した患者に比べ、疾患再発および死亡のリスクが有意に高いことが、12月4~8日に開催された2018年サ
加速乳房部分照射は全乳房照射に近い効果
2018年12月26日
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2018 治療後10年時点の同側乳房内腫瘍再発(IBTR)率で比較した場合、腫瘍摘出術後の加速乳房部分照射(PBI)が全乳房照射(WBI)より劣っているという仮説を否定できないとのNRG(NSA
低用量タモキシフェンが非浸潤性乳管がん/小葉がんの再発と発症を減少させる
2018年12月25日
低用量タモキシフェン(1日5 mg)投与はプラセボ投与と比較して、乳房上皮内腫瘍の診断後に手術を受けた女性の再発および新規疾患リスクを半減させ、重篤な有害事象は増加しなかったとのランダム化第3相臨床試験(TAM-01)の結果が、12月4日〜
健康的な食事習慣の順守でがんリスク軽減
2018年8月23日
4つの栄養スコアの分析からアルコールを控えた食事で最大の効果が示された。 健康的な食事と運動を積極的に取り入れ、アルコール摂取を控えた食習慣は、乳がん、前立腺がん、大腸がんのみならず、あらゆるがんの罹患リスクの軽減に関連していることが米国が
2030年までに世界の女性の肺がん死亡率が40%以上上昇との予測
2018年8月18日
52カ国で収集したデータ分析の結果、全世界の女性における肺がん年齢調整死亡率は2015年から2030年の間に43%上昇すると予測されることが、米国がん学会(AACR)のCancer Research誌の報告で明らかになった。 全世界の乳がん
免疫チェックポイント阻害薬で脳転移を有するメラノーマの生存が改善
2018年8月2日
脳転移を有する皮膚メラノーマ(悪性黒色腫)(MBM)患者では、チェックポイント阻害剤を用いた初回治療により全生存期間の中央値が1.4倍延長したことが、米国がん学会 の機関誌であるCancer Immunology Research誌に掲載さ
小児がんサバイバーの心機能障害発見に有望なワイヤレス機器
2018年8月1日
ハンドヘルドデバイスが化学療法治療を受けた小児がんサバイバーの心機能障害を正確に発見 米国がん学会の機関誌Clinical Cancer Research誌に掲載された研究結果によると、アントラサイクリン化学療法を受けた小児がんサバイバーに
短時間作用型カルシウムチャネル拮抗薬(降圧剤)は閉経後女性の膵がんリスク上昇と関連
2018年5月16日
米国がん学会(AACR) カルシウムチャネル拮抗薬(CCB)の中でも特に短時間作用型のCCBは高血圧の治療のために処方されるが、閉経後女性の膵臓がんリスク上昇を伴うことが明らかとなり、2018年4月14~18日に開催された米国がん学会(AA
肺がん患者への術前ニボルマブで安全に病理学的奏効が得られた
2018年5月10日
治療後に血中循環腫瘍特異的T細胞が増殖、全身性の抗腫瘍免疫を示唆 米国がん学会(AACR) 非小細胞肺がん(NSCLC)ステージ1~3の外科的切除前の抗PD1免疫療法ニボルマブ(オプジーボ)投与は安全であり、患者の45%で高い病理学的奏効が