米国癌学会(AACR)
Ficlatuzumabと化学療法の併用は再発難治性の白血病(AML)に有望
2021年8月2日
治験薬であるficlatuzumab[フィクラツズマブ]と化学療法との併用療法が、再発難治性の急性骨髄性白血病(AML)患者において臨床的有効性の徴候がみられたという結果が、米国がん学会誌であるBlood Cancer Discoveryに
AACRは、メンソールタバコとフレーバー付き葉巻を禁止するバイデン政権の計画に賛同
2021年5月20日
本発表は、科学的根拠を示してメンソールタバコ禁止を求めた2013年の市民請願に応えたものである 米国がん学会(AACR)は、バイデン政権、米国保健福祉省、および米国食品医薬品局(FDA)が、メンソールタバコ、ならびに若者に人気のある小型の葉
非選択での自己腫瘍浸潤性リンパ球(TIL)療法が転移性メラノーマに早期の臨床効果
2021年5月14日
進行メラノーマ(悪性黒色腫)患者において、非選択的に採取した自己腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を用いた治療が早期に臨床効果を示した。この結果が、4月10日~15日に開催されたAACRバーチャル年次総会2021第1週に発表された。 「メラノーマは
健康なライフスタイルが遺伝的リスクの高い男性の前立腺がん死亡を抑える可能性
2021年5月10日
4月10日~15日に開催された2021年AACR バーチャル年次総会第1週で発表された結果によると、前立腺がんを発症する遺伝的リスクが高い男性では、健康的なライフスタイルを維持していれば致命的な前立腺がんを発症しにくかった。 前立腺がんは、
術後化学療法後の個別化がんワクチンPGV-001は安全かつ有望
2021年5月7日
ネオ抗原がんワクチンPGV-001による治療を標準術後化学療法の後に行った第1相臨床試験で、再発リスクが高い多様な腫瘍の患者に対して忍容性が良好であり、臨床上有益である可能性が示された。この知見は、米国がん学会(AACR)バーチャル年次総会
リキッドバイオプシーとMRI併用で、乳がん患者の術前治療の奏効を高精度に予測
2021年5月5日
術前化学療法を受けた局所進行乳がん患者の完全奏効達成予測において、血漿中のcfDNA integrity(長鎖cfDNAと短鎖cfDNAの比として定義される)を評価するリキッドバイオプシー検査が、磁気共鳴画像法(MRI)の精度を改善する可能
tebentafuspは転移ぶどう膜メラノーマの全生存期間を有意に延長
2021年4月28日
免疫チェックポイント阻害薬を含む既存の標準治療と比較して、二重特異性融合タンパク質tebentafusp(テベンタフスプ)を用いた治療では転移性ぶどう膜メラノーマ(悪性黒色腫)患者の死亡リスクがほぼ半減したことが第3相臨床試験結果で示された
腫瘍溶解性ヘルペスウイルスは小児の高悪性度神経膠腫に有望
2021年4月26日
放射線療法と改変型ヘルペスウイルスの併用療法は、高悪性度神経膠腫の患児において忍容性が良好で臨床効果の徴候も認められた。この第1相臨床試験結果が、4月10日~15日開催のAACRバーチャル年次総会2021第1週で発表された。 本試験のデータ
術前ニボルマブ+化学療法は切除可能な肺がんの病理学的完全奏効を改善
2021年4月23日
切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)患者の術前療法として、化学療法+ニボルマブ(販売名:オプジーボ)併用で、病理学的完全奏効(pCR、主要評価項目)率が24%と有意に改善した一方、化学療法単独群では2.2%で、併用療法による全毒性や手術遅
コパンリシブとリツキシマブ併用療法によりリンパ腫の進行/死亡がほぼ半分に減少
2021年4月23日
再発低悪性度非ホジキンリンパ腫患者へのコパンリシブ(販売名:アリコパ)とリツキシマブの併用療法は、プラセボとリツキシマブの併用療法と比較して病勢進行または死亡のリスクを48%減少させるとの第3相試験CHRONOS-3のデータが、4月10日~
腫瘍遺伝子変異量による免疫反応予測はメラノーマ患者の男女間で異なる可能性
2021年4月22日
腫瘍遺伝子変異量(TMB)は女性のメラノーマ患者では免疫チェックポイント阻害薬による治療への反応性を正確に予測していたが、男性患者ではそうではなかったという研究結果が、4月10日から15日米国がん学会(AACR)2021バーチャル年次総会の
循環腫瘍細胞(CTC)変異により、転移去勢抵抗性前立腺がん臨床転帰を予測
2021年4月16日
米国癌学会(AACR)のMolecular Cancer Research誌に発表された研究の結果、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の患者において、循環腫瘍細胞(CTC)内のさまざまな遺伝子変化と、臨床転帰およびホルモン療法耐性との
がんサバイバーの歩行機能は生存を左右する重要要因となる可能性
2021年3月24日
がんサバイバーは歩行機能が低下するリスクが高く、さらに歩行機能の低下が死亡リスク上昇に関連することが、米国がん学会の学術誌であるCancer Epidemiology, Biomarkers and Prevention誌に掲載された研究で
血中循環腫瘍細胞(CTC)で転移乳がん患者の治療反応と予後を予測できる可能性
2021年3月9日
早期の血中循環腫瘍細胞動態が転移性乳がん患者の全生存期間に関連することを示すメタアナリシス結果が、12月8~11日開催のサンアントニオ乳がんシンポジウム2020で発表された。 「転移性乳がん患者の治療選択肢が増えるなか、迅速に治療反応を予測
化学療法を受けているがん患者のCOVID-19感染リスクは高くない可能性
2021年2月24日
パンデミック中のがん治療中断を最小限に抑えられる可能性を示す研究結果 化学療法を受けているがん患者は、積極的治療を受けていない患者と比較して、COVID-19感染リスクが高くなかった、と2月3日から5日に行われた米国がん学会(AACR)バー
B細胞枯渇療法を受けたリンパ腫患者はCOVID-19転帰不良の可能性
2021年2月15日
重症COVID-19(新型コロナウイルス感染症) で入院したリンパ腫患者のうち、過去12カ月以内にB細胞枯渇療法を受けた患者では、入院期間長期化と死亡リスクの上昇がみられた。この結果は、2月3-5日に開催されたAACRバーチャル会議「 CO
放射線治療中の乳がん患者の多くで症状が過小認識されている可能性
2021年1月15日
若年患者および黒人患者では、症状の過小認識がより多くみられる可能性 放射線治療を受けた乳がん患者における症状の過小認識は、乳房痛、皮膚のかゆみ、浮腫、および疲労の報告で多くみられ、若年患者および黒人患者における症状の過小認識のオッズが有意に
高齢のHR陽性乳がんに対する術後放射線療法は10年生存率に影響しない可能性
2021年1月8日
高齢のホルモン受容体陽性乳がん患者では、乳房温存手術後に放射線療法を実施しなかった場合、術後放射線療法を実施した場合よりも局所再発率は高かったが、両群の10年生存率は同等であったとの最新データ(PRIME II試験)が示された。12月8日~
アベマシクリブは、高リスクでホルモン陽性HER2陰性の早期乳がんに有望
2020年12月29日
標準的な術後内分泌療法とサイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬であるアベマシクリブ(販売名:ベージニオ)の併用で、ハイリスク、リンパ節転移陽性、ホルモン受容体陽性HER2陰性の早期乳がん患者の無浸潤疾患生存期間(IDFS)が継続的に改善す
再発スコアが低い早期乳がんの閉経後女性は術後化学療法の省略が可能か
2020年12月28日
閉経前の女性では、術後化学療法による生存率は向上する可能性 2020年12月8日から11日まで開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表されたSWOG S1007 RxPONDER試験のデータによると、リンパ節転移陽性の
乳がんサバイバーは妊娠する可能性は低いが、健常児を産み長期にわたり健康状態が良好
2020年12月24日
大規模メタ解析により、出産可能年齢の乳がんサバイバーが妊娠する可能性は一般の人々に比べて低く、早産などの特定の合併症のリスクが高いことが示された。しかし、妊娠したサバイバーのほとんどは健常児を出産しており、長期生存に悪影響が及ぶことはないと
膠芽腫においてデキサメタゾンは抗PD-1薬投与患者の生存期間を短くする可能性
2020年12月4日
免疫チェックポイント阻害薬を投与している膠芽腫患者のうち、治療開始前に脳浮腫治療に副腎皮質ステロイド剤デキサメタゾンを投与されていた患者では全生存期間が有意に短いという研究結果が、米国がん学会(AACR)発行のClinical Cancer
肺のマイクロバイオームが肺がん病因・予後と関連か
2020年11月27日
肺にみられる、口腔マイクロバイオーム (ヒトの体に共生する細菌叢)の豊富さと、病期進行、予後不良、および腫瘍進行との相関を示唆する研究結果が、米国がん学会(AACR)の機関紙Cancer Discovery誌で報告された。 「長い間、肺に菌
切除メラノーマの抗VEGF阻害薬ベバシズマブへの反応性は年齢により異なる
2020年11月10日
VEGFではなくSFRP2が高齢のメラノーマ(黒色腫)患者における血管新生を促進する可能性がある 若年のメラノーマ切除患者では抗VEGF抗体治療薬ベバシズマブ(販売名:アバスチン)による術後補助療法の効果があったが、高齢のメラノーマ切除患者