米国癌学会(AACR)
術前化学療法で完全奏効(pCR)を得たトリプルネガティブ乳がんでは生存が改善
2015年12月21日
ステージ2またはステージ3のトリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者が、術前化学療法によって病理学的完全奏効(pCR)を得た場合、術前化学療法後の手術時に微小かそれよりも大きい浸潤性残存病変が認められた場合と比べ、無再発生存および全生存が良
治験中の免疫治療が膀胱がんの生存期間を延長
2015年12月13日
プラチナ製剤ベースの化学療法後に転移性膀胱がんが進行した患者のうち、治験中のテーラーメイドペプチドがんワクチンと最善の支持療法(best supportive care: BSC)を受けた患者は、BSCのみを受けた患者と比較して全生存期間が
高リスク神経芽細胞腫に対する免疫療法の新たな投与方法により小児患者の疼痛が軽減
2015年12月12日
再発・難治性の高リスク神経芽細胞腫の小児の治療で、ch14.18/CHO抗体(欧州で開発されているタイプのジヌツキシマブ[dinutuximab]であるジヌツキシマブ-beta)を長期注入(LTI)で他剤との併用で用いると、現在標準の短期注
PD-L1を標的とする低分子タンパクは抗PD-L1抗体免疫療法より強力
2015年12月10日
9月16~19日に行われたCRI-CIMT-EATI-AACRがん免疫療法国際会議(International Cancer Immunotherapy Conference)で発表された非臨床データによると、腫瘍上のPD-L1に結合できる
CAR T細胞療法がリンパ腫および白血病患者に対して有望性を示す
2015年12月6日
化学療法による前処置がCAR T細胞療法の治療効果を改善する助けとなる可能性 第1/2a相試験において、化学療法による前処置を組み合わせた第三世代のCD19 CAR T細胞療法が、一部のリンパ腫および白血病患者に完全寛解をもた
抗体薬物複合体IMMU-132が転移性トリプルネガティブ乳がんに対して臨床的有用性を示す
2015年12月3日
11月5日から9日にかけて開催された米国がん学会(AACR)・米国国立がん研究所(NCI)・欧州がん研究治療機関(EORTC)によるがんの分子標的療法に関する国際会議で発表された第2相臨床試験のデータによると、抗Trop-2抗体薬物複合体(
配偶者の心的状態はがんサバイバーの健康QOLに影響を与える可能性がある
2015年8月5日
サバイバーシッププログラムへの配偶者ケアの組み入れが転帰を向上させる可能性がある フィラデルフィア-米国がん学会誌のCancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに発表された研究による
前立腺がん診断後の欧米型食生活は死亡リスク上昇に関連する
2015年6月24日
野菜や果物の豊富な食事がリスクを低下させる 前立腺がん診断後に、加工肉や赤肉、高脂肪の乳製品を多く摂取する男性は、前立腺がんに関連する死亡リスクや全原因による死亡リスクが上昇し、野菜や果物を多く摂取する男性は、全原因による死
ALK変異を有する白血病にもALK阻害剤が有効である可能性
2015年6月19日
2人の白血病患者でALK遺伝子に変異が確認された。この変異を有する白血病に対してクリゾチニブ[crizotinib]やセリチニブ[ceritinib]といったALK阻害剤が有効である可能性が、実験室での研究結果で示された。米国がん学会(AA
生涯を通じて激しい身体活動は非ホジキンリンパ腫(NHL)の発症リスクを低下させる可能性
2015年5月18日
身体活動が大腸がんと乳がんの発症リスクを低下させることが先行試験で示される 生涯にわたる活発な身体活動(運動)は非ホジキンリンパ腫(NHL)の発症リスクを低下させる可能性がある。これは、米国がん学会発行のCancer Epid
小児がんサバイバー数が増加、多くが障害を抱える
2015年5月15日
小児がんサバイバー総数が増加していると推測されており、また、がん診断後5年以上生存している患者の大多数が慢性の健康障害を1つ以上抱えている可能性がある。これは、米国がん学会の機関紙Cancer Epidemiology, Biomarker
長期のスタチンの使用により肺がん死のリスクが低下
2015年5月12日
米国がん学会の論文誌であるCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌にて発表された研究によると、肺がんと診断される前後の年にスタチンを使用した肺がん患者では、この疾患による死亡のリスク
ペンブロリズマブはイピリムマブよりも進行性メラノーマの治療に有益
2015年5月10日
進行性メラノーマ患者の一次治療として米国食品医薬品局(FDA)が承認した2種類の免疫チェックポイント阻害剤を比較した最初のランダム化試験では、ペンブロリズマブ[pembrolizumab](キートルーダ)は全評価項目でイピリムマブ[ipil
ペンブロリズマブが進行性非小細胞肺がんに有望、臨床転帰はバイオマーカーに相関
2015年5月4日
ペンブロリズマブ[pembrolizumab]の免疫療法は進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者に安全で、持続的な臨床効果をもたらすことが明らかになった。そして、腫瘍のプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)タンパク質レベルが高い患者ほど臨
高濃度乳腺では、マンモグラフィ検診に超音波検査を追加すると癌検出率が向上
2015年2月11日
高濃度乳腺(dense breast)を有しマンモグラフィが正常だった女性に、乳房の超音波検査を追加で行ったところ乳癌検出率が向上したことが、サンアントニオ乳癌シンポジウム2014(2014年12月9~13日)で発表されたデータにより明らか
Pictilisibとフルベストラントの併用はER/PR陽性の進行乳癌女性に有効である可能性
2015年2月6日
開発中のpictilisib[ピクチリシブ、旧GDC-0941]を内分泌療法薬のフルベストラントと併用したところ、アロマターゼ阻害剤抵抗性を獲得したエストロゲン受容体(ER)陽性かつプロゲステロン受容体(PR)陽性の進行性および転移性乳癌女
フルベストラントはアナストロゾールよりも進行性乳癌患者の生存期間を延長
2015年2月4日
ホルモン受容体陽性進行性乳癌で、過去に進行疾患に対する治療を受けていない患者において、フルベストラントを投与した患者ではアナストロゾールを投与した患者よりも生存期間の延長がみられたことが、2014年サンアントニオ乳癌シンポジウム(12月9日
タモキシフェンにより高リスク女性の乳癌発症率が低下(IBIS-I試験結果)
2015年1月31日
乳癌リスクの高い女性を対象とした国際共同乳癌治療試験-I(IBIS-I)で中央値が16年間である追跡調査を実施した結果、タモキシフェン投与により乳癌全体の発症率が有意に減少した。試験成績は2014年12月9日から13日に開催されたサンアント
カペシタビンによる単剤化学療法は高齢の早期乳癌患者の生存を改善しない
2015年1月27日
標準化学療法による毒性が著しい、中等度から高リスクの高齢の早期乳癌患者に対し、標準的化学療法薬よりも副作用が少ないカペシタビンの単剤化学療法を行なった第3相ICE試験の結果、転帰の改善が認められなかったことが、サンアントニオ乳癌シンポジウム
アファチニブ+セツキシマブ併用はEGFR阻害薬に耐性がある肺癌患者に有益
2014年9月10日
第1b相臨床試験データによれば、EGFR阻害薬エルロチニブ(タルセバ)およびゲフィチニブ(イレッサ)に反応しなくなった、EGFR遺伝子変異を有する肺癌患者に対し、EGFRを標的とする抗腫瘍治療薬アファチニブ(ジオトリフ)とセツキシマブ(アー
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が肥満女性の乳癌再発率を低下させる可能性
2014年9月4日
アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を日頃から服用している過体重および肥満の女性では、ホルモン応答性乳癌の再発が半分に減少したという結果が、米国癌学会(AACR)のCancer Research誌に掲載された。
閉経後乳癌リスクは定期的な運動開始後に短期間で低下する
2014年9月3日
定期的な運動を止めると有益性はすぐに失われる 週4時間以上のウォーキングかそれと同等の定期的な運動を過去4年間に行ってきた閉経後女性は、4年間にそれより少ない運動を行った女性に比べて、浸潤性乳癌に罹るリスクが低くなるというデータが、米国癌学
乳房に塗布するタモキシフェンゲルは経口投与よりも副作用が少なく効果的
2014年7月30日
タモキシフェンの分解産物4-OHT(4-ヒドロキシタモキシフェン)のゲル製剤を非浸潤性乳管癌(DCIS)患者の乳房に塗布したところ、タモキシフェン経口投与と比較して、癌細胞増殖の阻害に同等の効果が得られ、副作用の発現率は低下したとの臨床試験
膵臓癌が2030年までに米国での癌関連死の第2位になると予測
2014年7月25日
米国では2030年までに、膵臓癌および肝臓癌が、依然として癌による死亡の第1位である肺癌に続き、それぞれ死亡原因の2位と3位になるとの分析結果が米国癌学会(AACR)誌に発表された。 カリフォルニア州マンハッタンビーチの膵臓癌