口、喉の痛みについて知っておくべきこと[放射線療法の解説シート]
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十分に口内のケアをしましょう
治療を受ける前に
・ 最初の治療を受ける少なくとも2週間前までに歯医者に診てもらって下さい。歯科医には、これから放射線治療を受けることを説明して下さい。
治療が始まったら
・ 毎日口の中をチェックして、何か変化がないか調べる。
・ 柔らかく清潔な歯ブラシで、歯や歯茎および舌をやさしく磨く。
・ 毎回食事の後と、就寝前には歯を磨く。
・ 口の中や喉を湿しておくため、水を少し飲んだり氷のかけらを口にする。
日中1~2時間ごとに
・ ぬるま湯1カップに小さじ1/4の重曹、小さじ1/8の塩を溶かしたもので口をゆすぎます。口内洗浄後、吐き出して下さい。
・ 医師や看護師に、他に使用すべき口内洗浄剤があれば書いてもらいましょう。
もし口内や喉に何か変化があれば、医師か看護師に話しましょう。 |
ものを食べやすくするアイデア
・ 食べ物をすりつぶすか、小さく切る。
・ グレイビーソースやスープをかけて食べ物をやわらかく湿った状態にする。
・ 飲みものはストローで飲む。
・ 食べ物は熱くするのではなく、暖かい程度にする。
・ 柔らかいものを食べる。例えば調理したシリアルやマカロニ、マッシュポテト、スクランブルエッグ、ヨーグルトなど。
・ ミキサーを使ってミルクシェイクを作ったり、食べ物を混ぜたりする。
してはいけないこと
・ アルコールや酸っぱい飲み物をとらない。
・ スパイスの効いた食べ物、塩辛いもの、砂糖をたくさん使った食べ物はやめる。硬くとがった食べ物、例えばポテトチップスは口内を傷つける場合があるので食べない。
・ 煙草は吸わない。紙巻たばこ、パイプ、葉巻、噛み煙草などいずれもとらない。
喉の痛みや熱感を和らげるアイデア
・ 飲食するときは、まっすぐ座って頭を軽く前に倒しながら食べる。
・ 食後少なくとも30分は、起きて座っているか立っている。
医師や看護師に尋ねること
1 口内や喉にどういう問題が起これば伝えるべきか。
2 実際にどんな風にうがいをするか。
3 痛みをとるためにどんな薬をとるべきか。
飲食の際に、飲み込みにくい、むせそうだ、もしくは咳が出るなどの場合は医師か看護師に伝えて下さい。 |
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中島美香 訳
中村光宏 (医学放射線) 監
翻訳担当者 中島美香
監修 中村光宏 (医学放射線)
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ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。
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