小線源について知っておくべきこと[放射線療法の解説シート]
*日本語電子書籍を発行しました。こちらから。
治療について
・ 小線源治療は癌細胞を破壊し、腫瘍を縮小させるために放射線を使用します。
・ 種子、リボン、または針金のような線源を体内に留置します。
治療を開始する前に
以下に問診でのやりとりを示します。
・ 健康状態および病歴について話します。
・ 健康診断を受けます (理学的検査)。癌の画像撮影の検査を受ける場合もあります。
・ 小線源治療がどのように有益かについての説明を受けます。
・ 起こり得る副作用について理解します。放射線を照射する部位によって副作用が異なります。
・ 治療を開始する前に、あなたの疑問をすべて質問し、回答してもらいましょう。
治療中
・ 医師はカテーテルとよばれる細いチューブのような小さな容器を体内に入れます。癌細胞の近榎本 裕(泌尿器科)たは癌細胞の中に挿入します。細いチューブに付いているアプリケーターまたはバルーンを使用する場合もあります。
・ その後、放射線が癌細胞に到達し、癌細胞を破壊できるように、種子、リボン、または針金状の線源を小さな容器の中に入れます。
・ 挿入する線源によりますが、それらは数分、数時間、または数日間体内に留置されます。また、永久刺入小線源治療を施行された場合、線源を取り出すことはありません。
・ あなたが受ける小線源治療のタイプに関する詳細は下記をご覧ください。
小線源のタイプ
低線量率 (LDR) 小線源療法 | 高線量率 (HDR) 小線源療法 | 永久刺入小線源療法 |
・この小線源は数時間または数日間留置されます。しばしば1-7日間留置した後、取り出されます。 ・あなたは病院の管理区域に指定されている特殊な病室で生活することになル場合が多いでしょう。 ・小線源が留置されている間、面会時間は制限されます。 ・一旦小線源を取り出せば、あなたの体からは放射線は出ませんので、人との接触ができます。 | ・この小線源は1回の治療に数分間留置された後、取り出されます。治療の準備に時間がかかるので、1回の治療時間は長くなります。 ・毎回の治療前に容器またはカテーテルが挿入または留置されます。 ・治療は入院を要する場合もありますが、日帰りでも可能です。・医師または看護師に治療回数と治療期間について質問してください。これは癌のタイプによって異なります。 ・小線源を取り出せば人との接触が可能です。あなたの体から放射線は出ません。 | ・この小線源はあなたの体内に挿入したまま、除去されません。 ・放射線量が低くなっても、小線源は取り出せません。 ・医師または看護師があなたに必要な安全対策を教えてくれます。 |
この治療による副作用については主治医または看護師に質問してください。
副作用は放射線の照射部位によって異なる場合があります。
副作用の管理方法について学ぶためのファクトシートがあります。
放射線治療の副作用管理シリーズ
倦怠感
倦怠感について知っておくべきこと
口や喉の痛み
口、喉の痛みについて知っておくべきこと
吐き気、嘔吐
吐き気や嘔吐について知っておくべきこと
性機能(男性)
性機能の変化や生殖能力について知っておくべきこと(男性)
性機能(女性)
性機能の変化や妊娠について知っておくべきこと(女性)
皮膚トラブル
軽い皮膚トラブルについて知っておくべきこと
排尿トラブル
排尿時のトラブルについて知っておくべきこと
放射線治療の理解
小線源治療
小線源治療(体内照射療法の一種)について知っておくべきこと
外部照射治療
外部照射治療について知っておくべきこと
翻訳担当者 吉村祐実
監修 中村光宏 (医学放射線)
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