Introgen社Advexinが複数の癌に有効
Intrgen社Advexinが複数の癌に有用
Introgen Drug Proves Useful In Several Different Cancers
By DANIEL ROSENBERG
June 4, 2004
Of DOW JONES NEWSWIRESCHICAGO
Introgen Therapeutics Inc’s(INGN)社の腫瘍抑制剤Advexinの第2相試験で、3種類の癌に有効な結果が出たと同社は述べた。
この結果は今週のthe American Society Of Gene Therapy会議で発表されたもので、この週末のASCO会議でも発表される。
200人以上のAdvexinを単独投与された進行した頭頸部癌患者の研究で、59%の病変で腫瘍増殖コントロールが得られたと、同社は述べている。
Advexinと化学療法を併用した12人の進行した乳癌患者の研究では、80%以上の女性で、腫瘍サイズが50%以上縮小した。
Advexinと放射線療法を併用した19人の肺癌患者で63%の患者で完全寛解が見られた。この数は放射線療法単独で期待された数字の3倍である。
「Advexinは、単独、化学療法との併用、放射線療法との併用で用いることが可能である。この薬は幅広い応用の可能性がある。」と、Introgen社medical and scientific affairsの上級副社長Dr.Robert Sobolは電話インタビューで述べた。
Sobol氏は、頭頸部がんでは、投与量の増量と生存期間の延長に関連があるとも答えている。
乳癌の試験では、手術で完全切除不可能な大きな腫瘍の人も多く含まれて いたが、Advexinと化学療法との併用治療後、100%の患者で完全切除が適った。
一般的に、直接腫瘍に注射されるAdvexinは腫瘍抑制遺伝子P53蛋白を供給する。P53は細胞増殖を妨げるキーであり、アポトーシス(プログラムされた細胞死)と呼ばれる、傷ついた細胞が自発的にその細胞を破壊するのを促進する。このアポトーシスのプロセスは多くの腫瘍で正常機能していない。
同社は、肺癌、乳癌、頭頸部癌他14の異なった試験でAdvexin治療を受けた445人の患者における安全性データを有している。一般的な副作用は、発熱、悪心、注射部分の痛みである。化学療法、放射線療法にAdvexinを加えても、それらの副作用を増幅させることはないと見られる。
「Advexinの副作用は一時的であり短期的、中程度から軽度である。また、標準的な化学療法や放射線療法自体の副作用に比べ非常に軽度であり、化学療法、放射線療法の副作用と一致しないために、これらの治療とあわせることが可能である。このことは、化学療法、放射線療法の毒性を増幅させずに治療効果を上げるのに役立っている。」とSobol氏は述べた。
同社は現在、再発頭頸部扁平上皮癌の2つの第3相試験を行っており、IntrogenはFDAのファストトラック認定を得ている。今年末までに最初のFDA申請を予定している。また、乳癌、肺癌でも追加試験を計画中である。
(野中希 訳)
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