小児がん
小児がんの放射線治療は、心臓血管および代謝に長期的影響を与える可能性
2020年8月31日
腹部および骨盤の小児がんの成人サバイバーのうち、放射線治療を受けたことがある人は、一般集団と比較して身体組成に異常があり、心臓や代謝の健康状態が悪いという結果が、米国がん学会(AACR)の定期刊行ジャーナル、Cancer Epidemiol
NCIのCCDI構想により小児・AYA世代がんの研究が加速
2020年7月24日
Norman E. Sharpless医師の報告 2019年7月、研究者、支援者をはじめ多くの人々が一堂に会して、小児、思春期および若年成人(AYA)がんに対する研究を加速させるために必要なデータの収集、分析、共有のより効率的かつ効果的な手
FDAが、腫瘍遺伝子変異量の高い(TMB-H)成人/小児の固形がんにペムブロリズマブを承認
2020年6月26日
2020年6月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能または転移がんで前治療後に進行し、満足のいく治療選択肢がない成人および小児の固形がんのうち、FDAが承認した検査で高腫瘍遺伝子変異量(TMB-H)[≧10変異/メガベース(mut/
集中治療室の小児患者の多くはリハビリテーション療法を受けていない
2020年6月18日
病院の集中治療室(ICU)に入院している成人患者は、しばしばリハビリテーション療法を受け、入院の初期段階から体を動かし続けるよう促される。これによって、褥瘡(床ずれ)、血栓およびその他の短期的リスクが下がると同時に、筋力、身体機能および認知
予後不良の小児がん領域における大規模なプレシジョン医療の前進
2020年6月8日
ASCOの見解 「本研究は、私たちの最も大切ながん患者集団である小児の生存期間を延長するプレシジョン医療の可能性を示しています。米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、進歩を加速させるべき研究優先事項のリストの中で、小児患者の治療にプレシジョン医療
セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者の転帰を改善
2020年5月2日
セルメチニブが遺伝性疾患である神経線維腫症1型(NF1)の小児患者の転帰を改善することが第2相臨床試験の結果から示された。本試験では、セルメチニブの投与によりNF1患者で発生する叢状神経線維腫という手術不能な神経線維腫症1型腫瘍の縮小や、痛
網膜芽細胞腫の子供にみられる世界の格差
2020年4月21日
米国では、網膜芽細胞腫と呼ばれる珍しい目のがんを発症した子供は、生存する可能性が高いとされている。このがんは、2歳未満の子供に多く発生し、米国では一般的に早期に診断されれば治癒可能である。 しかし、世界のほとんどの症例が発生している低・中所
僕の病院を紹介します
2020年3月20日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 小児がん部門で治療中のトラビス君がNIH臨床センターを案内します。
小児神経芽腫治療の進展が示された臨床試験
2019年10月30日
進行した神経芽腫の多くの子供にとって、治療の一環として2回の幹細胞移植を受けることは、単回移植よりも有益であった。これは、NCIがサポートする小児がん臨床試験グループ(COG:Children's Oncology Group)が実施した臨
データの共有による小児がん医療の変革
2019年9月12日
―NCI 所長代理 Douglas Lowy氏、ワシントンDC で開催された『小児がんデータイニシアチブ シンポジウム』にて― 先月、私はNCIの同僚らと共に、データの共有と使用を強化することにより、小児がん患者の治療成績を改善する機会に焦
小児MATCH試験では予想以上の頻度で治療標的遺伝子変異を検出
2019年6月13日
ASCOの見解 「現在、私たちはがんを患う多数の子供たちを治療していますが、その多くはより良い治療を必要としています。本研究の結果により、小児がん治療は高精度医療時代に一歩近づくことでしょう。小児がんにおいて標的可能な遺伝子変異が非常に多く
肝芽腫の化学療法、副作用軽減に向けた取り組み
2019年6月7日
一部の小児肝臓がん患者は、この疾患の治療に通常行われているより少ない量の化学療法で済む可能性があることが第3相臨床試験結果からわかった。 NCIが支援するChildren’s Oncology Group(小児腫瘍学グループ)の主導による本
小児中枢神経系がんにEntrectinibが奏効
2019年6月3日
Entrectinib[エヌトレクチニブ]が特定の遺伝子融合を有する中枢神経系がんなどの小児・青年期患者に奏効 ASCOの見解 「分子標的がん治療薬については、成人を対象とした研究に比べて、小児を対象とした研究はわずかしかありませんでした。
男性がんサバイバーの妊よう性温存法の進展
2019年5月21日
思春期前にがんの治療を受けている男性の妊よう性温存法が進展しつつある。 霊長類を対象として行われた概念実証試験で、凍結した未熟な精巣組織を使用した受胎およびサルの子どもの出産に成功した。この技法がヒトに対して承認可能になる前にはヒトを対象と
小児がん頭部放射線治療後の脳卒中リスク増加に遺伝子変異が関与
2019年4月17日
一般的な一塩基多型(コモンSNP)が、脳原発がんの治療に頭部放射線治療(CRT)を受けた小児がんサバイバーにおける脳卒中発症リスク増加に関与していることが、3月29日〜4月3日に開催された2019年米国がん学会(AACR)年次総会で発表さ
チオ硫酸ナトリウムは子供のシスプラチン誘発性聴覚障害を予防
2018年8月20日
薬剤のチオ硫酸ナトリウムが化学療法薬のシスプラチンでがん治療を受けている子供の聴覚を保護する可能性のあることが最新の試験結果で明らかになった。 その臨床試験には、シスプラチンが標準的化学療法である非転移(局所)肝がんの子供が参
小児がんサバイバーの心機能障害発見に有望なワイヤレス機器
2018年8月1日
ハンドヘルドデバイスが化学療法治療を受けた小児がんサバイバーの心機能障害を正確に発見 米国がん学会の機関誌Clinical Cancer Research誌に掲載された研究結果によると、アントラサイクリン化学療法を受けた小児がんサバイバーに
セルメチニブが神経線維腫症1型の小児患者で効果
2018年7月22日
治験薬セルメチニブは、遺伝性症候群である神経線維腫症1型(neurofibromatosis type 1:NF1)の小児および若年成人患者の腫瘍を縮小させることができるとともに、多くのNF1患者で発生する叢状神経線維腫という腫瘍に伴う痛み
小児ウィルムス腫瘍患者の一部で治療を減らせる可能性
2018年6月23日
NCIが資金提供した臨床試験において、進行ウィルムス腫瘍(腎臓がんの一種)小児患者の一部で放射線療法を省ける可能性が示唆される。 小児腫瘍学グループ(COG)が主導した臨床試験において、がんが肺に転移した小児患者のほぼ半数は肺
ネララビンの追加でT細胞悪性腫瘍の小児および若年成人の生存率が上昇
2018年6月7日
米国臨床腫瘍学会(ASCO) ASCOの見解 「腫瘍内科医として、私たちは、生存率が他のがんに比べて比較的高いがんであっても、患者により良いケアと転帰をもたらすよう絶えず努力しています。今回、患者の生活の質を損なうかもしれない余計な激しい副
がん治療により高まる心機能障害リスク
2018年5月7日
米国国立がん研究所(NCI)がん研究ブログ 現在、多くのがん患者はがんと診断された後も長期間生存します。これは、新たな治療薬や治療戦略の賜物ですが、一方で、治療により心機能障害が生じ、高血圧、不整脈、心不全などの心血管障害に至ることもありま
小児にて化学療法の既往が、効力あるCAR-T細胞の作製を阻害
2018年4月9日
小児固形がん患者にはCAR-T細胞製造プロセスの変更が有益である可能性 米国がん学会(AACR) 小児固形がん患者のT 細胞の質は、白血病患者のものに比べ悪い可能性があり、特定の化学療法はT細胞自体およびT細胞がCAR-T細胞となる能力に有
低用量IL-2が慢性移植片対宿主病に有効であることが明らかに
2018年3月20日
免疫シグナル伝達たんぱく質インターロイキン2(IL-2)は、幹細胞移植に続いて起こる慢性移植片対宿主病を発症した患者に安全かつ有効であり、小規模研究において特に小児に有効であることが、ダナ・ファーバーがん研究所の研究者によって報告された。
思春期小児および若年成人(AYA)のがん治療に関する意識調査
2018年1月4日
思春期小児および若年成人のがん患者には治療によって年齢特有の問題が生じる Journal of Adolescent and Young Adult Oncology誌に掲載された論文によると、思春期小児および若年成人(AYA