消化器がん

進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略の画像

進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略

2つのがん関連遺伝子が相互作用して転移を促進する仕組みと、それにより免疫チェックポイント阻害薬の効果を高められる可能性が示された。 切除不能な大腸がん患者の多くが免疫チェックポイント阻害 (ICB)療法に奏効しない原因は、変異頻度が高いがん
FDAが胃および胃食道接合部腺がんにトリフルリジン・チピラシルを承認の画像

FDAが胃および胃食道接合部腺がんにトリフルリジン・チピラシルを承認

2019年2月22日にFDAがトリフルリジン・チピラシル(商品名:ロンサーフ、大鵬薬品工業株式会社)を承認した。本剤は、ヌクレオチド代謝阻害剤であるトリフルリジンと、チミジンホスホリラーゼ阻害剤のチピラシルの配合剤であり、フルオロピリミジン
胃酸抑制薬は、パゾパニブ治療を受ける肉腫患者の生存転帰に悪影響の画像

胃酸抑制薬は、パゾパニブ治療を受ける肉腫患者の生存転帰に悪影響

軟部肉腫患者が胃酸抑制薬(GAS)と抗がん剤パゾパニブ(Votrient)の併用治療を受けると、無増悪生存期間と全生存期間が有意に短縮することが、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Research誌で発表された。 「
免疫チェックポイントVISTAが膵臓がんの治療抵抗性に関与の画像

免疫チェックポイントVISTAが膵臓がんの治療抵抗性に関与

膵臓がんとメラノーマの比較で間質の重要性が浮彫に MDアンダーソンニュースリリース2019年1月11日 研究者らは、膵臓がん免疫療法における新たな標的候補を特定した。膵臓がんはこれまで、他のがんに有効な免疫チェックポイント阻害薬が効きにくい
消化器がんシンポジウム2019ー消化器がん注目の研究5選の画像

消化器がんシンポジウム2019ー消化器がん注目の研究5選

肝臓がん、食道がん、大腸がんおよび結腸がんの治療と管理に関する新たなアプローチについて5つの重要な研究が、ASCO消化器がんシンポジウム2019(2019年1月17-19日、カリフォルニア州サンフランシスコ、モスコーン・ウェストビル)で発表
FDAが肝細胞がんにカボザンチニブを承認の画像

FDAが肝細胞がんにカボザンチニブを承認

2019年1月14日、米国食品医薬品局(FDA)は、ソラフェニブによる治療歴を有する肝細胞がん(HCC)患者に対してcabozantinib[カボザンチニブ](商品名:CABOMETYX、Exelixis, Inc.社)を承認した。 承認の
胆道がん、小腸がんに対するダブラフェニブとトラメチニブ併用が生存を延長の画像

胆道がん、小腸がんに対するダブラフェニブとトラメチニブ併用が生存を延長

早期臨床試験において、特定の遺伝子変異がある腫瘍を標的にする薬剤の併用により、その遺伝子変異を持つ消化器領域希少がん患者の転帰が改善した。 その併用とはダブラフェニブ(タフィンラー)とトラメチニブ(メキニスト)で、これにより進行した胆道がん
便移植が免疫チェックポイント阻害薬による大腸炎に効果的の画像

便移植が免疫チェックポイント阻害薬による大腸炎に効果的

多くみられる大腸炎の副作用はマイクロバイオーム操作により治療効果が得られる 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を用いた治療に起因する重症大腸炎に苦しむ患者を治療するために、初めて健常ドナーからの腸内細菌を移植した。2人の患者が在籍するテキ
早期のミスマッチ修復欠損大腸がんに二ボ・イピ免疫療法が著効の画像

早期のミスマッチ修復欠損大腸がんに二ボ・イピ免疫療法が著効

 [ESMO 2018プレスリリース] ニボルマブ(免疫チェックポイント阻害剤)+イピリムマブ(免疫チェックポイント阻害剤)の術前併用療法がミスマッチ修復欠損を呈する早期大腸がん患者において100%の割合で病理学的な著効を示したことが、ES
FDAが肝細胞がんにペムブロリズマブを迅速承認の画像

FDAが肝細胞がんにペムブロリズマブを迅速承認

2018年11月9日、米国食品医薬品局(FDA)はソラフェニブによって既治療の肝細胞がん(HCC)患者にペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merck & Co. Inc.社)を迅速承認した。 本承認は、肝細胞がん患者104人を
カルボプラチンとパクリタキセル併用が肛門管扁平上皮がんの新標準治療にの画像

カルボプラチンとパクリタキセル併用が肛門管扁平上皮がんの新標準治療に

希少がん研究における国際共同研究の実現可能性をInterAACTが実証 切除不能局所再発または転移性の未治療肛門管扁平上皮がん(SCCA)患者では、これまでシスプラチン+ 5-フルオロウラシル(5-FU)による治療は、カルボプラチン+パクリ
食道・咽頭食道再建術の画像

食道・咽頭食道再建術

MDアンダーソン OncoLog 2018年8月号(Volume 63 / Issue 8)  Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号URL
胃がんの原因とされるピロリ菌が、大腸がんにも関与の可能性の画像

胃がんの原因とされるピロリ菌が、大腸がんにも関与の可能性

ピロリ菌感染と大腸がんリスクとの関連が、特にアフリカ系アメリカ人で強い傾向 2018年10月9日公開 2018年10月18日更新 胃がんを引き起こすことで知られている細菌が、特にアフリカ系アメリカ人で、特定の大腸がんリスクを高める可能性があ
虫垂がんは他の消化器がんと異なる遺伝子特性をもつの画像

虫垂がんは他の消化器がんと異なる遺伝子特性をもつ

虫垂がんのDNA変化についての過去最大規模の試験により、このまれながんは大腸がんや他の胃腸系のがんと異なることが明らかになった。さらに、腫瘍にみられる特異的な遺伝子変異が、その腫瘍が侵襲的でありうるかどうかを予測するための一助になる可能性が
胃がんの主要リスク要因となるピロリ菌の菌株を特定の画像

胃がんの主要リスク要因となるピロリ菌の菌株を特定

PLOS ONE誌掲載のパイロット研究は、医師がハイリスク患者をより良く識別し、予防し、治療するのに役立つ可能性がある フレッドハッチンソンがん研究センターの研究者は、ヘリコバクター・ピロリ菌の特定の菌株が胃がんと強く関係することを発見した
切除不能進行/再発胃がんにおける抗PD-1抗体の臨床効果の分子学的考察の画像

切除不能進行/再発胃がんにおける抗PD-1抗体の臨床効果の分子学的考察

切除不能進行/再発胃がんに対する抗PD-1抗体薬治療で より良好な治療効果が見込める患者を選別できる可能性のあるバイオマーカーを発見 救済療法として抗PD-1モノクローナル抗体薬ペムブロリズマブの投与を受けた切除不能進行/再発胃がん患者61
大腸がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2016年6月更新 最新版]の画像

大腸がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2016年6月更新 最新版]

* 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国医療研究品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国政府とは独立した立場で
FDAが切除不能肝細胞がんにレンバチニブを承認の画像

FDAが切除不能肝細胞がんにレンバチニブを承認

2018年8月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能な肝細胞がん(HCC)患者の初回治療にレンバチニブカプセル(商品名:レンビマ、エーザイ社)を承認した。   本承認は、治療歴のない、遠隔転移を有するあるいは切除不能なHC
食事でステージ3大腸がんの再発リスクを低減できる可能性の画像

食事でステージ3大腸がんの再発リスクを低減できる可能性

切除可能大腸がんの治療を受けた患者では、インスリン値を上昇させる炭水化物などの成分が少ない食事によって、疾患再発リスクが大幅に低減する可能性があることが、ダナファーバーがん研究所の研究者らが主導する新たな研究で示唆された。   ス
膵臓がん患者の約10%に先天的遺伝子多型の画像

膵臓がん患者の約10%に先天的遺伝子多型

  ダナファーバーがん研究所の研究者らによると、膵臓がん患者を対象にした大規模研究において、10%近くが膵臓がんに罹りやすくさせている可能性のある先天的な遺伝子多型または変異を持つことがわかった。また、一部の遺伝子変異が一定の化学
トリフルリジン+ティピラシルは既治療の転移性胃がん患者に有効の画像

トリフルリジン+ティピラシルは既治療の転移性胃がん患者に有効

TAGS研究では全生存期間の中央値が2カ月延長 少なくとも2種類の化学療法による前治療を受けた転移性胃がん患者を対象に、トリフルリジン+ティピラシル+ベストサポーティブケア(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較する第3相試験が行われ延命効果
頻回の経過観察の検査は大腸がんサバイバーに有益かの画像

頻回の経過観察の検査は大腸がんサバイバーに有益か

がんの再発を調べる経過観察の検査を年に1回以上実施しても、治療を受けた大腸がんの患者に有益でない可能性があることが最近実施された2つの研究結果で明らかになった。   がん治療を受けた人への経過観察の検査すなわちサーベイランスの目標
FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認の画像

FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認

2018年7月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる化学療法の後に増悪した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはDNAミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、12歳以上
進行膵臓がん個別化医療の指針にリアルタイムDNAシーケンシングの画像

進行膵臓がん個別化医療の指針にリアルタイムDNAシーケンシング

進行膵臓がんの患者を対象にした高速DNAシーケンシングは実施可能であり、その結果は治療決定の指針となりうることが、ダナ・ファーバーがん研究所の研究で示された。   Cancer Discovery誌に発表されたその研究では、転移性