消化器がん
FDAが切除不能な大腸がんの初回治療にペムブロリズマブ(キイトルーダ)を承認
2020年7月6日
本日、米国食品医薬品局(FDA)は、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)を有する切除不能な大腸がん患者の初回治療薬として、ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)静脈内注射を承認した。今回の
FDAが食道扁平上皮がんにニボルマブを承認
2020年6月15日
2020年6月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法による前治療を受けた切除不能な進行、再発または転移食道扁平上皮がん(ESCC)患者の治療薬として、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、
オラパリブがBRCA変異陽性の前立腺・膵臓がんに有効な可能性ーTAPUR試験
2020年6月13日
TAPUR(Targeted Agent and Profiling Utilization Registry)試験の2つのコホートからの良好な結果は、BRCA1/2遺伝子不活性化変異を有する進行前立腺がんおよび膵臓がんの治療にオラパリブ(
ペムブロリズマブが特定のDNA変異を有する進行大腸がんの無増悪生存を2倍に
2020年6月8日
ASCOの見解 ASCO会長のHoward A. Burris III医師( 米国内科学会フェロー:FACP、米国臨床腫瘍学会フェロー:FASCO)によれば、「ペムブロリズマブや同様の免疫療法薬が、進行がんの二次治療として有効であることは証
抗炎症薬アスピリンは、数種の消化管がんのリスク低下と関連
2020年5月12日
抗炎症薬または解熱鎮痛薬(NSAID)として広く利用されているアスピリンは、死亡率が非常に高いすい臓がん、肝臓がんなどのがんを含めて、数種類の消化管がんの発症リスクの低下と関連している。 有力な専門誌「Annals of Oncology
FDAが転移のあるBRAF変異大腸がんにエンコラフェニブ+セツキシマブを承認
2020年4月27日
2020年4月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、前治療後にBRAF V600E変異陽性(FDA承認検査で検出)の転移大腸がん(CRC)成人患者の治療にセツキシマブとの併用でエンコラフェニブ(販売名:BRAFTOVI、Array BioPh
感染症率の増加が将来のがん診断と関連か
2020年4月27日
がん患者はがんと診断される数年前に高頻度で感染症にかかっているとの研究結果が、米国がん学会(AACR)の学会誌であるCancer Immunology Research誌で公表された。 「がんは、感染症、免疫破壊、化学発がん物質への曝露、慢
FDAがFGFR2再構成/融合胆管がんにペミガチニブを迅速承認
2020年4月27日
2020年4月17日、米国食品医薬品局(FDA)は、治療歴があり、FDA承認の検査で検出された線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)融合またはその他の再構成を有する切除不能な局所進行または転移を有する成人胆管がん患者の治療薬としてペミガチ
FDAが肝細胞がんの2次治療にニボ+イピ併用を承認
2020年3月18日
2020年3月10日、米食品医薬品局(FDA)がソラフェニブによる治療歴がある肝細胞がん(HCC)患者を対象にニボルマブとイピリムマブ(販売名:オプジーボおよびヤーボイ、Bristol-Myers Squibb社)の併用療法を迅速承認した。
小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態
2020年2月29日
ダナファーバーがん研究所の研究者たちは、遺伝的な関連が無いにもかかわらずポリープと呼ばれる多数の大腸腫瘍が小児がんサバイバーに発症するという最近発見された病態について、新たな詳細を本日オンラインの論文で発表する。 この治療関連ポリポーシスと
低所得および低学歴地域の若年大腸がん患者は死亡リスクが高い
2020年2月14日
ASCOの見解 「私たちは、近年若年成人の大腸がんの発生が増加しているという、懸念される動向を確認しました。居住地が若年成人の大腸がんの予後に大きな影響を及ぼしているという本研究の知見と併せて、この問題には大いに注目する必要があります。住む
ASCOのTAPUR試験の新データ発表:消化器がんシンポジウム2020
2020年2月12日
Targeted Agent and Profiling Utilization Registry(TAPUR)試験コホートにおける、進行大腸がん患者でのさまざまな分子標的薬に関する肯定的な結果は、2020年1月23日から25日にカリフォル
大腸がん検診ってどんなもの?
2020年2月10日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 50歳以上の人は皆さん大腸がん検診を受けるべきです。大腸がんによる
進行胆管がんのFGFR+mTOR標的治療が研究で示唆される
2020年2月4日
胆管がんというまれで致死的ながんの患者において、有望な分子標的薬に対する耐性がどのように発現するかを示した新たな研究が、オハイオ州立大学総合がんセンターの アーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロベ研究所(OSUCCC –
FDAがgBRCA変異および転移を有する膵臓腺がんにオラパリブを承認
2020年1月14日
2019年12月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、成人患者の維持療法にオラパリブ(販売名:LYNPARZA[リムパーザ]、AstraZeneca Pharmaceuticals LP社)を承認した。対象は転移を有する膵臓腺がん患者で、F
膵がん患者に対する遺伝子検査の義務化で多くの変異が発見
2019年12月13日
ダナファーバーがん研究所主導の新しい研究によると、消化器腫瘍専門医らが体系的な遺伝子スクリーニング+カウンセリングを実施したところ、膵臓がん患者で多くの遺伝子変異が発見された。 ダナファーバーがん研究所の消化器腫瘍専門医らが用いたのは、遺伝
クラス3・BRAF変異陽性大腸がんに抗EGFR療法が有効
2019年9月23日
V600ではないBRAF遺伝子変異のうち、クラス3 BRAF変異と呼ばれる変異を有する遠隔転移のある大腸がん患者では、EGFR阻害薬が奏効する可能性が高いとの研究結果が、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Resea
膵臓がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2019年8月更新 最新版]
2019年9月18日
膵臓がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2019年8月更新 最新版] 対象:成人 推奨グレード(詳細は、推奨グレードの定義参照):D(推奨しない) 推奨内容:米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、無症状の成人に対する膵臓がん検診実施
アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICE
2019年9月9日
リンチ症候群患者がアスピリンを2年以上毎日服用すると、大腸がんのリスクが減少する可能性があるとする新ガイダンス草案が、英国国立医療技術評価機構(NICE)から提出された。 遺伝性疾患であるリンチ症候群の患者は、さまざまながんを発症するリスク
IL-6経路阻害は肝がん免疫療法を増強する可能性
2019年9月2日
IL-6経路の阻害により免疫療法薬の持続期間が延長し、副作用が軽減する可能性 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターでの研究で、がんに関連する細胞経路が発見された。これにより、肝がんで最もよくみられる種類である肝細胞がん患者の一部では
運動は進行大腸がん患者に有益
2019年8月30日
・転移のある進行大腸がん患者の生存と身体活動との関連性を探る初の研究 ・低強度の運動でも無増悪生存期間が改善 化学療法を受けている転移を有する大腸がん患者で、中強度の運動を行っている場合、疾患の進行が遅く治療による重度の副作用が少ない傾向に
大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性
2019年8月27日
多くの大腸がんは、原発巣の腫瘍が現行の検査で検出可能になるよりずっと前の段階で、原発巣から他の部位に広がっている可能性があると、新しい研究結果が示唆した。 ほとんどのがん研究者は、腫瘍の広がり(転移)が、典型的には病気の後の段階で起こると想
FDAが進行食道扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認
2019年8月16日
2019年7月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAが承認した検査で確認しPD-L1(CPS[Combined Positive Score]≧10)の発現が認められた再発、局所進行または転移のみられる食道扁平上皮がん(ESCC)患者
BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善
2019年8月1日
第3相臨床試験の結果により、15%の結腸直腸がん患者の標準治療が変わるかもしれない MD Anderson ニュースリリース アブストラクト:LBA-006 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによって実施されたBEACO