消化器がん

アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICEの画像

アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICE

リンチ症候群患者がアスピリンを2年以上毎日服用すると、大腸がんのリスクが減少する可能性があるとする新ガイダンス草案が、英国国立医療技術評価機構(NICE)から提出された。 遺伝性疾患であるリンチ症候群の患者は、さまざまながんを発症するリスク
IL-6経路阻害は肝がん免疫療法を増強する可能性の画像

IL-6経路阻害は肝がん免疫療法を増強する可能性

IL-6経路の阻害により免疫療法薬の持続期間が延長し、副作用が軽減する可能性 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターでの研究で、がんに関連する細胞経路が発見された。これにより、肝がんで最もよくみられる種類である肝細胞がん患者の一部では
運動は進行大腸がん患者に有益の画像

運動は進行大腸がん患者に有益

・転移のある進行大腸がん患者の生存と身体活動との関連性を探る初の研究 ・低強度の運動でも無増悪生存期間が改善 化学療法を受けている転移を有する大腸がん患者で、中強度の運動を行っている場合、疾患の進行が遅く治療による重度の副作用が少ない傾向に
大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性の画像

大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性

多くの大腸がんは、原発巣の腫瘍が現行の検査で検出可能になるよりずっと前の段階で、原発巣から他の部位に広がっている可能性があると、新しい研究結果が示唆した。 ほとんどのがん研究者は、腫瘍の広がり(転移)が、典型的には病気の後の段階で起こると想
FDAが進行食道扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認の画像

FDAが進行食道扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認

2019年7月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAが承認した検査で確認しPD-L1(CPS[Combined Positive Score]≧10)の発現が認められた再発、局所進行または転移のみられる食道扁平上皮がん(ESCC)患者
BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善の画像

BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善

第3相臨床試験の結果により、15%の結腸直腸がん患者の標準治療が変わるかもしれない MD Anderson ニュースリリース アブストラクト:LBA-006 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによって実施されたBEACO
遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光の画像

遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光

大腸がんの遺伝子研究とタンパク質研究を合わせた知見により、新しい治療戦略を導く可能性がある新たな大腸がんの特徴を発見した。  遺伝子研究とタンパク質研究を統合した研究はプロテオゲノミクスと呼ばれ、遺伝子のみの研究では得られないことを生物学的
ペムブロリズマブによる初回治療は、進行胃/胃食道接合部がんの標準化学療法の代替として有望の画像

ペムブロリズマブによる初回治療は、進行胃/胃食道接合部がんの標準化学療法の代替として有望

ASCOの見解 「化学療法は長年にわたりわれわれの唯一の選択肢でした。今回の結果から、より副作用の少ないペムブロリズマブが選択肢となる可能性が示され、また重要なことに、一部の患者ではこの薬剤により生存期間を大きく延ばすことが可能です。これに
大腸がん肝転移に対する腹腔鏡手術後の生存期間は、開腹手術と同等の画像

大腸がん肝転移に対する腹腔鏡手術後の生存期間は、開腹手術と同等

ASCOの見解 「低侵襲な腹腔鏡手術は、患者の合併症が少なく、回復が早いため、多種類の腹部固形がんへの適用が一般的になりつつあります。しかし、肝臓がん手術のような技術的課題の多い手術の場合、がんを克服しての長期生存には依然として懸念がありま
オラパリブ維持療法はBRCA関連の膵臓がんの進行を遅らせるの画像

オラパリブ維持療法はBRCA関連の膵臓がんの進行を遅らせる

ASCOの見解 「本試験の結果が与える影響の全貌を知るのに、われわれは長期的なデータを心待ちにしています。オラパリブがBRCA変異を有する患者の遠隔転移を有する膵臓がんの進行を遅らせていることが一貫して見られるのは、明るい話題です。膵臓がん
膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性の画像

膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性

膵嚢胞に特定の前がん病変を有して手術を受けた成人901人分の医療記録分析が行われ、前がん病変のある嚢胞が致死的な膵臓がんに発展するかをより正確に示す解剖学的「マーカー」のパラメータが刷新された。この研究はジョンズホプキンス医学部とKarol
FDAが肝細胞がんにラムシルマブを承認の画像

FDAが肝細胞がんにラムシルマブを承認

2019年5月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、αフェトプロテイン(AFP)が400 ng/mL以上かつソラフェニブによる治療歴のある肝細胞がん患者を対象に、ラムシルマブ(商品名:CYRAMZA, Eli Lilly and Compa
適量の赤身肉や加工肉を食べる人にも大腸がんのリスクの画像

適量の赤身肉や加工肉を食べる人にも大腸がんのリスク

英国医療サービス(NHS)推奨ガイドライン内で赤身肉(*サイト注:牛豚羊などの肉。鶏肉は含まない)および加工肉を食べる人であっても大腸がんリスクが高まることが、4月17日(水)、International Journal of Epidem
ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるかの画像

ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるか

研究者らは、リンチ症候群(大腸がん、子宮内膜がんなどのがんの発生リスクを高める遺伝性疾患)を有する人々での発がんを予防するワクチンの開発へ第一歩を踏み出した。 リンチ症候群マウスにおいて、がん予防ワクチンが、ワクチンを使用しなかった場合と比
捕らえにくい膵臓がんのKRAS標的を阻止する方法を発見の画像

捕らえにくい膵臓がんのKRAS標的を阻止する方法を発見

膵臓がん患者の95%で腫瘍増殖を促進する遺伝子変異を間接的に阻止する方法が、3件の独立した研究によって示唆された。 KRAS遺伝子変異は、がん研究で最もとらえどころのない標的の1つであることがわかっている。 現時点で(変異したKRAS遺伝子
加工肉が、がんを引き起こす仕組みと影響の画像

加工肉が、がんを引き起こす仕組みと影響

加工肉と赤身肉(牛・豚など)が大腸がんに関連していること自体は新しい情報ではありませんが、がんリスクを高める肉の量について、キャンサーリサーチUKが資金提供した詳しい研究結果をプレスリリースで発表したところ、加工肉および赤身肉と大腸がんとの
ASCO2019年次総会で発表されるトップ演題の画像

ASCO2019年次総会で発表されるトップ演題

がん治療へのアクセス改善に関する最新データ、およびプレシジョン医療の進歩が、 世界最大規模のがん臨床学術学会ASCO2019で注目 世界中のがん専門家が、来たる米国臨床腫瘍学会(ASCO)第55回年次総会に集結し、患者治療に影響を及ぼす最新
高用量ビタミンDが進行大腸がんに効果の画像

高用量ビタミンDが進行大腸がんに効果

・遠隔転移を有する大腸がん患者に対するビタミンDの最初のランダム化臨床試験で、化学療法と高用量ビタミンDの併用により疾患の進行の遅延が認められた ・有望な結果により大規模3相試験での評価計画が促進される 小規模臨床試験で、遠隔転移を有する大
膵臓がんにルカパリブ維持療法が臨床的奏効を示すの画像

膵臓がんにルカパリブ維持療法が臨床的奏効を示す

PARP阻害薬ルカパリブ(Rubraca)による維持療法は、BRCAかPALB2に遺伝子変異があってプラチナベースの化学療法に感受性を有する進行膵臓がん患者に忍容性が良好で、臨床的な奏効ももたらすことができた。3月29日から4月3日まで開催
進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略の画像

進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略

2つのがん関連遺伝子が相互作用して転移を促進する仕組みと、それにより免疫チェックポイント阻害薬の効果を高められる可能性が示された。 切除不能な大腸がん患者の多くが免疫チェックポイント阻害 (ICB)療法に奏効しない原因は、変異頻度が高いがん
FDAが胃および胃食道接合部腺がんにトリフルリジン・チピラシルを承認の画像

FDAが胃および胃食道接合部腺がんにトリフルリジン・チピラシルを承認

2019年2月22日にFDAがトリフルリジン・チピラシル(商品名:ロンサーフ、大鵬薬品工業株式会社)を承認した。本剤は、ヌクレオチド代謝阻害剤であるトリフルリジンと、チミジンホスホリラーゼ阻害剤のチピラシルの配合剤であり、フルオロピリミジン
胃酸抑制薬は、パゾパニブ治療を受ける肉腫患者の生存転帰に悪影響の画像

胃酸抑制薬は、パゾパニブ治療を受ける肉腫患者の生存転帰に悪影響

軟部肉腫患者が胃酸抑制薬(GAS)と抗がん剤パゾパニブ(Votrient)の併用治療を受けると、無増悪生存期間と全生存期間が有意に短縮することが、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Research誌で発表された。 「
免疫チェックポイントVISTAが膵臓がんの治療抵抗性に関与の画像

免疫チェックポイントVISTAが膵臓がんの治療抵抗性に関与

膵臓がんとメラノーマの比較で間質の重要性が浮彫に MDアンダーソンニュースリリース2019年1月11日 研究者らは、膵臓がん免疫療法における新たな標的候補を特定した。膵臓がんはこれまで、他のがんに有効な免疫チェックポイント阻害薬が効きにくい
消化器がんシンポジウム2019ー消化器がん注目の研究5選の画像

消化器がんシンポジウム2019ー消化器がん注目の研究5選

肝臓がん、食道がん、大腸がんおよび結腸がんの治療と管理に関する新たなアプローチについて5つの重要な研究が、ASCO消化器がんシンポジウム2019(2019年1月17-19日、カリフォルニア州サンフランシスコ、モスコーン・ウェストビル)で発表