消化器がん
PARP阻害薬ルカパリブは変異を有する膵臓がんを縮小
2021年5月26日
BRCA1/2、またはPALB2遺伝子変異を有する膵臓がん患者の大半で、化学療法から経口PARP阻害薬rucaparib[ルカパリブ](販売名:Rubraca)による維持療法に切り替えた後、腫瘍が縮小するか、または増大しなかったことが第2相
FDAがHER2陽性胃がんと胃食道接合部がんにペムブロ+トラスツズマブ+化学療法を承認
2021年5月8日
2021年5月5日、米国食品医薬品局(FDA)は、切除不能な局所進行性または転移性のHER2陽性胃腺がんおよび胃食道接合部(GEJ)腺がん患者に対する一次治療として、ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、Merk & Co.社)と
FDAが進行または転移性の胃がん、胃食道接合部がんおよび食道腺がんにニボ+化学療法を承認
2021年4月28日
2021年4月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、進行または転移性の胃がん、胃食道接合部がん、および食道腺がんに対して、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、 Bristol-Myers Squibb Company社)とフッ化ピリミジン系薬
ペムブロリズマブはMSI-H胃食道がんで化学療法より有効
2021年4月27日
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の進行胃がんまたは胃食道接合部がんに対して、ペムブロリズマブは化学療法よりも有効である可能性があることが、企業が資金提供した臨床試験事後解析によって明らかになった。 「MSI-Hというバイオマー
KRAS/p53変異はCREB1に作用して膵臓がんの転移を促す
2021年4月26日
前臨床研究で、高頻度にみられる遺伝子変異の下流での新たな治療標的としてCREB1が特定される アブストラクト #2417 膵臓がんに最も高頻度にみられるKRASおよびp53変異が、CREB1タンパク質を介した相互作用により腫瘍転移や増殖を促
一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得る
2021年4月19日
大腸がん肝転移の特定の患者において、門脈塞栓術(PVE)および肝切除よりも肝移植を実施した方が5年生存率が高いことが新たな研究で示唆された。 JAMA Surgery誌に掲載された臨床試験の結果によると、移植を受けた患者50人と切除を受けた
FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認
2021年4月15日
2021年4月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、K-Ras遺伝子野生型でEGFRを発現している大腸がん(mCRC)、または頭頸部扁平上皮がん(SCCHN)の患者に対する、セツキシマブ(販売名:アービタックス、ImClone LLC社)の新
進行胆道がん治療の大きな一歩、FOLFOX療法
2021年4月12日
医学研究がただ一つの結論に至ることはほとんどない。最終的な答えや決定的な解決がないこともよくあり、科学は進化し続け、それに伴ってやるべきこと、理解すべきこと、調査すべきことが増え続けている。 しかし、時として、蓄積された知見が実際に医療行為
欧州における膵臓がん死亡率低下のための投資が必要、他[Annals of Oncology誌プレスリリース]
2021年3月30日
EUと英国では、2021年に上位10種のがんによる死亡者数が140万人を超えると研究者が予測。付随論説では死亡率に対するCOVID-19の悪影響を警告。 Annals of Oncology誌プレスリリース 研究者らは、膵臓がん治療への取り
FDAが食道/胃食道接合部がんにペムブロリズマブを承認
2021年3月26日
2021年3月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、外科的切除または根治的化学放射線療法の対象とならない、局所進行または転移のみられる食道がんまたは胃食道接合部(GEJ)(胃食道接合部から1~5cm上に腫瘍中心がある)がん患者に対し、プラチ
ASCOアドバンス・オブ・ザ・イヤー2021は「分子プロファイリングによる消化管がん治療の進歩」
2021年2月15日
分子プロファイリング(がん遺伝子パネルなどを含む)により、分子や遺伝子の特徴に基づいたがん治療を行うことができるようになった。こうした検査は、 過去1 年間で消化器がん治療に数多くの進展をもたらし、患者ケアは改善されつつある。この進展を認め
FDAがHER2陽性胃腺がんにトラスツズマブ デルクステカンを承認
2021年1月22日
2021年1月15日、米国食品医薬品局(FDA)は、トラスツズマブを含む治療歴のあるHER2陽性の局所進行/転移のみられる胃腺がんまたは食道胃接合部(GEJ)腺がん患者にトラスツズマブ デルクステカン(販売名:エンハーツ、第一三共株式会社)
アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用が進行肝臓がんの一次治療に
2020年11月19日
【ロイター】免疫チェックポイント阻害薬アテゾリズマブ(販売名:テセントリク)と血管内皮増殖因子阻害薬(VEGF阻害薬)ベバシズマブの併用療法が、システマティックレビューとネットワークメタアナリシス(NMA)を経て、進行肝がんの標準治療として
なぜ若年成人で大腸がんが急増しているのか
2020年11月18日
Doug Dallmann氏が大便に血が混じっていることに初めて気づいたのは30代前半であった。 「しかし、たまにしか起こらなかったし、痛みもなかったのであまり気にせず、主治医には相談しませんでした」とDallmann氏は自分のアカウントで
KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成
2020年11月12日
・adagrasib(アダグラシブ;MRTX1133)により、非小細胞肺がん患者の約半数が客観的奏効を達成 ・臨床試験において、大腸がん、膵臓がん、子宮内膜がんに対する有望な暫定結果が出る 研究者らは、臨床試験において、KRAS変異を標的
ニボルマブが一部の進行胃がんの生存を改善
2020年11月11日
大規模臨床試験の結果から、進行胃がんと診断された患者の一部において、化学療法に加えて免疫療法薬ニボルマブ(販売名:オプジーボ)の投与を初回治療として行うことで、生存期間が延長する可能性があることが示された。 CheckMate 649と呼ば
Icotinib+放射線療法が高齢の進行食道がん患者の生存期間を延長
2020年11月5日
【ロイター】高齢で切除不能な食道扁平上皮がん患者に対して、icotinib[イコチニブ]と放射線治療の併用は、放射線治療単独と比較して生存期間を延ばすなどの治療利益を促進するかもしれない、と中国の研究者らが発表した。 「本第2相試験は、食
進行食道がんの早期治療に免疫チェックポイント阻害薬が有望
2020年11月4日
先ごろ発表された2つの大規模臨床試験の結果によると、免疫療法は一部の進行食道がん患者で早期治療の一角を担うことになるかもしれない。 両試験で、標準治療に比べて免疫チェックポイント阻害薬による治療は、進行食道がん患者が増悪することなく生存でき
直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高い
2020年10月23日
【ロイター】直腸がん患者において、MRIの画像評価によるリンパ節ではない腫瘍結節(腫瘍デポジット、mrTDs)や壁外静脈侵襲(EMVI)は、腫瘍の大きさやリンパ節転移(mrLNMs)よりも精度の高い予後予測因子であると研究者らは述べている。
胃・食道がんに免疫チェックポイント阻害薬が有益との新知見
2020年10月19日
現在のところ胃がんおよび食道がん患者の生命予後は不良であるが、免疫療法がこれらに有益であることを示す新しいデータが2020年欧州臨床腫瘍学会年次総会(ESMO 2020)で発表された(1~3)。 免疫療法は治療を大きく変えることになるだろう
ダブラフェニブ+トラメチニブ併用はBRAF変異陽性進行胆管がんに有効
2020年9月2日
希少疾患の患者を対象とした初の前向き臨床試験で ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法が新たな治療選択肢として支持される BRAF V600E遺伝子変異陽性の胆管がん患者を対象に、BRAF阻害薬であるダブラフェニブ(販売名:タフィンラー)とM
歯周病とそれに伴う歯の喪失は大腸がんの前がん病変に関連
2020年8月13日
米国がん学会(AACR)のジャーナルCancer Prevention Research誌で発表された研究結果によると、歯周病は大腸がんの2種類の前がん病変のリスク増加と関連していることがわかった。 「成人では歯周病が非常に多く、米国人口の
肝がんスクリーニングの新たな血液検査方法を開発
2020年7月27日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 肝がんで最も多い肝細胞がんの発症リスクが高い人の特定に役立つ新しい検査が開発された。このアプローチは、患者が特定のウイルスに曝露したことがあるかどうかを簡単な血液検査で調べるものである。 この
AIによるすい臓がん検診の実現に向けての進歩
2020年7月16日
膵臓がんは早期発見が命を救う上できわめて重要であるが、人工知能(AI)でその早期発見が可能となる見込みがある。2020年7月1日から4日まで開催の欧州臨床腫瘍学会(ESMO)世界消化器がん会議で発表される研究で、AIの可能性が示された(1)