消化器がん

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)アジア会議2022ハイライトの画像

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)アジア会議2022ハイライト

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)アジア大会2022が12月2日〜4日にシンガポール会場およびオンラインで開催された。

プログラムは、特にアジア太平洋地域に関連した、腫瘍学全分野における最近の科学的・...
MDアンダーソン研究ハイライト SITC2022特集:大腸がんの画像

MDアンダーソン研究ハイライト SITC2022特集:大腸がん

がん免疫療法学会(SITC)2022特集新しい免疫療法の組み合わせにより、非炎症性腫瘍におけるT細胞浸潤が促進される(抄録番号:657)

チェックポイント阻害薬は、マイクロサテライト安定...
C. ディフィシル菌が一部の大腸がんを誘発する可能性の画像

C. ディフィシル菌が一部の大腸がんを誘発する可能性

若年層における大腸がん増加の一因は一般的な感染症である可能性 重い下痢性感染症を引き起こすことで知られる細菌種クロストリディオイデス・ディフィシル(C.ディフィシル)が、大腸がんも誘発する可能性が示唆された。ジョンズホプキンス大学キンメルが
フルキンチニブにより、遠隔転移を有する難治性大腸がん患者の生存期間が延長の画像

フルキンチニブにより、遠隔転移を有する難治性大腸がん患者の生存期間が延長

遠隔転移を有する難治性大腸がん患者を対象とした試験で分子標的薬fruquintinib[フルキンチニブ]が全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)を有意に改善したとテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者により報告された。国際共
FDAが局所進行/転移性胆道がんにデュルバルマブを承認の画像

FDAが局所進行/転移性胆道がんにデュルバルマブを承認

2022年9月2日、米国食品医薬品局(FDA)は、局所進行または転移性の胆道がん(BTC)の患者を対象に、ゲムシタビンおよびシスプラチンとの併用でデュルバルマブ(販売名:イミフィンジ、AstraZeneca UK Limited社)を承認
FDAが胆管がんにフチバチニブを迅速承認の画像

FDAが胆管がんにフチバチニブを迅速承認

2022年9月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、フチバチニブ(販売名:Lytgobi、大鵬薬品工業)を迅速承認した。適応は、治療歴があり切除不能な、局所進行または転移性の肝内胆管癌で、線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)遺伝子の融合
肝臓がん患者の肝移植に関する最新エビデンスの画像

肝臓がん患者の肝移植に関する最新エビデンス

肝臓がんの中でも最も多い肝細胞がん(HCC)の患者の一部にとって、治癒のためには肝移植が唯一の望みである。しかし、移植用の臓器が提供される機会は非常に限られている。そのため、ドナー肝臓が入手可能になった場合、医師と公衆衛生の専門家は、誰が最
パニツムマブとmFOLFOX6の 併用によりRAS 野生型大腸がんの生存が改善の画像

パニツムマブとmFOLFOX6の 併用によりRAS 野生型大腸がんの生存が改善

RAS野生型の切除不能再発大腸がん患者(mCRC)では、パニツムマブ(販売名:ベクティビックス)とmFOLFOX6を併用した1次療法は、ベバシズマブ(販売名:アバスチン)とmFOLFOX6の併用療法と比較して、無増悪生存(PFS)は同程度で
修正FOLFIRINOX術前療法は、すい臓がんの生存率を改善の画像

修正FOLFIRINOX術前療法は、すい臓がんの生存率を改善

NCI Alliance試験により、FOLFIRINOX療法が望ましい治療法として確立される 切除可能境界膵がん患者を対象とした試験で、修正FOLFIRINOX療法による術前化学療法は、過去のデータよりも相対的に、あるいはFOLFIRINO
モノクローナル抗体薬dostarlimab投与でdMMR直腸がんが消失の画像

モノクローナル抗体薬dostarlimab投与でdMMR直腸がんが消失

抗PD-1モノクローナル抗体ドスタルリマブによる直腸がん治験治療の第2相試験において、患者12人中12人で腫瘍が完全に消失したことが、早期結果で明らかになった。 患者は全員、ミスマッチ修復機構欠損を有する局所進行がん(直腸がん患者の5~10
前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが低下の画像

前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが低下

HIV感染者を対象とした大規模臨床試験から、肛門の前がん病変である高度扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesions:HSIL)の治療により、肛門がんの発症率が半分以下に減少することが
リキッドバイオプシーはステージ2大腸がん術後療法の必要性の判断に有用の画像

リキッドバイオプシーはステージ2大腸がん術後療法の必要性の判断に有用

ASCOの見解 「リキッドバイオプシーは治療法を決定する際の有用なツールとなる可能性があります。今回の研究結果から、ステージ2の大腸がんの患者のうち術後化学療法で効果を得られる患者と、追加治療を省略できる患者を、無再発生存率を低下させること
ニモツズマブによりKRAS野生型進行膵臓がんの全生存期間が有意に延長の画像

ニモツズマブによりKRAS野生型進行膵臓がんの全生存期間が有意に延長

ASCOの見解 「たとえどの程度であっても、転移性膵臓がんの臨床試験で生存期間の改善がみられるのは興味深いことです。この試験では膵臓がんの分類型の一つであるKRAS野生型を検討していますが、この型は膵臓がん患者全体の10%にも満たないため、
大腸がんへのパニツムマブ併用療法が10年ぶりに全生存期間を延長の画像

大腸がんへのパニツムマブ併用療法が10年ぶりに全生存期間を延長

ASCOの見解 「切除不能進行再発大腸がんに対する一次治療を前向きに検証した第3相試験で、これまでで最長の生存期間が認められました。これらの知見は、進行再発大腸がん診断時に、RAS遺伝子を含む包括的なバイオマーカーと併せて、原発巣占居部位を
FDAが食道扁平上皮がんの一次治療にニボ+化学療法/イピリムマブ併用を承認の画像

FDAが食道扁平上皮がんの一次治療にニボ+化学療法/イピリムマブ併用を承認

2022年5月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、進行または転移した食道扁平上皮がん(ESCC)患者の一次治療として、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、Bristol-Myers Squibb Company社)、フッ化ピリミジン系薬剤、お
早期肝細胞がんで手術とラジオ波焼灼の両方を支持-日本SURFデータの画像

早期肝細胞がんで手術とラジオ波焼灼の両方を支持-日本SURFデータ

【キーポイント】日本のSURF研究のデータが更新され、早期の肝細胞がん(≤3結節、すべて≤3cm)患者に対する手術とラジオ波焼灼療法(RFA)は、同等の無再発生存期間と全生存期間を示した。 このデータに基づき、日本の肝細胞がんの診療ガイドラ
多巣性肝内胆管がんに肝動脈注入ポンプ(HAIP)フロクスウリジン化学療法の画像

多巣性肝内胆管がんに肝動脈注入ポンプ(HAIP)フロクスウリジン化学療法

多巣性肝内胆管がん(iCCA)には肝動脈注入ポンプ(HAIP)フロクスウリジン化学療法が外科手術に代わる効果的な治療法となり得ることが、コホート試験により示唆された。 「このような知見は、実地医療を変えるものであると考えている」とエラスムス
【ASCO2022】世界最大の臨床腫瘍会議で発表される注目の演題の画像

【ASCO2022】世界最大の臨床腫瘍会議で発表される注目の演題

2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会では、世界中から腫瘍学の専門家がシカゴに集結し、患者ケアに影響を与える最新の臨床がん研究について話し合う。希少がんや小児がんに対する治療の進歩、がん患者の格差に関する知見、進行乳がん、進行大腸が
大腸内視鏡検査1回と免疫便潜血検査2回、がん発見率はほぼ同等の画像

大腸内視鏡検査1回と免疫便潜血検査2回、がん発見率はほぼ同等

大腸がん検診の結果は、大腸内視鏡検査1回でも、短期間内に2回行なう免疫便潜血検査(FIT)でもほぼ同じであったが、大腸内視鏡検査で右側病変が多く検出されたことが、現在進行中のランダム化試験の予備報告で示された。 「これは、スウェーデンの18
慢性下肢リンパ浮腫が高齢女性がんサバイバーの身体機能に大きく影響の画像

慢性下肢リンパ浮腫が高齢女性がんサバイバーの身体機能に大きく影響

大腸がん、子宮内膜がん、卵巣がんの高齢女性サバイバーの約3分の1は、下肢の慢性的な腫脹(リンパ浮腫)のために身体活動において生活の質(QOL)を損なうような問題を抱えていることが新たな研究によって明らかになった。今回の研究は、大腸がんサバイ
高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性の画像

高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性

身長の高い成人は身長の低い成人に比べて、大腸がんや悪性化する可能性のある大腸ポリープを発症しやすいとの証拠を追加する新たなメタ解析(複数の独立した研究のデータ調査)をジョンズホプキンス大学医学部研究者が発表した。高身長と大腸がんとの関連は過
KRAS阻害薬ソトラシブが一部の進行膵臓がん患者に有望の画像

KRAS阻害薬ソトラシブが一部の進行膵臓がん患者に有望

ASCO専門家の見解 「膵臓がんは治療が最も困難ながんの1つであり、KRAS変異については最近まで "創薬不可能 "と考えられてきました。今回発表されたデータでは、ソトラシブ(販売名:ルマケラス)が将来、治療抵抗性のKRASG12C膵臓がん
デュルバルマブが進行胆道がんの生存を緩やかに改善の画像

デュルバルマブが進行胆道がんの生存を緩やかに改善

大規模臨床試験の新たな結果は、胆管がんや胆のうがんなど、まれだが進行の早い種類のがんである胆道がん患者に希望の光を与えるものである。 TOPAZ-1と呼ばれるこの試験では、免疫療法薬デュルバルマブ(販売名:イミフィンジ)を標準的な化学療法に
HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でないの画像

HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でない

HER2の過剰発現がみられる食道がん患者では、術前化学放射線療法にトラスツズマブを加えても効果がみられないことが第3相試験で明らかにされた。 HER2陽性の食道胃がんは「HER2陽性の乳がんと同じ動きをすることはないし、乳がんに効く薬剤が、