大腸がん
短期の化学療法が大腸がん患者の最良の治療となり得る
2017年7月25日
一部の大腸がん患者にとって、術後の化学療法をより短期間にすることが望ましいかもしれないという結果が国際的な共同研究から得られた。 これは、米国、欧州、アジアで同時に実施された6つの第3相臨床試験を解析して得られた結果である。解
FDAがRAS遺伝子変異検出用Praxis Extended RASパネルを承認
2017年7月8日
2017年6月29日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移大腸がん(mCRC)患者の腫瘍検体中のRAS遺伝子に存在する特定の遺伝子変異を検出する次世代シーケンサー(NGS)を用いた検査法であるPraxis Extended RASパネル(Il
非ステロイド性抗炎症薬が大腸がんサバイバーの生存率向上
2017年7月5日
Journal of Clinical Oncology 誌で発表された知見は、NSAIDががんのサブタイプや薬物使用のタイミングに関して恩恵を与えることを示した。 長期の大腸がんサバイバーの間で、非ステロイド性抗炎症薬(NS
大腸がん再発リスクに応じて術後化学療法が個別化できる可能性
2017年6月13日
ASCOの見解 「この場合、少ない方がいいのです。化学療法が3カ月間長くなることで有害作用が生じます。いまや、結果を損なうことなく多くの大腸がん患者を不必要な副作用から解放できるのです。本試験は、既存の治療を患者によりよく作用させる改良方法
ビタミンD高用量投与が転移性大腸がんの進行を遅らせる可能性
2017年6月6日
ダナファーバーがん研究所の研究者主導で行われた、ビタミンDでのがん治療に関する初めての多施設共同ランダム化盲検試験で、ビタミンDの高用量投与が転移性大腸がんの進行を遅らせる可能性があることを示した。本試験は6月2日~6日にシカゴで開催される
健康的な生活習慣が大腸がん診断後の長期生存を改善
2017年5月31日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「良好な標準的がん治療は大腸がんによる死亡を大幅に低減させますが、この研究結果では、それに加えて患者が治療後にどのような食事をとり、どう生活するかで違いがでることを明確に示しています」と、ASCO会長の
ナッツ類摂取と大腸がんの長期生存が関連
2017年5月31日
ASCOの見解 「基本の健康的な食事が、がんの治療中には見落とされることがよくあります。本研究は、ナッツ類を食べるという単純なことが、患者の長期生存に影響を与える可能性があることを示しています」と、ASCO会長で米国内科学会名誉上級会員(F
FDAが特定の遺伝子特性を有するあらゆる固形がんにペムブロリズマブを承認
2017年5月26日
2017年5月23日、米国食品医薬品局(FDA)は、特定の遺伝学的特性(バイオマーカー)を有するがん患者に対する治療を迅速承認した。本承認は、腫瘍の身体での発生部位に特化した治療ではなく、共通のバイオマーカーに基づいたがんの治療であり、同局
若年層における大腸がん罹患率の増加
2017年5月14日
Philip Rosenberg医師とWilliam Anderson医師へのインタビュー 米国がん協会の研究グループが行った最近の研究によると、米国では50歳未満の若者の大腸がん罹患率が増加しているという。 こ
世界最大のASCO2017、患者・サバイバーケアの最前線に焦点
2017年5月8日
第53回米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会の公式プレスプログラムでは、免疫療法やプレシジョン医療から、がんサバイバーシップに至る分野で、がん予防およびケアの観点にまたがる研究の数々が注目されている。研究成果は、シカゴで6月2日〜6日に開催
HER2標的薬併用がHER2陽性大腸がん患者に有効
2017年4月27日
HER2標的治療剤トラスツズマブ(ハーセプチン)およびラパチニブ(タイケルブ)の併用で、多種類の抗がん剤前治療を受けたHER2陽性転移性大腸がん患者に臨床的有用性がみられたという、HERACLES 第2相臨床試験の最終結果が、2017年4月
アスピリンの常用が、がん死亡率の低下と関連
2017年4月16日
2017年4月1日~5日開催の米国がん学会(AACR)年次総会で発表されたデータによると、長期間にわたるアスピリンの常用が、異なる数種のがんによる死亡リスクの低下に関連していた。 「アスピリンが、がんの発症リスクを減少させるだ
英NICEが大腸リンチ症候群に分子検査の診断ガイダンスを発表
2017年3月29日
リンチ症候群に対する追加検査の指針となる、免疫組織染色およびマイクロサテライト不安定性検査の実施に関する科学的根拠に基づく推奨 2017年2月、英国国立医療技術評価機構(NICE)は、大腸がん患者におけるリンチ症候群に対する追
大腸がん予後バイオマーカーの有効性は、腫瘍部位に依存
2017年3月15日
専門家の見解 「大腸がんの腫瘍部位が患者の生存期間を予測するのに役立つことを示す先の研究を見てきたが、この研究は治療をさらに個別化するのに役立つ情報を追加しています」と、ASCO専門委員Lynn Schuchter医師(FASCO)は述べた
遺伝性大腸がんを特定する遺伝子検査の有用性
2017年3月10日
1000人以上の大腸がん患者を対象としたダナファーバーがんセンターの新たな研究の結果、全体で約10%という驚くべき割合の患者が、がん感受性を高める(がんを発症しやすくなる)と考えられる遺伝子変異を有することがわかった。大腸がん患者の治療およ
腸内細菌が食事と大腸がんの関連に寄与
2017年2月22日
食事と一部の大腸がんとの関連性において、大腸に生息する細菌が寄与している可能性を示す研究が発表された。この研究はこれまでで最も有力なエビデンスであると、筆頭著者であるダナファーバーがん研究所およびマサチューセッツ総合病院の荻野周史医学博士は
待機療法アプローチが直腸がん治療に有効な可能性
2017年2月14日
専門家の見解 「直腸がんの手術は非常に有効ですが、リスク、回復期間、機能への長期的影響は患者の生活の質(QOL)に重大な影響を及ぼします。どのような直腸がん患者であれば待機療法アプローチ(watch-and-wait approach)で安
進行大腸がん患者において身体活動量は生存期間延長と関連
2017年2月5日
専門家の見解 ASCO専門委員であり、本日のプレスキャストの司会を務めるNancy Baxter医師( FRCSC, FACS, PhD)は、「身体活動は進行性大腸がん患者にとっては困難なものであろうが、本研究は、ほんの少しの運動量であって
早期発症大腸がんの多くは家族遺伝性
2017年1月18日
コロンバス、オハイオ州 - オハイオ州立大学総合がんセンター Arthur G. James Cancer Hospital and Richard J. Solove Research Institute(OSUCCC – James)で
遺伝性大腸がん
2016年11月27日
MDアンダーソン OncoLog 2016年10月号(Volume 61 / Issue 10) Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号UR
DNAミスマッチ修復機構の欠損患者
2016年11月23日
MDアンダーソン OncoLog 2016年10月号(Volume 61 / Issue 10) Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号UR
アスピリンの大腸がんリスク減メカニズム、ゲノムデータで解明
2016年10月20日
アスピリンには心血管疾患と大腸がん両方のリスクを下げる作用があり、それは、100年以上も前から常備薬の必需品とされてきた鎮痛剤アスピリンのありがたい効果である一方、不可解な特性とみなされてきた。 このたび、Duke Healthの
脂肪分の多い魚は大腸がんの生存率を向上させる
2016年10月18日
「研究によれば、脂肪分の多い魚は大腸がんによる死亡リスクを下げる可能性がある」とTelegraph紙が報告した。 米国の研究によれば、大腸がん診断後に脂肪分の多い魚の摂取を増やした人は、大腸がんで死亡する割合が低い傾向にあった。
抗PD-L1免疫療法+MEK阻害剤が、転移性大腸がんに奏効
2016年8月10日
第1相試験において部分奏効を達成し、良好な忍容性を示す 抗PD-L1免疫療法は、MEK阻害剤と併用した場合、マイクロサテライト安定転移性大腸がん患者において奏効を達成する可能性があることが、スペイン、バルセロナで開催されたES