大腸がん
遺伝子とタンパク質の研究で大腸がんに新たな光
2019年7月4日
大腸がんの遺伝子研究とタンパク質研究を合わせた知見により、新しい治療戦略を導く可能性がある新たな大腸がんの特徴を発見した。 遺伝子研究とタンパク質研究を統合した研究はプロテオゲノミクスと呼ばれ、遺伝子のみの研究では得られないことを生物学的
大腸がん肝転移に対する腹腔鏡手術後の生存期間は、開腹手術と同等
2019年6月14日
ASCOの見解 「低侵襲な腹腔鏡手術は、患者の合併症が少なく、回復が早いため、多種類の腹部固形がんへの適用が一般的になりつつあります。しかし、肝臓がん手術のような技術的課題の多い手術の場合、がんを克服しての長期生存には依然として懸念がありま
適量の赤身肉や加工肉を食べる人にも大腸がんのリスク
2019年5月17日
英国医療サービス(NHS)推奨ガイドライン内で赤身肉(*サイト注:牛豚羊などの肉。鶏肉は含まない)および加工肉を食べる人であっても大腸がんリスクが高まることが、4月17日(水)、International Journal of Epidem
ワクチンはリンチ症候群患者での大腸がん発生を予防できるか
2019年5月14日
研究者らは、リンチ症候群(大腸がん、子宮内膜がんなどのがんの発生リスクを高める遺伝性疾患)を有する人々での発がんを予防するワクチンの開発へ第一歩を踏み出した。 リンチ症候群マウスにおいて、がん予防ワクチンが、ワクチンを使用しなかった場合と比
加工肉が、がんを引き起こす仕組みと影響
2019年5月10日
加工肉と赤身肉(牛・豚など)が大腸がんに関連していること自体は新しい情報ではありませんが、がんリスクを高める肉の量について、キャンサーリサーチUKが資金提供した詳しい研究結果をプレスリリースで発表したところ、加工肉および赤身肉と大腸がんとの
高用量ビタミンDが進行大腸がんに効果
2019年4月24日
・遠隔転移を有する大腸がん患者に対するビタミンDの最初のランダム化臨床試験で、化学療法と高用量ビタミンDの併用により疾患の進行の遅延が認められた ・有望な結果により大規模3相試験での評価計画が促進される 小規模臨床試験で、遠隔転移を有する大
進行大腸がんに対する免疫療法薬の有効性を高める新戦略
2019年4月5日
2つのがん関連遺伝子が相互作用して転移を促進する仕組みと、それにより免疫チェックポイント阻害薬の効果を高められる可能性が示された。 切除不能な大腸がん患者の多くが免疫チェックポイント阻害 (ICB)療法に奏効しない原因は、変異頻度が高いがん
便移植が免疫チェックポイント阻害薬による大腸炎に効果的
2018年12月13日
多くみられる大腸炎の副作用はマイクロバイオーム操作により治療効果が得られる 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を用いた治療に起因する重症大腸炎に苦しむ患者を治療するために、初めて健常ドナーからの腸内細菌を移植した。2人の患者が在籍するテキ
早期のミスマッチ修復欠損大腸がんに二ボ・イピ免疫療法が著効
2018年11月26日
[ESMO 2018プレスリリース] ニボルマブ(免疫チェックポイント阻害剤)+イピリムマブ(免疫チェックポイント阻害剤)の術前併用療法がミスマッチ修復欠損を呈する早期大腸がん患者において100%の割合で病理学的な著効を示したことが、ES
大腸がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2016年6月更新 最新版]
2018年8月28日
* 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国医療研究品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国政府とは独立した立場で
食事でステージ3大腸がんの再発リスクを低減できる可能性
2018年7月27日
切除可能大腸がんの治療を受けた患者では、インスリン値を上昇させる炭水化物などの成分が少ない食事によって、疾患再発リスクが大幅に低減する可能性があることが、ダナファーバーがん研究所の研究者らが主導する新たな研究で示唆された。 ス
頻回の経過観察の検査は大腸がんサバイバーに有益か
2018年7月23日
がんの再発を調べる経過観察の検査を年に1回以上実施しても、治療を受けた大腸がんの患者に有益でない可能性があることが最近実施された2つの研究結果で明らかになった。 がん治療を受けた人への経過観察の検査すなわちサーベイランスの目標
FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認
2018年7月17日
2018年7月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる化学療法の後に増悪した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはDNAミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、12歳以上
免疫療法薬が大腸がんの新たな標準治療に
2018年6月21日
DNAミスマッチ修復機能欠損があり(dMMR)、遠隔転移を有する難治性の大腸がん(CRC)治療に対してペムブロリズマブとニボルマブが承認されたことで、免疫療法は消化器腫瘍学の分野に進出した。一方で、免疫療法のdMMRがんへの最適なアプローチ
リンチ症候群がMSI-H腫瘍患者に多いことがゲノム研究で判明
2018年6月19日
数種の新たながんとリンチ症候群の関連性が研究で示される ASCOの見解 「本研究は、プレシジョン医療の進歩のおかげで、以前には見過ごされていたリンチ症候群を発見する可能性を大きくするものです。これは、リンチ症候群をより早く、より正確に診断し
肝転移大腸がん手術前後の生存期間予測を改善する「スコアシステム」
2018年6月13日
ジョンズホプキンス大学医学部腫瘍外科フェローであるGeorgios Margonis医学博士とジョンズホプキンス肝・膵臓がん外来外科医であるMatthew Weiss医師は、肝臓に転移した大腸がんの治療と予後予測を改善しようとする取り組みに
大腸がんサバイバーの腸内マイクロバイオームが食事で改善
2018年6月7日
MDアンダーソン OncoLog 2018年5-6月号(Volume 63 / Issue 5-6) Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号
大腸がんでは致死的ながんには早期から検出可能な良性腫瘍との差がある
2018年5月31日
大腸腫瘍を対象にした小規模試験で「発生当初から悪性の」細胞を識別 転移がん腫瘍は「突然悪性化する」のか、それとも「発生当初から悪性である」のか? この疑問はがんの早期発見および治療において根本的な謎である。明確な
アプリにより大腸がん検診受診率が向上
2018年5月18日
大腸がん検診が大腸がんによる死亡率を下げることはすでに知られているが、一方で米国では国民の3分の2しか大腸がん検診を受けたことがない。 手軽に大腸がん検診の申し込みが出来るツールがあれば、大腸がん検診を受ける人が増える可能性が
併用療法により遺伝性がん症候群患者の大腸ポリープ数が減少
2018年5月10日
予防的臨床試験の新たな分析結果から、大腸がん発症の遺伝的リスクが非常に高い患者で、2剤併用療法により前がん病変である大腸ポリープの数が大幅に減少したことが明らかになった。 この臨床試験では、遺伝性疾患である家族性大腸腺腫症(F
大腸がん術後に化学療法3カ月の新たな標準治療が確立
2018年4月24日
ダナファーバーがん研究所 画期的なグローバル共同臨床試験の結果により、一部のステージ3の大腸がん患者の術後補助化学療法の回数を半分に減らすことが可能となり、コスト、治療期間、化学療法の毒性の長期的影響を大幅に削減できることが初めて明らかとな
リンチ症候群検出率を上げる先進ゲノム検査
2018年4月24日
単回先進ゲノム検査が、従来型の複数回検査法よりも大腸がん患者のリンチ症候群の検出において効果的である。この臨床データは、オハイオ州立大学総合がんセンターのArthur G. James Center Hospital and Solove
LarotrectinibがTRK融合遺伝子陽性がん17種に持続的抗腫瘍能
2018年3月22日
がん変異試験で、75%の全奏効率および最小限の副作用が報告された。 MDアンダーソンニュースリリース(2018年2月21日) Larotrectinibの安全性・有効性同時試験3試験で、17種のがんの診断をうけた
大腸がんの増殖と転移を促進するフソバクテリウム
2018年2月28日
ヒトの胃や腸にみつかる細菌が大腸がん治療に重要な影響を与えている可能性があると、新たな研究結果から明らかになった。 この細菌は、大腸内の腫瘍に密着しているだけでなく、体内の転移性大腸腫瘍にも存在していると、ある研究グループが明