大腸がん

術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連の画像

術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連

術前化学放射線療法の奏効が不良な局所進行直腸がん患者に対する手術は遅延するべきではないことが、レトロスペクティブ研究で示唆された。 「今回の結果は実に意外でした」、とカリアリ大学(イタリア)のAngelo Restivo博士はロイター・ヘル
若年性大腸がんにさらなる積極的治療は不要の画像

若年性大腸がんにさらなる積極的治療は不要

49歳以前に発症した大腸がんは、50歳以降に発症した大腸がんと臨床的にも生物学的にも類似していることが、若年性大腸がんと平均的な発症年齢の大腸がんを比較した最大かつ最も包括的な評価により明らかになった。 したがって「大腸がん診断時の年齢のみ
ビタミンDが若年性大腸がんを予防する可能性の画像

ビタミンDが若年性大腸がんを予防する可能性

ビタミンDを主に食事で多く摂取することが、若年性大腸がんや前がん性大腸ポリープの発症を予防する可能性がある。このような関連性が初めて研究で明らかになった。 この研究はダナファーバーがん研究所、ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院などの
赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性の画像

赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性

赤肉摂取と大腸がん発症との間にメカニズム上の関連性があることが研究で明らかに (*サイト注:赤肉とは、牛・豚・羊などの肉。鳥肉は含まない。脂肪に対する赤身肉とは異なります。) DNA損傷を示す遺伝子変異は、赤肉の多量摂取および大腸がん患者の
抗生物質の使用と大腸がん増加との関連性が示されるの画像

抗生物質の使用と大腸がん増加との関連性が示される

抗生物質を必要以上に使用しないことが医師と患者に求められている。抗生物質の使用により特に50歳未満の患者に大腸(結腸)がんのリスクが増す可能性が新たなデータにより明らかになったからである(1)。抗生物質の世界消費量が2000年から2015年
遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性の画像

遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性

遺伝性がん症候群を有する大腸がん患者の最大38.6%(リンチ症候群患者6.3%を含む)は、現在の一般的な腫瘍スクリーニング法ではその病態が見逃された可能性があり、そして大腸がん患者の7.1%以上は、特定可能な遺伝性の遺伝子変異を有している。
トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望の画像

トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望

抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカンが、標準治療抵抗性のHER2陽性の切除不能な大腸がんを対象とした非盲検第2相試験において、「有望かつ持続的な効果」を示した。 HER2増幅は大腸がんの2~3%に認められるが、現在までのところ
一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得るの画像

一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得る

大腸がん肝転移の特定の患者において、門脈塞栓術(PVE)および肝切除よりも肝移植を実施した方が5年生存率が高いことが新たな研究で示唆された。 JAMA Surgery誌に掲載された臨床試験の結果によると、移植を受けた患者50人と切除を受けた
FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認の画像

FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認

2021年4月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、K-Ras遺伝子野生型でEGFRを発現している大腸がん(mCRC)、または頭頸部扁平上皮がん(SCCHN)の患者に対する、セツキシマブ(販売名:アービタックス、ImClone LLC社)の新
なぜ若年成人で大腸がんが急増しているのかの画像

なぜ若年成人で大腸がんが急増しているのか

Doug Dallmann氏が大便に血が混じっていることに初めて気づいたのは30代前半であった。 「しかし、たまにしか起こらなかったし、痛みもなかったのであまり気にせず、主治医には相談しませんでした」とDallmann氏は自分のアカウントで
KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成の画像

KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成

・adagrasib(アダグラシブ;MRTX1133)により、非小細胞肺がん患者の約半数が客観的奏効を達成  ・臨床試験において、大腸がん、膵臓がん、子宮内膜がんに対する有望な暫定結果が出る 研究者らは、臨床試験において、KRAS変異を標的
直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高いの画像

直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高い

【ロイター】直腸がん患者において、MRIの画像評価によるリンパ節ではない腫瘍結節(腫瘍デポジット、mrTDs)や壁外静脈侵襲(EMVI)は、腫瘍の大きさやリンパ節転移(mrLNMs)よりも精度の高い予後予測因子であると研究者らは述べている。
歯周病とそれに伴う歯の喪失は大腸がんの前がん病変に関連の画像

歯周病とそれに伴う歯の喪失は大腸がんの前がん病変に関連

米国がん学会(AACR)のジャーナルCancer Prevention Research誌で発表された研究結果によると、歯周病は大腸がんの2種類の前がん病変のリスク増加と関連していることがわかった。 「成人では歯周病が非常に多く、米国人口の
FDAが切除不能な大腸がんの初回治療にペムブロリズマブ(キイトルーダ)を承認の画像

FDAが切除不能な大腸がんの初回治療にペムブロリズマブ(キイトルーダ)を承認

本日、米国食品医薬品局(FDA)は、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)を有する切除不能な大腸がん患者の初回治療薬として、ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)静脈内注射を承認した。今回の
ペムブロリズマブが特定のDNA変異を有する進行大腸がんの無増悪生存を2倍にの画像

ペムブロリズマブが特定のDNA変異を有する進行大腸がんの無増悪生存を2倍に

ASCOの見解 ASCO会長のHoward A. Burris III医師( 米国内科学会フェロー:FACP、米国臨床腫瘍学会フェロー:FASCO)によれば、「ペムブロリズマブや同様の免疫療法薬が、進行がんの二次治療として有効であることは証
FDAが転移のあるBRAF変異大腸がんにエンコラフェニブ+セツキシマブを承認の画像

FDAが転移のあるBRAF変異大腸がんにエンコラフェニブ+セツキシマブを承認

2020年4月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、前治療後にBRAF V600E変異陽性(FDA承認検査で検出)の転移大腸がん(CRC)成人患者の治療にセツキシマブとの併用でエンコラフェニブ(販売名:BRAFTOVI、Array BioPh
小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態の画像

小児がんサバイバーに発症する大腸ポリープの病態

ダナファーバーがん研究所の研究者たちは、遺伝的な関連が無いにもかかわらずポリープと呼ばれる多数の大腸腫瘍が小児がんサバイバーに発症するという最近発見された病態について、新たな詳細を本日オンラインの論文で発表する。 この治療関連ポリポーシスと
低所得および低学歴地域の若年大腸がん患者は死亡リスクが高いの画像

低所得および低学歴地域の若年大腸がん患者は死亡リスクが高い

ASCOの見解 「私たちは、近年若年成人の大腸がんの発生が増加しているという、懸念される動向を確認しました。居住地が若年成人の大腸がんの予後に大きな影響を及ぼしているという本研究の知見と併せて、この問題には大いに注目する必要があります。住む
大腸がん検診ってどんなもの?の画像

大腸がん検診ってどんなもの?

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 50歳以上の人は皆さん大腸がん検診を受けるべきです。大腸がんによる
クラス3・BRAF変異陽性大腸がんに抗EGFR療法が有効の画像

クラス3・BRAF変異陽性大腸がんに抗EGFR療法が有効

V600ではないBRAF遺伝子変異のうち、クラス3  BRAF変異と呼ばれる変異を有する遠隔転移のある大腸がん患者では、EGFR阻害薬が奏効する可能性が高いとの研究結果が、米国がん学会(AACR)のClinical Cancer Resea
アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICEの画像

アスピリン毎日服用でリンチ症候群患者の大腸がんリスク低下ー英国NICE

リンチ症候群患者がアスピリンを2年以上毎日服用すると、大腸がんのリスクが減少する可能性があるとする新ガイダンス草案が、英国国立医療技術評価機構(NICE)から提出された。 遺伝性疾患であるリンチ症候群の患者は、さまざまながんを発症するリスク
運動は進行大腸がん患者に有益の画像

運動は進行大腸がん患者に有益

・転移のある進行大腸がん患者の生存と身体活動との関連性を探る初の研究 ・低強度の運動でも無増悪生存期間が改善 化学療法を受けている転移を有する大腸がん患者で、中強度の運動を行っている場合、疾患の進行が遅く治療による重度の副作用が少ない傾向に
大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性の画像

大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性

多くの大腸がんは、原発巣の腫瘍が現行の検査で検出可能になるよりずっと前の段階で、原発巣から他の部位に広がっている可能性があると、新しい研究結果が示唆した。 ほとんどのがん研究者は、腫瘍の広がり(転移)が、典型的には病気の後の段階で起こると想
BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善の画像

BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善

第3相臨床試験の結果により、15%の結腸直腸がん患者の標準治療が変わるかもしれない MD Anderson ニュースリリース アブストラクト:LBA-006 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによって実施されたBEACO