大腸がん

次世代の免疫療法薬2剤(botensilimab、balstilimab)は大腸がんに有効の画像

次世代の免疫療法薬2剤(botensilimab、balstilimab)は大腸がんに有効

次世代免疫療法薬2剤の併用は、これまで免疫療法薬があまり効かなかった難治性転移大腸がん患者の治療に有望な臨床効果を示すことがダナファーバーがん研究所の研究で明らかになった。

サンフランシスコで1...
FDAが大腸がんにツカチニブ+トラスツズマブ併用療法を迅速承認の画像

FDAが大腸がんにツカチニブ+トラスツズマブ併用療法を迅速承認

2023年1月19日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンベースの化学療法後に進行したRAS遺伝子野生型かつHER2陽性の切除不能または転移性の大腸...
MDアンダーソン研究ハイライト SITC2022特集:大腸がんの画像

MDアンダーソン研究ハイライト SITC2022特集:大腸がん

がん免疫療法学会(SITC)2022特集新しい免疫療法の組み合わせにより、非炎症性腫瘍におけるT細胞浸潤が促進される(抄録番号:657)

チェックポイント阻害薬は、マイクロサテライト安定...
C. ディフィシル菌が一部の大腸がんを誘発する可能性の画像

C. ディフィシル菌が一部の大腸がんを誘発する可能性

若年層における大腸がん増加の一因は一般的な感染症である可能性 重い下痢性感染症を引き起こすことで知られる細菌種クロストリディオイデス・ディフィシル(C.ディフィシル)が、大腸がんも誘発する可能性が示唆された。ジョンズホプキンス大学キンメルが
フルキンチニブにより、遠隔転移を有する難治性大腸がん患者の生存期間が延長の画像

フルキンチニブにより、遠隔転移を有する難治性大腸がん患者の生存期間が延長

遠隔転移を有する難治性大腸がん患者を対象とした試験で分子標的薬fruquintinib[フルキンチニブ]が全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)を有意に改善したとテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者により報告された。国際共
パニツムマブとmFOLFOX6の 併用によりRAS 野生型大腸がんの生存が改善の画像

パニツムマブとmFOLFOX6の 併用によりRAS 野生型大腸がんの生存が改善

RAS野生型の切除不能再発大腸がん患者(mCRC)では、パニツムマブ(販売名:ベクティビックス)とmFOLFOX6を併用した1次療法は、ベバシズマブ(販売名:アバスチン)とmFOLFOX6の併用療法と比較して、無増悪生存(PFS)は同程度で
モノクローナル抗体薬dostarlimab投与でdMMR直腸がんが消失の画像

モノクローナル抗体薬dostarlimab投与でdMMR直腸がんが消失

抗PD-1モノクローナル抗体ドスタルリマブによる直腸がん治験治療の第2相試験において、患者12人中12人で腫瘍が完全に消失したことが、早期結果で明らかになった。 患者は全員、ミスマッチ修復機構欠損を有する局所進行がん(直腸がん患者の5~10
リキッドバイオプシーはステージ2大腸がん術後療法の必要性の判断に有用の画像

リキッドバイオプシーはステージ2大腸がん術後療法の必要性の判断に有用

ASCOの見解 「リキッドバイオプシーは治療法を決定する際の有用なツールとなる可能性があります。今回の研究結果から、ステージ2の大腸がんの患者のうち術後化学療法で効果を得られる患者と、追加治療を省略できる患者を、無再発生存率を低下させること
大腸がんへのパニツムマブ併用療法が10年ぶりに全生存期間を延長の画像

大腸がんへのパニツムマブ併用療法が10年ぶりに全生存期間を延長

ASCOの見解 「切除不能進行再発大腸がんに対する一次治療を前向きに検証した第3相試験で、これまでで最長の生存期間が認められました。これらの知見は、進行再発大腸がん診断時に、RAS遺伝子を含む包括的なバイオマーカーと併せて、原発巣占居部位を
大腸内視鏡検査1回と免疫便潜血検査2回、がん発見率はほぼ同等の画像

大腸内視鏡検査1回と免疫便潜血検査2回、がん発見率はほぼ同等

大腸がん検診の結果は、大腸内視鏡検査1回でも、短期間内に2回行なう免疫便潜血検査(FIT)でもほぼ同じであったが、大腸内視鏡検査で右側病変が多く検出されたことが、現在進行中のランダム化試験の予備報告で示された。 「これは、スウェーデンの18
慢性下肢リンパ浮腫が高齢女性がんサバイバーの身体機能に大きく影響の画像

慢性下肢リンパ浮腫が高齢女性がんサバイバーの身体機能に大きく影響

大腸がん、子宮内膜がん、卵巣がんの高齢女性サバイバーの約3分の1は、下肢の慢性的な腫脹(リンパ浮腫)のために身体活動において生活の質(QOL)を損なうような問題を抱えていることが新たな研究によって明らかになった。今回の研究は、大腸がんサバイ
高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性の画像

高身長の成人は大腸がんリスクが高い可能性

身長の高い成人は身長の低い成人に比べて、大腸がんや悪性化する可能性のある大腸ポリープを発症しやすいとの証拠を追加する新たなメタ解析(複数の独立した研究のデータ調査)をジョンズホプキンス大学医学部研究者が発表した。高身長と大腸がんとの関連は過
術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連の画像

術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連

術前化学放射線療法の奏効が不良な局所進行直腸がん患者に対する手術は遅延するべきではないことが、レトロスペクティブ研究で示唆された。 「今回の結果は実に意外でした」、とカリアリ大学(イタリア)のAngelo Restivo博士はロイター・ヘル
若年性大腸がんにさらなる積極的治療は不要の画像

若年性大腸がんにさらなる積極的治療は不要

49歳以前に発症した大腸がんは、50歳以降に発症した大腸がんと臨床的にも生物学的にも類似していることが、若年性大腸がんと平均的な発症年齢の大腸がんを比較した最大かつ最も包括的な評価により明らかになった。 したがって「大腸がん診断時の年齢のみ
ビタミンDが若年性大腸がんを予防する可能性の画像

ビタミンDが若年性大腸がんを予防する可能性

ビタミンDを主に食事で多く摂取することが、若年性大腸がんや前がん性大腸ポリープの発症を予防する可能性がある。このような関連性が初めて研究で明らかになった。 この研究はダナファーバーがん研究所、ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院などの
赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性の画像

赤肉の摂取は大腸がん患者のDNA損傷に関連する変異を促進する可能性

赤肉摂取と大腸がん発症との間にメカニズム上の関連性があることが研究で明らかに (*サイト注:赤肉とは、牛・豚・羊などの肉。鳥肉は含まない。脂肪に対する赤身肉とは異なります。) DNA損傷を示す遺伝子変異は、赤肉の多量摂取および大腸がん患者の
抗生物質の使用と大腸がん増加との関連性が示されるの画像

抗生物質の使用と大腸がん増加との関連性が示される

抗生物質を必要以上に使用しないことが医師と患者に求められている。抗生物質の使用により特に50歳未満の患者に大腸(結腸)がんのリスクが増す可能性が新たなデータにより明らかになったからである(1)。抗生物質の世界消費量が2000年から2015年
遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性の画像

遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性

遺伝性がん症候群を有する大腸がん患者の最大38.6%(リンチ症候群患者6.3%を含む)は、現在の一般的な腫瘍スクリーニング法ではその病態が見逃された可能性があり、そして大腸がん患者の7.1%以上は、特定可能な遺伝性の遺伝子変異を有している。
トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望の画像

トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望

抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカンが、標準治療抵抗性のHER2陽性の切除不能な大腸がんを対象とした非盲検第2相試験において、「有望かつ持続的な効果」を示した。 HER2増幅は大腸がんの2~3%に認められるが、現在までのところ
一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得るの画像

一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得る

大腸がん肝転移の特定の患者において、門脈塞栓術(PVE)および肝切除よりも肝移植を実施した方が5年生存率が高いことが新たな研究で示唆された。 JAMA Surgery誌に掲載された臨床試験の結果によると、移植を受けた患者50人と切除を受けた
FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認の画像

FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認

2021年4月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、K-Ras遺伝子野生型でEGFRを発現している大腸がん(mCRC)、または頭頸部扁平上皮がん(SCCHN)の患者に対する、セツキシマブ(販売名:アービタックス、ImClone LLC社)の新
なぜ若年成人で大腸がんが急増しているのかの画像

なぜ若年成人で大腸がんが急増しているのか

Doug Dallmann氏が大便に血が混じっていることに初めて気づいたのは30代前半であった。 「しかし、たまにしか起こらなかったし、痛みもなかったのであまり気にせず、主治医には相談しませんでした」とDallmann氏は自分のアカウントで
KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成の画像

KRAS阻害薬adagrasibが肺がん、大腸がんなどの固形がんで客観的奏効を達成

・adagrasib(アダグラシブ;MRTX1133)により、非小細胞肺がん患者の約半数が客観的奏効を達成  ・臨床試験において、大腸がん、膵臓がん、子宮内膜がんに対する有望な暫定結果が出る 研究者らは、臨床試験において、KRAS変異を標的
直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高いの画像

直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高い

【ロイター】直腸がん患者において、MRIの画像評価によるリンパ節ではない腫瘍結節(腫瘍デポジット、mrTDs)や壁外静脈侵襲(EMVI)は、腫瘍の大きさやリンパ節転移(mrLNMs)よりも精度の高い予後予測因子であると研究者らは述べている。