がん記事一覧
ペムブロリズマブは進行肺がんの初回治療に化学療法単独よりも有効
2018年6月19日
ASCOの見解 「ペムブロリズマブ単独免疫療法は、以前考えられていたよりもずっと多くの患者に利益をもたらします。この試験は、肺がん免疫療法においてさらに有望な結果を示し、難病として恐れられているこの疾患の治療に新たな勢いをもたらします」と
リンチ症候群がMSI-H腫瘍患者に多いことがゲノム研究で判明
2018年6月19日
数種の新たながんとリンチ症候群の関連性が研究で示される ASCOの見解 「本研究は、プレシジョン医療の進歩のおかげで、以前には見過ごされていたリンチ症候群を発見する可能性を大きくするものです。これは、リンチ症候群をより早く、より正確に診断し
多くの初期乳がん女性に化学療法が不要となる可能性
2018年6月19日
ASCOの見解 「がん研究に対する連邦政府の資金援助がなかったら実現しなかったであろうこの研究は、すぐに、よりよいものに治療を変化させるだろう。今回の研究データは、初期乳がんの女性に対して、よりよい治療を選択するためにゲノム情報を利用しうる
循環無細胞DNA検査の普及―治療方針決定からがんの早期発見まで
2018年6月18日
血液から採取した血漿/血清中の循環無細胞DNA(cell-free DNA, 以降 cfDNA)の検査により、非侵襲的に腫瘍の遺伝子型を判定して治療方針決定を支援し、将来的には治療効果のモニタリング、再発の予測、がんのスクリーニングができる
頭頸部がんの治療と成果における男女差が明らかに
2018年6月18日
(本要約は、演題アブストラクトに含まれていないデータを含んでいます) ASCOの見解 「頭頸部がん女性が治療を受ける割合が低く、転帰が悪い理由はわかっておらず、私たちはそれを解明する必要があります。今回の所見はカリフォルニア特有のものですが
小児横紋筋肉腫で維持化学療法に延命効果-30年ぶりの進歩
2018年6月17日
ASCOの見解 「これまでよりも長い期間、維持療法により横紋筋肉腫を抑え込むことで患者にとって2つの利点が生じます。すなわち、再発防止による治癒率の上昇と重篤な副作用がほとんどなくなることです。30年にわたる研究の後、この知見により、どれだ
膀胱がん再発防止に2種のアプローチ:ゲムシタビン膀胱内洗浄、マイトマイシンC
2018年6月15日
膀胱がん切除術後に化学療法薬ゲムシタビン(ジェムザール)を用いた膀胱内洗浄が腫瘍再発リスクを低減させる可能性があることが大規模臨床試験で明らかになった。 本試験では、術後にゲムシタビンを膀胱内にカテーテルで単回投与した低悪性度
肝転移大腸がん手術前後の生存期間予測を改善する「スコアシステム」
2018年6月13日
ジョンズホプキンス大学医学部腫瘍外科フェローであるGeorgios Margonis医学博士とジョンズホプキンス肝・膵臓がん外来外科医であるMatthew Weiss医師は、肝臓に転移した大腸がんの治療と予後予測を改善しようとする取り組みに
mFOLFIRINOX化学療法が膵臓がん患者の生存期間をゲムシタビンより20カ月近く延長
2018年6月12日
ASCOの見解 「膵臓がんは病勢進行の早いがんとして知られており、一般的には予後不良である。そのため、新たな治療レジメンが膵臓がん患者の生存期間を有意に延長したというのは大きな勝利である」とASCOエキスパートのAndrew Epstein
肺がん、次世代シーケンシングの優れた費用対効果
2018年6月12日
ASCOの見解 「今日、がん治療、特に肺がんの治療において、プレシジョン医療は実に期待できる目覚ましい進歩を遂げています。次世代の遺伝子検査法によって、より迅速に、またより低コストで、医師や患者が治療法決定に必要な、大事なゲノム情報を得られ
膵臓がん術前の化学療法+放射線療法で生存期間が延長
2018年6月11日
ASCOの見解 「本試験は患者にとって有益な治療がどのように改善されるかを示す一例です。また、治療が非常に難しいとされている膵臓がんの患者にとって、正しい方向への一歩でもあります」と、ASCO専門委員であるAndrew Epstein医師は
手術不要の乳がん治療
2018年6月11日
MDアンダーソン OncoLog 2018年5-6月号(Volume 63 / Issue 5-6) Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号
思春期/若年白血病(ALL)患者には小児向け環境またはNCI指定がんセンターでの治療が有益
2018年6月11日
成人向け環境で治療を受けた思春期/若年成人(AYA世代)ALL患者の生存は不良 最新の米国血液学会誌「Blood Advances」に示されたレトロスペクティブ分析によると、急性リンパ性白血病(ALL)の思春期/若年成人は、成人用の施設での
FDAがp17欠失のない慢性リンパ性白血病に対してもvenetoclaxを承認
2018年6月11日
2018年6月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、17p欠失の有無に関わらず、少なくとも1回の治療歴を有する慢性リンパ性白血病(CLL)患者あるいは小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者に対する治療薬としてvenetoclax[ベネトクラックス
がんサバイバーの不眠症に新たな選択肢――鍼治療と認知行動療法
2018年6月11日
ASCOの見解 「睡眠は、がん患者にとって積極的がん治療から治療後の生活全般をとおして、患者の健康に不可欠であることは周知の事実です。この研究により、従来の薬剤以外に睡眠や不眠症を改善すると思われる、心理カウンセリングや鍼治療など、薬剤に頼
内因性オピオイドはモルヒネとは大きく異なる影響を脳細胞に及ぼす
2018年6月8日
合成オピオイド薬の中毒性の解明につながる可能性のある研究 運動によって生じる「ナチュラルハイ」状態の原因と言われるエンドルフィンなどは体内で作られるオピオイド物質である。脳細胞すなわち神経細胞のそれらに対する反応は、モルヒネやヘロイン、およ
大腸がんサバイバーの腸内マイクロバイオームが食事で改善
2018年6月7日
MDアンダーソン OncoLog 2018年5-6月号(Volume 63 / Issue 5-6) Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号
ネララビンの追加でT細胞悪性腫瘍の小児および若年成人の生存率が上昇
2018年6月7日
米国臨床腫瘍学会(ASCO) ASCOの見解 「腫瘍内科医として、私たちは、生存率が他のがんに比べて比較的高いがんであっても、患者により良いケアと転帰をもたらすよう絶えず努力しています。今回、患者の生活の質を損なうかもしれない余計な激しい副
PD-L1低発現尿路上皮がんではペムブロリズマブ、アテゾリズマブ単剤で生存率低下
2018年6月4日
2018年5月18日 対象読者: 腫瘍医、薬剤師、リスクマネージャー 問題点:米国食品医薬品局(FDA)は、医療従事者、がん臨床試験責任医師、および一般に対して、転移性尿路上皮がん患者を対象とした臨床試験において、前治療歴がなく、プログラム
医療大麻に関するがん専門医と患者の話し合い
2018年6月4日
調査によれば、医療大麻についてがん患者から話を切り出すが、医師間の知識格差が依然としてある ASCOの見解 ASCOの患者ケア専門家であるAndrew S. Epstein医師 「本研究から、患者および家族は、がん関連の症状を
大腸がんでは致死的ながんには早期から検出可能な良性腫瘍との差がある
2018年5月31日
大腸腫瘍を対象にした小規模試験で「発生当初から悪性の」細胞を識別 転移がん腫瘍は「突然悪性化する」のか、それとも「発生当初から悪性である」のか? この疑問はがんの早期発見および治療において根本的な謎である。明確な
HER2陽性乳がん患者へのトラスツズマブ投与期間は短縮可能で、心臓への副作用も軽減
2018年5月31日
ASCOの見解 「トラスツズマブ(Trastuzumab)の使用はHER2陽性の乳がん患者にとって治療率をあげる大きな進歩でしたが、いかなる治療にも副作用がつきものであり、トラスツズマブによる治療では常に心臓機能障害の懸念があります。今回の
試験的スクリーニング検査により子宮内膜がんと卵巣がんの検出が可能
2018年5月29日
試験的スクリーニング検査により、一部の子宮内膜がんおよび卵巣がんを、早期により治療可能な段階で検出できることが研究で明らかになった。PapSEEK(パップシーク)というリキッド・バイオプシー(液体生検)の一種は、がんに関連するDNAの変化を
進行トリネガ乳がんのプラチナベース化学療法に、BRCA1/2遺伝子変異の特性解析が有用
2018年5月29日
欧州臨床腫瘍学会(ESMO) 英国全土の74病院で実施された第3相並行群オープンラベルランダム化比較TNT(NCT00532727)試験で、バイオマーカーのサブグループ解析が行なわれた。結果は2018年4月30日にNature