がん記事一覧
FDAが遠隔転移を有するMSI-HまたはdMMR大腸がんにイピリマブを承認
2018年7月17日
2018年7月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる化学療法の後に増悪した高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはDNAミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、12歳以上
Quizartinibが難治性白血病(AML)の全生存期間を延長
2018年7月14日
治験薬quizartinib(キザルチニブ)が、FMS様遺伝子内縦列重複(FLT3-ITD)と呼ばれる遺伝子変異と関連する予後不良型の急性骨髄性白血病(AML)患者の全生存期間を延長したことが、テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターが
前立腺がん検診の推奨グレード(USPSTF)[2018年5月最新版]
2018年7月13日
* 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、米国政府とは独立した立場で
FDAが尿路上皮がんでのアテゾリズマブとペムブロリズマブの使用を制限
2018年7月11日
米国食品医薬品局(FDA)は、シスプラチンを含む化学療法に適格でない局所進行または転移性尿路上皮がん患者に対して、アテゾリズマブおよびペムブロリズマブの使用を制限した。 転移性尿路上皮がん患者を対象とした臨床試験において、前治
PARP阻害剤がSLFN11陽性小細胞肺がんの奏効率を改善
2018年7月10日
新たなバイオマーカーにより、無増悪生存や全生存の改善がみられる患者を特定できることがMDアンダーソンの研究でわかった。 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによるランダム化第2相試験において、PARP阻害剤vel
がんに関するよくある迷信と誤解
2018年7月9日
がんはどのように発生し広がっていくのかということについて、広く受け入れられている見解がいくつかあります。特にそれらが古い説に基づいている場合には、たとえ科学的に間違っていたとしても、説得力があるように思えます。しかし、がんに関する誤った理解
ビタミンDが一部のがんのリスクを下げる可能性(国立がん研究センター発表)
2018年7月6日
「日光に当たるとがんリスクが20%低下する可能性がある」とDaily Telegraph紙は報道する。 太陽光ビタミンと呼ばれるビタミンDの血中濃度が高い人はがんと診断されることが少ないかどうかを日本の研究者が調査した。 ビタミンD濃度が最
進行前立腺がんの治療効果を予測する血液検査
2018年7月6日
2種類の検査法により、ホルモン療法が奏効しない患者の予測に成功 進行前立腺がん患者のうち、抗アンドロゲン療法が奏効しない可能性が高い患者を事前に特定できる血液検査が2種類あり、これによって治療選択肢をより明確に医師と患者に提示できることがデ
術前PARP阻害薬タラゾパリブは、BRCA変異陽性の早期乳がん患者に有望
2018年7月5日
大規模試験で検証されれば、該当する患者集団において術前化学療法を1日1回の経口薬に置き換えることが可能に BRCA1/2変異陽性の早期乳がん患者に対する小規模な第2相試験において、PARP阻害薬 talazoparib(タラゾパリブ)を術前
免疫療法が膠芽腫に奏効
2018年7月4日
本記事は2018年6月6日に更新された。 免疫系に腫瘍を攻撃させることで作用するがん治療は、次第に多くのがんに対して有効であることが証明されてきている。しかし、現時点における顕著な例外の一つは、成人で最も頻度が高い膠芽腫を含む
FDAがBRAF変異メラノーマにencorafenibとbinimetinibの併用を承認
2018年7月4日
2018年6月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査キットで検出されたBRAF V600EまたはV600K変異を有する切除不能または転移性メラノーマ(悪性黒色腫)患者に、encorafenib[エンコラフェニブ]およびbin
開発中のMetarrestinは転移腫瘍を標的とする
2018年7月4日
がんによる死亡の多くは原発腫瘍ではなく、体の他の部位に拡散、すなわち転移した腫瘍による生理的被害による。 しかし、試験薬によりこの重大な問題に対処する方法が得られる可能性のあることが、主にがんのマウスモデルで実施した新しい試験
進行膵臓がん個別化医療の指針にリアルタイムDNAシーケンシング
2018年7月3日
進行膵臓がんの患者を対象にした高速DNAシーケンシングは実施可能であり、その結果は治療決定の指針となりうることが、ダナ・ファーバーがん研究所の研究で示された。 Cancer Discovery誌に発表されたその研究では、転移性
Moxetumomab Pasudotox、有毛細胞白血病の新たな選択肢
2018年7月4日
有毛細胞白血病(HCL)はまれな白血病であるが、HCL患者に新たな治療選択肢が近日中にもたらされる可能性が、第3相国際共同臨床試験により明らかになった。本試験では、それ以前の治療後にHCLが再発/進行した患者を対象としたが、対象患者の4分の
免疫チェックポイント阻害薬セミプリマブで進行皮膚扁平上皮がんが縮小
2018年7月3日
MDアンダーソンがんセンター主導の臨床試験で、患者の約50%がcemiplimab(セミプリマブ)に対して反応を示す 一般的な皮膚がんが進行し治癒が見込めなくなった患者のほぼ半数で、免疫チェックポイント阻害薬が腫瘍を縮小させた
Erdafitinibは、FGFR3変異陽性の進行尿路上皮がんに有望
2018年7月2日
MDアンダーソン主導の第2相試験では、免疫療法で効果が得られなかった患者にFGFR阻害剤が有効である可能性が示唆される テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者主導の国際第2相試験で、FGFR3遺伝子の変異を有する転移
FDAが再発または転移性子宮頸がんにペムブロリズマブを承認
2018年7月2日
2018年6月12日米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認の検査でPD-L1発現陽性(CPS ≥1)で、化学療法施行中または施行後に増悪した再発または転移性子宮頸がんの治療薬としてペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merck and
バレット食道に制酸剤と低用量アスピリン併用で中等度の効果
2018年7月2日
ASCOの見解 「バレット食道の患者は食道がんのリスクが高くなります。このような患者にとって、この治療法は、酸逆流性疾患の重篤な合併症や、食道がんを含むあらゆる原因による死亡のリスクを減少させ、副作用はほとんどありません。バレット食道患者は
試験参加者への遺伝子検査結果の返却に関する取り組み
2018年6月29日
遺伝子検査を含む研究の参加者は、検査結果を受け取らないのが一般的である。その理由の一つは、受け取ることによって研究参加者に潜在的利益を上回る負担が生じる可能性が懸念されるためである。 しかし今回の新たな研究では、多くの研究参加者が、結果を受
アロマターゼ阻害剤と卵巣抑制が閉経前の高リスク乳がん患者に有用
2018年6月29日
ホルモン受容体陽性、HER2陰性の再発リスクが高い閉経前乳がん患者は、アロマターゼ阻害剤と卵巣機能抑制の治療を受けた場合、8年の時点で無遠隔転移生存率に10~15%の改善が得られることが新たな臨床試験解析の結果、明らかになり、米国臨床腫瘍学
高齢者機能評価により医師と高齢患者のコミュニケーションが改善
2018年6月25日
ASCOの見解 「私たち医療界では、がん治療の価値を生存重視の観点で考えることが多いのですが、高齢患者に関しては、それ以外のことにも目を向ける必要があると思います。高齢者機能評価はその患者のすべてを診て治療するために効果的なツールであること
若年女性では肺がん罹患率が男性より高い
2018年6月25日
喫煙行動の男女差で発生率の差異の根拠が十分に説明できない 2018年5月24日にNew England Journal of Medicine誌で発表された研究結果により、米国で肺がんの発生率は歴史的に女性より男性のほうが高いというこれまで
小児ウィルムス腫瘍患者の一部で治療を減らせる可能性
2018年6月23日
NCIが資金提供した臨床試験において、進行ウィルムス腫瘍(腎臓がんの一種)小児患者の一部で放射線療法を省ける可能性が示唆される。 小児腫瘍学グループ(COG)が主導した臨床試験において、がんが肺に転移した小児患者のほぼ半数は肺
多くの進行性腎臓がん患者で手術が不要に
2018年6月23日
ASCOの見解 「この研究のおかげで、多数の進行性腎臓がん患者が不要な手術と、それにしばしば随伴する多くの深刻な副作用を回避できます。今回の研究結果によって、転移性腎臓がんと診断された患者さんの治療は劇的に変化するでしょう」と、ASCOの専