がん記事一覧
子宮体がんの術後放射線療法は省略可能か
2019年8月30日
子宮体がん患者の中には、5年以内に再発するリスクを増加させることなく、通常よりも強度の弱い治療で済む患者集団があることがランダム化臨床試験の結果で明らかになった。 米国国立がん研究所(NCI)の資金提供を受けた本研究では、術後に化学療法のみ
IL-6経路阻害は肝がん免疫療法を増強する可能性
2019年9月2日
IL-6経路の阻害により免疫療法薬の持続期間が延長し、副作用が軽減する可能性 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターでの研究で、がんに関連する細胞経路が発見された。これにより、肝がんで最もよくみられる種類である肝細胞がん患者の一部では
化学放射線療法は、放射線単独より子宮体がんの生存率を改善
2019年8月14日
Ⅲ期子宮体がん患者または漿液性組織像を示す患者、あるいはその両方において最も有用性が認められた 高リスク子宮体がん患者を対象とした国際ランダム化第3相試験であるPORTEC-3試験の最新データで、術後に同時化学放射線療法を受けた患者群では、
オラパリブ+テモゾロミド併用療法は再発小細胞肺がんに初期試験で有望な結果
2019年8月30日
米国がん学会(AACR)ジャーナルのCancer Discovery誌で報告された第1/2相臨床試験の結果において、PARP阻害薬オラパリブ(リムパーザ)は化学療法剤テモゾロミド(テモダール)との併用によって、再発小細胞肺がん(SCLC)患
運動は進行大腸がん患者に有益
2019年8月30日
・転移のある進行大腸がん患者の生存と身体活動との関連性を探る初の研究 ・低強度の運動でも無増悪生存期間が改善 化学療法を受けている転移を有する大腸がん患者で、中強度の運動を行っている場合、疾患の進行が遅く治療による重度の副作用が少ない傾向に
FDAが腱滑膜巨細胞腫にペキシダルチニブを承認
2019年8月29日
2019年8月2日、米国食品医薬品局(FDA)は、症候性の腱滑膜巨細胞腫(TGCT)を有し、病状が重症であるか動作の制限が認められ、かつ手術による改善の見込みがない成人患者にpexidartinib [ペキシダルチニブ](販売名:TURAL
新たな免疫プロセスの発見が疼痛治療の改善につながる可能性
2019年8月29日
マウスの免疫細胞において、細胞ストレスに応答することで知られている分子経路が、痛みを誘発する分子(Cox-2およびmPGES-1)をも生成していることが、ダナファーバーがん研究所、ワイルコーネル医科大学、ウェイクフォレスト大学医学部の新たな
FDAが特定の遺伝子陽性固形がんおよび非小細胞肺がんにエヌトレクチニブを承認
2019年8月27日
2019年8月15日、米国食品医薬品局(FDA)は、神経栄養因子受容体チロシンキナーゼ(NTRK)融合遺伝子陽性で既知の獲得耐性変異を有さず、転移がみられるか外科的切除が重篤な合併症を起こす可能性が高く、治療後に病勢進行したか適切な標準治療
大腸がん転移は病気の初期段階で起きている可能性
2019年8月27日
多くの大腸がんは、原発巣の腫瘍が現行の検査で検出可能になるよりずっと前の段階で、原発巣から他の部位に広がっている可能性があると、新しい研究結果が示唆した。 ほとんどのがん研究者は、腫瘍の広がり(転移)が、典型的には病気の後の段階で起こると想
がん免疫療法を改善、「疲弊した」T細胞の問題を克服する
2019年8月27日
がん免疫療法は、感染細胞や疾患細胞を排除する免疫系の主要因子であるT細胞に腫瘍細胞を攻撃、排除させることに頼っている。しかし、免疫療法には重大な障害物がある。それはT細胞の攻撃力が弱まること、しばしば疲弊化と呼ばれる現象である。 これまでに
エンザルタミドは転移性前立腺がん患者の生存期間を延長
2019年8月21日
本剤とアンドロゲン除去療法との併用は臨床的に有用である。 エンザルタミド(イクスタンジ)とアンドロゲン除去療法(ADT)との併用が、進行性前立腺がん患者における経時的な転移の進行または死亡のリスクを有意に減少させたことが、デュークがん研究所
糖分入り飲料は、がん発症率増加と関連
2019年8月21日
「1日に炭酸飲料を1/3杯飲むと乳がんリスクが22%上昇し、フルーツジュースも同様に危険である」 とThe Sun紙が報じた。見出しは現在継続中の大規模研究に基づいている。その研究では、糖分入り飲料や人工甘味飲料を摂取するフランスの成人10
多発性骨髄腫に対するペムブロリズマブ追加ポマリドミド併用療法はリスクが有用性を上回る
2019年8月19日
再発または難治性多発性骨髄腫患者におけるKEYNOTE-183試験の結果 米国食品医薬品局(FDA)の要請で実施された計画外の特別中間解析から、ペムブロリズマブ+ポマリドミド+デキサメタゾンの有用性とリスクの見通しは、再発または難治性多発性
FDAが非転移性、去勢抵抗性前立腺がんにダロルタミドを承認
2019年8月18日
2019年7月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、非転移性去勢抵抗性前立腺がんに対して、ダロルタミド(販売名:NUBEQA、Bayer HealthCare Pharmaceuticals Inc.社)を承認した。 本承認は、非転移性去勢
AIツールによる画像検査報告により、がんの転帰を判定
2019年8月16日
ダナファーバーがん研究所の研究者らは、肺がん患者の非構造化型の放射線レポートから腫瘍変化に関する臨床情報を抽出することにおいて、人工知能(AI)ツールが、人間のレビュアーと同等レベルで、なおかつはるかに迅速に実行できることを立証した。 AI
FDAが進行食道扁平上皮がんにペムブロリズマブを承認
2019年8月16日
2019年7月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAが承認した検査で確認しPD-L1(CPS[Combined Positive Score]≧10)の発現が認められた再発、局所進行または転移のみられる食道扁平上皮がん(ESCC)患者
FDAが未分化大細胞リンパ腫リスクのために乳房インプラントの自主回収を要求
2019年8月15日
米国食品医薬品局(FDA)は本日、乳房インプラントに関連する未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)から女性を守るため、重要な措置を講じた。特定タイプのテクスチャードインプラントの製造元であるアラガン(Allergan)社に対し、BIA-A
高悪性度子宮体がんサブタイプの発生率が上昇
2019年6月26日
米国立衛生研究所の一部である米国立がん研究所(NCI)の研究による新しい知見から、米国内での子宮体がん高悪性度サブタイプの発生率が、2000年~2015年に30~79歳女性の間で急速に上昇していることがわかった。この知見では、サブタイプやが
進行膀胱がんにFGFR阻害薬エルダフィチニブが有効
2019年8月13日
MDアンダーソン主導の第2相試験で奏効率が40%であったことに基づき、同FGFR阻害薬がFDAの承認を得る テキサス大学MDアンダーソンがんセンター主導の国際共同第2相試験では、FGFR3遺伝子変異を特徴とする転移膀胱がん患者において、FG
甲状腺機能亢進症の治療後に長期がん死亡リスクが増加
2019年8月8日
甲状腺機能亢進症で放射性ヨウ素(RAI)治療を受けた患者を調査した結果、治療用量と、乳がんなど固形がんによる長期死亡リスクとの間に関連性があることがわかった。この研究は、米国国立衛生研究所の一部門である米国国立がん研究所(NCI)の研究者ら
がんのイヌと人を救う― NCIの比較腫瘍学研究
2019年8月7日
イヌは、疑いなく、人間にとって最良の友達である。だから人々が自分のイヌに何でもしたいと思うのは驚くことではない。もし自分のイヌが深刻ながんの診断を受けたとしたら、飼い主は何ができるだろうか。 1つの選択肢は、NCIが支援する、新しいがん治療
高用量シクロフォスファミドはリンパ腫に対する免疫活性も促進する
2019年8月3日
・多くのがん種に対する化学療法において主要な薬剤であるシクロホスファミドは、高用量で使用することにより化学療法と免疫療法の両方の役割を示すということが、研究により発見された。 ・他のがん種においても免疫系の攻撃を促進する新しいアプローチを提
BRAF変異陽性の進行大腸がんに対する3剤併用標的療法が生存率を改善
2019年8月1日
第3相臨床試験の結果により、15%の結腸直腸がん患者の標準治療が変わるかもしれない MD Anderson ニュースリリース アブストラクト:LBA-006 テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによって実施されたBEACO
FDAが再発・難治性多発性骨髄腫にselinexorを迅速承認
2019年7月17日
2019年7月3日、米国食品医薬品局(FDA)は、4回以上の前治療歴があり、2種類以上のプロテアソーム阻害剤、2種類以上の免疫調節薬および抗CD38モノクローナル抗体に抵抗性を示す再発または難治性多発性骨髄腫(RRMM)の成人患者に対して、