がん記事一覧
CDK4 / 6阻害薬はさまざまながん種の移植マウスで奏効
2019年12月3日
パルボシクリブなど、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬は、ホルモン受容体(HR)陰性乳がん、胃がん、大腸がんなど、異なるがん種の患者由来異種移植(PDX)マウスに対して有効であることを示すデータが、10月26-30日に開催されたAAC
再発/難治性のFLT3陽性白血病(AML)にギルテリチニブ
2019年11月29日
第3相ランダム化試験の結果 再発または難治性のFLT3変異陽性、急性骨髄性白血病(AML)患者において、経口の強力な選択的FLT3阻害剤であるギルテリチニブ[gilteritinib]による治療は、救援化学療法よりも奏効率が高く、生存期間も
前立腺がん骨転移巣では、免疫療法薬の効果はTGF-βにより阻害
2019年11月29日
多量のサイトカインが治療に不可欠なヘルパーT細胞を排除することをMDアンダーソンの研究者らが発見 骨に転移した前立腺がんは骨組織の破壊を引き起こし、治療の成功に不可欠なT細胞の出現を妨害することで免疫チェックポイント阻害薬の効果を妨げると、
FDAが白血病(CLL)と小リンパ球性リンパ腫にアカラブルチニブを承認
2019年11月28日
2019年11月21日、米国食品医薬品局(FDA)は慢性リンパ性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)成人患者に対してアカラブルチニブ(販売名:CALQUENCE、AstraZeneca社)の使用を承認した。 今回の審査はFD
デュルバルマブと化学療法の併用により、小細胞肺がんの生存期間が延長
2019年11月27日
大規模臨床試験の新しい結果で、免疫療法薬のデュルバルマブ(販売名:イミフィンジ)は一部の進行小細胞肺がん患者の生存期間を延長する可能性があることが明らかになった。本試験では、デュルバルマブと標準化学療法レジメンの併用により、新規に診断された
FDAがマントル細胞リンパ腫にザヌブルチニブを迅速承認
2019年11月27日
米国食品医薬品局(FDA)は2019年11月14日、1回以上の治療歴のある成人のマントル細胞リンパ腫(MCL)患者の治療薬として、 zanubrutinib [ザヌブルチニブ](販売名:BRUKINSA、BeiGene社)を迅速承認した。
自己免疫疾患を合併するがん患者における免疫療法を検討する臨床試験
2019年11月26日
自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症など)を有するがん患者に対し免疫療法薬を検討する臨床試験が開始された。 免疫療法薬は、免疫系が腫瘍細胞を発見し殺傷する能力を高める。近年、免疫療法薬は一部の進行がん患者などのよ
PARP阻害薬3剤、卵巣がん初期治療に有望な結果
2019年11月19日
現在、PARP阻害薬として知られる薬剤は、治療後に再発した進行卵巣がん患者の治療に使用されている。最近、新しく3つの臨床試験の結果が発表され、これらの薬剤が進行卵巣がんと新たに診断された患者にも利益をもたらす可能性があることが示された。 P
γセクレターゼ阻害薬が多発性骨髄腫のCAR-T療法を強化
2019年11月20日
キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T細胞)療法として知られる比較的新しいタイプのがん治療法が、すでに一部の白血病患者およびリンパ腫患者の治療に用いられている。この種の免疫療法は、多発性骨髄腫の治療法としても有望視されているが、その用途には
がんサバイバーのがん関連認知障害
2019年11月20日
発見および管理戦略 がん関連の認知障害は化学療法に限定されない。ある集学的アプローチにより、その複雑なメカニズムに関する知識が向上した。現在、がん患者やサバイバーが認知障害に対処し、生活の質(QOL)を改善できるように、認知リハビリテーショ
FDAがHRD陽性進行卵巣がんにニラパリブを承認
2019年11月11日
2019年10月23日、米国食品医薬局(FDA)が3種類以上の化学療法歴があり、相同組換え修復異常(homologous recombination deficiency:HRD)陽性の進行卵巣、卵管または原発性腹膜がん患者に対するニラパリ
がん患者の血栓(深部静脈血栓症:DVT)予防
2019年11月18日
【1】がん患者とがんサバイバーは、静脈血栓の発生リスクが高く深刻な健康問題が生じる場合があります 深部静脈血栓症(DVT)とは、深部静脈で血栓が形成されることです。こうした血栓は通常、下腿、膝、骨盤で発生しますが、腕で発生する可能性もありま
心理的因子と社会的支援が、がん性疼痛に影響する
2019年11月18日
専門家の見解 「医師は患者の痛みを軽減するよう修練を積み、熱心に取り組んでいますが心理的健康の評価は見過ごしがちです」2019年がんサポーティブケアシンポジウムのニュースプランニングチームメンバーであるMonica S. Krishnan医
化学療法による末梢神経障害は、オンコロジーマッサージ療法で疼痛軽減
2019年11月15日
専門家の見解 「化学療法によって誘発される末梢神経障害(CIPN)は最も苦痛で長期にわたり持続する、生活の質(QOL)への影響が大きいがん治療の副作用の一つです」と2019年Supportive Care in Oncology Sympo
チピファルニブがHRAS変異陽性の頭頸部がん患者に有望
2019年11月15日
ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤のチピファルニブ[tipifarnib]が、HRAS遺伝子に変異を有する再発/転移性頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)患者に対する第2相臨床試験で持続的な奏効を示したことが、10月26日~30日開催のAAC
乳がん再発スコアの高い女性では化学療法が有益
2019年11月12日
最も一般的な早期乳がんを有し、かつオンコタイプDX(Oncotype DX)検査が高スコアの女性は術後ホルモン療法に加えて化学療法の併用治療を受けることで優れた長期成績につながる可能性がある。このことは、NCIが資金提供をしたTAILORx
英国NHSが進行卵巣がんにルカパリブを承認
2019年10月31日
進行卵巣がんに対する分子標的療法が、英国医療サービス(NHS)で承認され、その費用は英国抗がん剤基金(Cancer Drugs Fund)より支払われることとなる。 Rucaparib[ルカパリブ](Rubraca[ルブラカ])は、化学療法
放射線治療への反応と再発を予測するATM、BRCA遺伝子マーカーを特定
2019年11月10日
ASCOの見解 「放射線治療への反応と治療後再発の可能性を予測するために遺伝子シグネチャを使用すると、個々の患者の予後についての理解が深まり、最終的に治療の種類、時期、および強度を変更して、個々の患者の生存および生活の質を改善できます。これ
HPVワクチンが男性の口腔HPV感染に対する「集団免疫」をもたらす
2019年11月6日
ワクチンの潜在的利益は2つあり、1つ目は被接種者の直接防御で、2つ目は未接種者の間接防御である。後者は集団免疫という現象で、ワクチン被接種者が多いほど生じやすく、病原微生物が伝播する可能性を更に低くする。 現在、新規研究から、ヒトパピローマ
腫瘍細胞を殺傷し、免疫細胞を支援するように遺伝子改変された二機能性ウイルス
2019年11月5日
がん細胞を殺傷するよう遺伝子改変されたウイルスはすでにある種の皮膚がんの治療に使用されており、他のがんに対する治療法としても広範に検討されている。 最新の研究から、こうした腫瘍溶解性ウイルスは人体の抗腫瘍免疫応答を高めるために、さらに改良で
1回の採血でがんを判別できる新検査技術
2019年10月31日
ASCOの見解 「がんの症状がなく、特にリスクが高い人のがんを判別できる血液検査で、正確ながんスクリーニングや早期の判別を容易にすることにより、がん診断を変えることができるでしょう。さらに研究を進める必要があるものの、今回明らかになった結果
PARP阻害薬ニラパリブは再発卵巣がんのQOL維持に有益
2019年10月7日
プラチナベース化学療法で寛解に至った再発卵巣がん患者では、ニラパリブによる治療は、症状や毒性の現れない期間(TWiST)を有意に延長できることがダナファーバーがん研究所の最新の研究で明らかになった 。 本日、電子版Journal of Cl
小児神経芽腫治療の進展が示された臨床試験
2019年10月30日
進行した神経芽腫の多くの子供にとって、治療の一環として2回の幹細胞移植を受けることは、単回移植よりも有益であった。これは、NCIがサポートする小児がん臨床試験グループ(COG:Children's Oncology Group)が実施した臨
2019年ノーベル生理学/医学賞、ウィリアム・ケリン氏の低酸素誘導因子(HIF)発見
2019年10月28日
ダナファーバーがん研究所、ハーバード大学医学大学院およびブリガム・アンド・ウイメンズ病院に所属しているウィリアム・ケリン(William G. Kaelin Jr.)医師が2019年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。 この賞はノーベル財団に