がん記事一覧
FDAがPD-L1陽性の特定のトリネガ乳がんにアテゾリズマブを承認
2020年1月14日
※これは2019年3月の記事です 2019年3月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、当局が承認した検査法により、腫瘍に PD-L1の発現が認められ(PD-L1陽性染色された腫瘍浸潤免疫細胞[IC]が腫瘍面積の1%以上を占める)、切除不能であ
FDAがgBRCA変異および転移を有する膵臓腺がんにオラパリブを承認
2020年1月14日
2019年12月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、成人患者の維持療法にオラパリブ(販売名:LYNPARZA[リムパーザ]、AstraZeneca Pharmaceuticals LP社)を承認した。対象は転移を有する膵臓腺がん患者で、F
トラスツズマブ併用化学療法にペルツズマブ追加が一部乳がんに有効
2020年1月11日
トラスツズマブ(販売名:ハーセプチン)併用化学療法にペルツズマブ(販売名:パージェタ)を追加すると手術可能なHER2陽性早期乳がん患者の臨床的有用性が継続することがAPHINITY試験最新データで示される 術後に従来の標準治療であるトラスツ
特定のルミナル型乳がんはタモキシフェン単剤治療では不十分か
2020年1月10日
ホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性で、臨床的リスクが高く(腫瘍の大きさおよび組織学的異型度により決定)、ゲノムリスクが低い(乳がん予後予測遺伝子検査 マンマプリント[MammaPrint]により決定)乳がん患者のうち、40〜50歳の
アナストロゾールの乳がん予防効果は治療中止後も長期持続する
2020年1月10日
乳がんの発症リスクが高い閉経後女性の乳がん発生率は、5年間のアロマターゼ阻害剤アナストロゾール治療を中止した後5.9年間、有意に低下し続けたことが、12月10〜14日に開催された2019年サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表
前立腺がんへのエンザルタミドのFDA新適応承認をダナファーバー研究が支持
2020年1月10日
転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)を対象に、ダナファーバーがん研究所のChristopher Sweeney医師(MBBS)共同主導の臨床試験の結果、経口アンドロゲン受容体阻害薬が、転移性前立腺がんのホルモン療法を開始する患者の標
ブリナツモマブが再発白血病小児の転帰を改善
2020年1月8日
NCIプレスリリース 臨床試験による新たな結果から、再発した高または中間リスクのB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)小児・若年成人患者に対する免疫療法薬ブリナツモマブによる治療が、標準的化学療法よりも効果があることが示された。ブリナ
乳がんHER2阻害薬ツカチニブとT-DXdに関する2試験
2020年1月7日
新規分子標的薬が進行HER2陽性乳がん患者を対象とした2つの臨床試験で有望な結果を示し、結果はサンアントニオ乳がんシンポジウムおよびThe New England Journal of Medicine(NEJM)誌で発表された。 ダナファ
FDAが切除不能/転移HER2陽性乳がんにトラスツズマブ デルクステカンを承認
2020年1月7日
2019年12月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移性の乳がんに対する治療として2つ以上の抗HER2療法を受けた切除不能または転移HER2陽性乳がん患者に対して、トラスツズマブ デルクステカン(販売名:ENHERTU、第一三共株式会社
がんゲノムデータ利用の拡大―患者自身の経験談を共有
2020年1月5日
ジェイス・ウォードさんは大学2年の終わりにさしかかった昨年の春、左目で見るものが二重に見えるようになりました。彼は最近の自動車事故のせいではないかと考えていましたが、医師の診察を受けると脳腫瘍が見つかりました。 その後の生検により、ジェイス
術前アテゾリズマブ併用療法はトリネガ乳がんの完全奏効率(pCR)を改善せず
2019年12月27日
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者に対する術前化学療法への抗プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)免疫療法薬アテゾリズマブ(販売名:テセントリク)の追加は、化学療法単独と比較して病理学的完全奏効率(pCR)を改善しなかった。このNe
遠隔転移を有する乳がんに注射剤より経口パクリタキセルが有効
2019年12月26日
12月10日~14日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された第3相試験の結果によれば、化学療法で経口剤のパクリタキセル(販売名:タキソール)を投与した転移性乳がん患者は、静脈内投与した患者よりもより良い奏効や生存期間を示し、
急性リンパ性白血病小児患者は頭部放射線治療を受けなくてよい
2019年12月26日
急性リンパ性白血病(ALL)小児患者は、腫瘍が脳で再発するのを予防するための放射線療法がおそらく不要であることが新たな研究でわかった。同研究によれば、腫瘍再発リスクが最も高い小児であっても放射線治療は受けなくてよい。 10年間に及ぶ臨床試験
FDAが転移を伴う去勢感受性前立腺がんにエンザルタミドを承認
2019年12月25日
2019年12月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移性去勢感受性前立腺がん(mCSPC)患者に対してエンザルタミド(販売名:XTANDI、Astellas Pharma Inc.社)を承認した。 エンザルタミドは、去勢抵抗性前立腺がん
HER2抗体薬物複合体T-DXdは、T-DM1他治療歴のある乳がんに有望
2019年12月23日
治験中のHER2標的抗体薬物複合体(ADC)である[Fam-] トラスツズマブ‐deruxtecan(T-DXd:トラスツズマブ デルクステカン)は、トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)(販売名:カドサイラ)や他のHER2標的薬剤によ
FDAが転移尿路上皮がんにエンホルツマブ ベドチンを迅速承認
2019年12月23日
2019年12月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、抗PD-1抗体薬または抗PD-L1抗体薬による治療歴があり、術前または術後化学療法として、あるいは局所進行または転移した状態において白金製剤による治療歴のある局所進行または転移尿路上皮が
術後内分泌療法へのS-1追加でルミナル乳がんの転帰が改善
2019年12月21日
術後における経口フッ化ピリミジン系薬剤であるS-1とホルモン療法 の併用によって、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者における浸潤性疾患のない生存期間(iDFS)が有意に延長され、5年iDFS推定値が改善された。この第3相試験の
米国血液学会(ASH2019)、ダナファーバーより40以上の研究発表
2019年12月17日
12月7~10日にフロリダ州オーランドで開かれる第61回米国血液学会(ASH)年次総会で、ダナファーバーがん研究所の研究者は40以上の試験結果を発表する。 ダナファーバーは、血液と骨髄疾患の患者を対象とする最大、かつ最も権威のある治療センタ
FDAが転移を有する非扁平上皮非小細胞肺がんにアテゾリズマブ+ナブパクリタキセル+カルボプラチンを承認
2019年12月17日
2019年12月3日、米国食品医薬品局(FDA)はEGFR遺伝子変異またはALK遺伝子変異がない転移性非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)を有する成人患者の一次治療に対して、蛋白結合パクリタキセルとカルボプラチンとの併用でアテゾリズマブ(
がん治療としての運動プログラムの処方
2019年12月16日
========= 2019年10月16日、米国スポーツ医学会(ACSM)が招集した専門委員会は、がんの予防とサバイバーシップにおける身体活動と運動の役割に関する最新のガイダンスと推奨事項を発表した。ペンシルベニア州立大学医学部公衆衛生学科
膵がん患者に対する遺伝子検査の義務化で多くの変異が発見
2019年12月13日
ダナファーバーがん研究所主導の新しい研究によると、消化器腫瘍専門医らが体系的な遺伝子スクリーニング+カウンセリングを実施したところ、膵臓がん患者で多くの遺伝子変異が発見された。 ダナファーバーがん研究所の消化器腫瘍専門医らが用いたのは、遺伝
AYAがん患者の転帰に影響する特有の要因
2019年12月10日
思春期および若年成人におけるがんの特徴が明らかになり、生存改善に向けた提案が示される 近年、改善が確認されているとはいえ、思春期および若年成人(AYA)がん患者では他の年齢層で報告されているほどの生存改善がみられないとの報告が、CA: A
PD-1阻害薬が奏効しない理由を解明
2019年12月9日
一部の腫瘍では免疫細胞の浸潤が認められず、したがって新たなPD-1標的治療に反応しない。その理由の解明につながる発見をオハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC – J
CDK4 / 6阻害薬はさまざまながん種の移植マウスで奏効
2019年12月3日
パルボシクリブなど、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬は、ホルモン受容体(HR)陰性乳がん、胃がん、大腸がんなど、異なるがん種の患者由来異種移植(PDX)マウスに対して有効であることを示すデータが、10月26-30日に開催されたAAC