がん記事一覧

限局性前立腺がん切除後の放射線治療の遅延は悪影響を及ぼさないの画像

限局性前立腺がん切除後の放射線治療の遅延は悪影響を及ぼさない

【ロイター】限局性前立腺がんにおいて、アンドロゲン除去療法(ADT:いわゆるホルモン療法)後の放射線治療までの期間を最長180日まで延期しても全生存期間に悪影響はないという新たな報告があった。 「このように常にCOVID-19に脅かされてい
浸潤性小葉乳がんの再発リスクを遺伝子検査で判定の画像

浸潤性小葉乳がんの再発リスクを遺伝子検査で判定

乳がん組織中の70遺伝子の活性を探索する検査は、手術後にがんが再発または進行するリスクが高い浸潤性小葉がん(ILC)患者を特定するのに役立つと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが新たに発表した。この知見は、浸潤性小葉がんの女性500人近く
直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高いの画像

直腸がんの予後予測にはTNM分類より、血管侵襲と腫瘍デポジットのほうが精度が高い

【ロイター】直腸がん患者において、MRIの画像評価によるリンパ節ではない腫瘍結節(腫瘍デポジット、mrTDs)や壁外静脈侵襲(EMVI)は、腫瘍の大きさやリンパ節転移(mrLNMs)よりも精度の高い予後予測因子であると研究者らは述べている。
AACRは2020年ノーベル化学賞を受賞したエマニュエル・シャルパンティ氏とジェニファー・ダウドナ氏を祝福の画像

AACRは2020年ノーベル化学賞を受賞したエマニュエル・シャルパンティ氏とジェニファー・ダウドナ氏を祝福

米国がん学会(AACR)は、CRISPR/Cas9ゲノム編集法の開発で2020年ノーベル化学賞を受賞したAACRアカデミー特別会員でがん科学の貢献者として著名なドイツのマックス・プランク研究所病原体科学ユニットのエマニュエル・シャルパンティ
PD-L1高発現の肺がん(NSCLC)初回治療にアテゾリズマブが有用の画像

PD-L1高発現の肺がん(NSCLC)初回治療にアテゾリズマブが有用

特定の転移非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とする少規模臨床試験において、初回治療としてのアテゾリズマブ(販売名:テセントリク)は、プラチナベース全身化学療法群と比較して、全生存期間中央値を7カ月強(41%)延長することが、Roche
胃・食道がんに免疫チェックポイント阻害薬が有益との新知見の画像

胃・食道がんに免疫チェックポイント阻害薬が有益との新知見

現在のところ胃がんおよび食道がん患者の生命予後は不良であるが、免疫療法がこれらに有益であることを示す新しいデータが2020年欧州臨床腫瘍学会年次総会(ESMO 2020)で発表された(1~3)。 免疫療法は治療を大きく変えることになるだろう
進行子宮頸がんに免疫療法薬Balstilimabが有望の画像

進行子宮頸がんに免疫療法薬Balstilimabが有望

転移性子宮頸がんは現在有効な治療選択肢が限られており、罹患率は若年女性で突出して高い。 この疾患に対して、PD-1(プログラム細胞死1)を標的とする新規の免疫療法薬を研究している2件の独立した第2相臨床試験の中間報告では、この新規免疫療法薬
PARP阻害薬は特定の卵巣がん治療に有用―ASCOガイドラインの画像

PARP阻害薬は特定の卵巣がん治療に有用―ASCOガイドライン

【ロイター】ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬は、新規または再発卵巣がんと診断された特定の女性患者の治療に有用であることが、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の新たなガイドラインに示された。 卵巣がん患者への治療薬として米国食
大細胞型B細胞性リンパ腫での効果と毒性に関連する注入CAR-T細胞の特性の画像

大細胞型B細胞性リンパ腫での効果と毒性に関連する注入CAR-T細胞の特性

血中循環腫瘍DNAの早期変化をモニタリングすることで、患者の予後を予測できる可能性を示唆する研究結果 大細胞型B細胞性リンパ腫(LBCL)患者の治療への反応や副作用の発現に関連する抗CD19 CAR-T細胞輸液製剤の分子的、細胞的特性を、テ
非小細胞肺がんの術後放射線治療に効果なしの画像

非小細胞肺がんの術後放射線治療に効果なし

非小細胞肺がん(NSCLC)の完全切除および(術前)術後化学療法の後に実施する術後放射線療法(PORT)は、3年無病生存率(DFS)において統計学的有意差を示さないことが2020年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会で発表されたデータにより
黒人とヒスパニック系がん患者では新型コロナウイルス感染リスクが高いの画像

黒人とヒスパニック系がん患者では新型コロナウイルス感染リスクが高い

ASCO(米国臨床腫瘍学会)の見解 「がん患者は、がん治療を受けるか、それともCOVID-19(新型コロナウイルス)感染リスクを回避するか決定を迫られるべきではありません。医療提供者は、黒人とヒスパニック系のがん患者で感染リスクが高いことを
子宮頸部腺がんは増加傾向で、検診で予防困難の画像

子宮頸部腺がんは増加傾向で、検診で予防困難

子宮頸がんのほとんどの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染である。約15年前、HPV感染を予防するためにHPVワクチンが導入されたが、後世にわたりすべての女性がその恩恵を受けられるわけではない。子宮頸がんの組織型は、扁平上皮がんと腺が
楽天メディカル社が頭頸部がんにアキャルックス®の国内承認を取得の画像

楽天メディカル社が頭頸部がんにアキャルックス®の国内承認を取得

2020年9月25日、楽天メディカル社は、完全子会社の楽天メディカルジャパン社が、切除不能局所進行または再発頭頸部がんを適応としてアキャルックス®点滴静注250mg(セツキシマブ サロタロカンナトリウム)の国内販売承認を厚生労働省から得たこ
FDAが悪性胸膜中皮腫の一次治療にニボ+イピ併用を承認の画像

FDAが悪性胸膜中皮腫の一次治療にニボ+イピ併用を承認

アスベスト繊維の吸入により発現するがん、中皮腫に対する16年ぶりの承認 速報 2020年10月02日 本日、米国食品医薬品局(FDA)は、手術による切除が不能な悪性胸膜中皮腫成人患者の一次治療薬として、オプジーボ(販売名:ニボルマブ)とヤ―
転移性腎がんに新たな一次治療ニボルマブとカボザンチニブの画像

転移性腎がんに新たな一次治療ニボルマブとカボザンチニブ

CheckMate 9ER第3相臨床試験結果により転移性腎がん患者に対して新たな一次治療選択肢が提供された。この最新の結果速報は2020年欧州臨床腫瘍学会(ESMO2020)で発表された。(1) この試験では、標準治療であるスニチニブを対照
抗PD-L1抗体薬アベルマブは進行性尿路上皮がんの生存率を改善するの画像

抗PD-L1抗体薬アベルマブは進行性尿路上皮がんの生存率を改善する

【ロイター】JAVELIN Bladder 100試験の結果によると、進行性または転移性の尿路上皮がんに対して、維持療法として avelumab [アベルマブ](販売名:バベンチオ)を支持療法( best supportive care)に
パゾパニブが小児および成人の軟部肉腫に有望の画像

パゾパニブが小児および成人の軟部肉腫に有望

進行した軟部肉腫の患者の大半に行なう標準治療には、腫瘍切除手術の前に行なう放射線治療と、場合によっては化学療法がある。その目的は手術前に腫瘍を可能な限り多く死滅させることであり、これにより外科医は腫瘍の全部または大部分を安全に切除することが
がん患者は疼痛管理に必要なオピオイドを入手しているかの画像

がん患者は疼痛管理に必要なオピオイドを入手しているか

新しい研究により、米国の腫瘍内科医およびその他の医師が、高齢の患者に処方するオピオイド薬が減少してきたことが明らかになった。2013年から2017年にメディケア受給者に対するオピオイド処方率は、米国全体で、腫瘍内科医で約21%、その他の医師
アベマシクリブとホルモン療法の併用で、若年性ハイリスク乳がんの再発を抑制:ESMO 2020の画像

アベマシクリブとホルモン療法の併用で、若年性ハイリスク乳がんの再発を抑制:ESMO 2020

ホルモン受容体陽性(HR+)およびヒト上皮成長因子受容体2陰性(HER2-)の若年性ハイリスク乳がん患者において、ホルモン療法にabemaciclib[アベマシクリブ](販売名:ベージニオ)を追加することで、がんの再発リスクが25%減少する
イピリムマブが転移性去勢抵抗性前立腺がんの全生存期間を延長の画像

イピリムマブが転移性去勢抵抗性前立腺がんの全生存期間を延長

【ロイター】ドセタキセル(販売名:タキソテール)の投与を受けたことのある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者を対象とした、骨転移への放射線治療後のイピリムマブ(販売名:ヤーボイ)での治療が全生存期間の改善と関連していることが、CA1
ニボ+イピ併用が一部の進行前立腺がん患者に有効の画像

ニボ+イピ併用が一部の進行前立腺がん患者に有効

免疫チェックポイント阻害薬2剤併用の研究推進を支持する第2相試験結果 イピリムマブ(CTLA-4阻害薬。販売名:ヤーボイ)とニボルマブ(PD-1阻害薬。販売名:オプジーボ)の併用は、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の一部の患者に持続
多くの高齢者が不必要ながん検診を受けている【全米調査】の画像

多くの高齢者が不必要ながん検診を受けている【全米調査】

高齢者の半数以上が過去数年間に1回以上不要ながん検診を受けていたということが全米調査により判明した。 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、一般的ながんリスクの人は、大腸がん検診は75歳まで、乳がん検診は74歳まで、子宮頸がん検診は65
オシメルチニブ(タグリッソ)が肺がんの脳転移を抑制の画像

オシメルチニブ(タグリッソ)が肺がんの脳転移を抑制

【ロイター】タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)は、英国の製薬会社アストラゼネカ社の売上首位の製品であるが、早期に診断された肺がんの特定の組織型において、脳への転移を遅らせると土曜日に発表された。 外科切除が可能な早期に診断され、いわゆるE
ダロルタミドで非転移性、去勢抵抗性前立腺がんの死亡リスクが低下の画像

ダロルタミドで非転移性、去勢抵抗性前立腺がんの死亡リスクが低下

【ロイター】新しい前立腺がん治療薬ダロルタミドが非転移性去勢抵抗性前立腺がん男性患者の3年時点の死亡リスクを31%低下させることが、第3相ARAMIS試験で得られた新たなデータより明らかになった。 試験費用を負担したフィンランドのOrino