がん記事一覧

検診とワクチン接種の標準化により子宮頸がん発生率は低下するも、他のHPV関連がんは上昇の画像

検診とワクチン接種の標準化により子宮頸がん発生率は低下するも、他のHPV関連がんは上昇

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「子宮頸がんの減少は歓迎すべきニュースであり、リスクのある患者の検診やワクチン接種への集中的取組みが反映されているとみられる。今回の研究は、他のHPV関連がんの発生率の増大を食い止めるためにやるべきことが
FDAが進行非小細胞肺がんにKRAS G12C阻害薬ソトラシブを承認の画像

FDAが進行非小細胞肺がんにKRAS G12C阻害薬ソトラシブを承認

2021年5月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAが認可した検査でKRAS G12C変異が認められる局所進行または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)の全身治療歴のある患者を対象に、RAS GTPaseファミリー阻害薬であるソトラシブ
副作用に弱い高齢卵巣がん患者へのカルボプラチン単剤療法は、従来の2剤併用療法に劣るの画像

副作用に弱い高齢卵巣がん患者へのカルボプラチン単剤療法は、従来の2剤併用療法に劣る

新たに卵巣がんと診断された副作用に弱い高齢者において、カルボプラチン単剤療法は従来のカルボプラチン+パクリタキセル2剤併用療法に比べて治療効果が著しく劣ることが、数カ国でのランダム化比較臨床試験で明らかになった。 JAMA Oncology
ブレンツキシマブが若年ホジキンリンパ腫の放射線療法による被曝量を減らす可能性の画像

ブレンツキシマブが若年ホジキンリンパ腫の放射線療法による被曝量を減らす可能性

ホジキンリンパ腫の小児および10代の一部の患者では、進行がんに対する放射線療法の必要性を減らす、またはなくすことができるかもしれない。 新たな試験では、小児および10代の高リスクホジキンリンパ腫患者に対する初回化学療法として、化学療法剤の1
遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性の画像

遺伝子パネル検査で大腸の遺伝性がん症候群をより多く検出できる可能性

遺伝性がん症候群を有する大腸がん患者の最大38.6%(リンチ症候群患者6.3%を含む)は、現在の一般的な腫瘍スクリーニング法ではその病態が見逃された可能性があり、そして大腸がん患者の7.1%以上は、特定可能な遺伝性の遺伝子変異を有している。
トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望の画像

トラスツズマブ デルクステカンは切除不能な大腸がんに有望

抗体薬物複合体であるトラスツズマブ デルクステカンが、標準治療抵抗性のHER2陽性の切除不能な大腸がんを対象とした非盲検第2相試験において、「有望かつ持続的な効果」を示した。 HER2増幅は大腸がんの2~3%に認められるが、現在までのところ
FDAがFGFR2融合遺伝子陽性切除不能胆管がんにインフィグラチニブを承認の画像

FDAがFGFR2融合遺伝子陽性切除不能胆管がんにインフィグラチニブを承認

2021年5月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、治療歴のある切除不能局所進行性または転移胆管がんを有し、FDA承認検査によって検出された線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)融合遺伝子陽性または他の遺伝子再構成を有する成人を対象に、キ
ポナチニブ+ブリナツモマブ併用はPh陽性急性リンパ性白血病で高い寛解率を達成の画像

ポナチニブ+ブリナツモマブ併用はPh陽性急性リンパ性白血病で高い寛解率を達成

化学療法を含まないレジメンにより新規診断患者で完全寛解率が100%、分子学的寛解率が85% アブストラクト #7001 ポナチニブ(販売名:アイクルシグ)とブリナツモマブ(販売名:ビーリンサイト)の併用療法が、フィラデルフィア染色体陽性急性
免疫療法薬レラトリマブ+ニボ併用がメラノーマの進行を大幅に遅らせるの画像

免疫療法薬レラトリマブ+ニボ併用がメラノーマの進行を大幅に遅らせる

【ASCOの見解】「免疫療法薬は、進行メラノーマ(悪性黒色腫)の患者さんの治療の見通しに大きな変化をもたらしてきました。今回の試験では、PD-1とLAG-3という異なるチェックポイントに作用する2つの免疫療法薬の併用が成功を収めたことから、
免疫療法薬アテゾリズマブは早期非小細胞肺がん切除患者の再発を遅らせるの画像

免疫療法薬アテゾリズマブは早期非小細胞肺がん切除患者の再発を遅らせる

米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「早期肺がんの治療に免疫療法が有効であることが初めて確認されました。IMpower010試験は、特定の患者において、アテゾリズマブ(販売名:テセントリク)が進行がんへの進行を遅らせ、より積極的な治療の必要
FDAがEGFRエクソン20挿入変異を有する進行/転移非小細胞肺がんにアミバンタマブを承認の画像

FDAがEGFRエクソン20挿入変異を有する進行/転移非小細胞肺がんにアミバンタマブを承認

2021年5月21日、米国食品医薬品局(FDA)は、特定の非小細胞肺がん(NSCLC)に上皮成長因子受容体(EGFR)とMET受容体に対する二重特異性抗体であるアミバンタマブ(販売名:Rybrevant、Janssen Biotech, I
2021年ASCO年次総会(6月4-8日)注目のトップ演題の画像

2021年ASCO年次総会(6月4-8日)注目のトップ演題

2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会の公式プレス向けプログラムで、前立腺がん、乳がん、肺がん、腎がんの治療、検診、予防、治療へのアクセス、免疫治療、プレシジョン医療などの進歩が紹介される。プレス向けプログラムに掲載される研究は、年
FDAが切除後の食道がん、胃食道接合部がんに二ボルマブを承認の画像

FDAが切除後の食道がん、胃食道接合部がんに二ボルマブを承認

2021年5月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、食道がん、または胃食道接合部(GEJ)がんで、術前化学放射線療法を受けたにもかかわらず病理学的に残存している患者に対し、完全切除後の術後補助化学療法としてニボルマブ(販売名:オプジーボ、B
幹細胞移植後の消耗性合併症に抗ウイルスT細胞療法が安全かつ有効の画像

幹細胞移植後の消耗性合併症に抗ウイルスT細胞療法が安全かつ有効

がん患者のBKウイルス関連出血性膀胱炎に対して細胞療法が既製の治療法となる可能性 健康なドナーから採取したBKウイルス(BKV)特異的T細胞が、BKウイルス関連出血性膀胱炎(BKV-HC)に対する既製の治療(off-the-shelf th
PARP阻害薬ルカパリブは変異を有する膵臓がんを縮小の画像

PARP阻害薬ルカパリブは変異を有する膵臓がんを縮小

BRCA1/2、またはPALB2遺伝子変異を有する膵臓がん患者の大半で、化学療法から経口PARP阻害薬rucaparib[ルカパリブ](販売名:Rubraca)による維持療法に切り替えた後、腫瘍が縮小するか、または増大しなかったことが第2相
乳がん再発時、HER2低発現状態への転化が治療選択肢を広げる可能性の画像

乳がん再発時、HER2低発現状態への転化が治療選択肢を広げる可能性

[ESMOプレスリリース] 乳房腫瘍はHER2低発現に転化し得るという研究結果が示された。これにより、HER2低発現腫瘍を対象に、現在、臨床試験が行われている新たな薬剤(主に新規の抗体薬物複合体治療薬)が有効な患者が増える可能性がある。 乳
乳がん患者それぞれの健康負荷への対応には、フォローアップケアの個別化が必要の画像

乳がん患者それぞれの健康負荷への対応には、フォローアップケアの個別化が必要

【ESMOプレスリリース】 乳がんがほぼ治癒可能な疾患となり、早期発見・早期治療のおかげでヨーロッパのほとんどの地域で診断後10年以上生存している女性が70%以上となる中、がん罹患後の生活の質はペイシェントジャーニーの重要な側面となっている
不妊への不安が若年乳がん患者のホルモン療法の決断に影響の画像

不妊への不安が若年乳がん患者のホルモン療法の決断に影響

不妊への懸念は、若年の乳がん患者が治療法について下す決断に影響を及ぼすことが多く、ホルモン阻害治療を中止または延期する理由となっていることがダナファーバーがん研究所の研究者らによる新たな研究で明らかになった。 この研究結果は、2021年4月
AACRは、メンソールタバコとフレーバー付き葉巻を禁止するバイデン政権の計画に賛同の画像

AACRは、メンソールタバコとフレーバー付き葉巻を禁止するバイデン政権の計画に賛同

本発表は、科学的根拠を示してメンソールタバコ禁止を求めた2013年の市民請願に応えたものである 米国がん学会(AACR)は、バイデン政権、米国保健福祉省、および米国食品医薬品局(FDA)が、メンソールタバコ、ならびに若者に人気のある小型の葉
CDK阻害薬は、ER陽性再発乳がんにおける免疫療法の効果を上げる可能性の画像

CDK阻害薬は、ER陽性再発乳がんにおける免疫療法の効果を上げる可能性

・再発・転移乳がんは治療に抵抗性で、命にかかわることが多い。 ・これらの腫瘍は、免疫細胞の数が少ないことが多いため免疫療法が効きにくい。 ・今回の前臨床研究では、CDK4/6阻害薬の追加によって、免疫療法がER陽性の転移再発乳がんに対する有
ESMOバーチャル乳がん学会ハイライト(2021年5月5~8日開催)の画像

ESMOバーチャル乳がん学会ハイライト(2021年5月5~8日開催)

5月5日〜8日、ESMO乳がん学会2021( ESMO Breast Cancer Congress 2021)バーチャル会議が開催された。 【ハイライト】 ・民族的差異のインパクト ・閉経前早期乳がんの治療最適化 ・術前/術後化学療法と免
脳脊髄腫瘍の自然史研究の画像

脳脊髄腫瘍の自然史研究

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 NCI上席研究員のTerri Armstrong博士とリサーチナースのSonja Crandon氏が、脳腫
免疫チェックポイント阻害薬の長期的な副作用が研究で明らかにの画像

免疫チェックポイント阻害薬の長期的な副作用が研究で明らかに

免疫チェックポイント阻害薬は多くの種類のがん治療に使用される免疫療法の一種で、一部の患者で長期寛解が得られる。こうした薬剤の短期的な副作用はよく知られている一方、長期的あるいは慢性の副作用の可能性はあまり知られていない。新規研究から、免疫チ
小細胞肺がんにノギテカンとベルゾセルチブの併用療法が有望の画像

小細胞肺がんにノギテカンとベルゾセルチブの併用療法が有望

最も悪性度の高い肺がんである小細胞肺がんの患者の一部に対して、腫瘍を縮小させる2剤の組み合わせが研究者により見出された。 小細胞肺がん患者の多くに対して、一次治療としての化学療法または免疫療法薬、あるいはその併用は有効である。しかし通常がん