がん記事一覧

腫瘍溶解性ヘルペスウイルスは小児の高悪性度神経膠腫に有望の画像

腫瘍溶解性ヘルペスウイルスは小児の高悪性度神経膠腫に有望

放射線療法と改変型ヘルペスウイルスの併用療法は、高悪性度神経膠腫の患児において忍容性が良好で臨床効果の徴候も認められた。この第1相臨床試験結果が、4月10日~15日開催のAACRバーチャル年次総会2021第1週で発表された。 本試験のデータ
FDAが大細胞型B細胞リンパ腫にloncastuximab tesirineを承認の画像

FDAが大細胞型B細胞リンパ腫にloncastuximab tesirineを承認

2021年4月23日、米国食品医薬品局(FDA)は、2ライン以上の全身療法を終了した再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫の成人患者にCD19を標的とした抗体とアルキル化剤の複合体製剤である loncastuximab tesirine(
術前ニボルマブ+化学療法は切除可能な肺がんの病理学的完全奏効を改善の画像

術前ニボルマブ+化学療法は切除可能な肺がんの病理学的完全奏効を改善

切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)患者の術前療法として、化学療法+ニボルマブ(販売名:オプジーボ)併用で、病理学的完全奏効(pCR、主要評価項目)率が24%と有意に改善した一方、化学療法単独群では2.2%で、併用療法による全毒性や手術遅
コパンリシブとリツキシマブ併用療法によりリンパ腫の進行/死亡がほぼ半分に減少の画像

コパンリシブとリツキシマブ併用療法によりリンパ腫の進行/死亡がほぼ半分に減少

再発低悪性度非ホジキンリンパ腫患者へのコパンリシブ(販売名:アリコパ)とリツキシマブの併用療法は、プラセボとリツキシマブの併用療法と比較して病勢進行または死亡のリスクを48%減少させるとの第3相試験CHRONOS-3のデータが、4月10日~
FDAが進行尿路上皮がんにsacituzumab govitecanを迅速承認の画像

FDAが進行尿路上皮がんにsacituzumab govitecanを迅速承認

 2021年4月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナ製剤を含む化学療法とプログラム細胞死タンパク質1(PD-1)またはプログラム細胞死リガンド 1(PD-L1)阻害薬の投与を受けたことのある局所進行性または転移性尿路上皮がん(mU
腫瘍遺伝子変異量による免疫反応予測はメラノーマ患者の男女間で異なる可能性の画像

腫瘍遺伝子変異量による免疫反応予測はメラノーマ患者の男女間で異なる可能性

腫瘍遺伝子変異量(TMB)は女性のメラノーマ患者では免疫チェックポイント阻害薬による治療への反応性を正確に予測していたが、男性患者ではそうではなかったという研究結果が、4月10日から15日米国がん学会(AACR)2021バーチャル年次総会の
前立腺がんはホルモン療法後もグルタミン代謝スイッチを利用して増殖するの画像

前立腺がんはホルモン療法後もグルタミン代謝スイッチを利用して増殖する

がんの燃料源を直接狙った新たな手法につながる発見 前立腺がんの細胞代謝に関する研究から、前立腺がんのホルモン療法がいずれは効かなくなる主な理由と、全く新しい治療法によりこの問題を回避する方法が、Duke Healthが主導する研究者チームに
一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得るの画像

一部の大腸がん肝転移では肝移植が治療選択肢となり得る

大腸がん肝転移の特定の患者において、門脈塞栓術(PVE)および肝切除よりも肝移植を実施した方が5年生存率が高いことが新たな研究で示唆された。 JAMA Surgery誌に掲載された臨床試験の結果によると、移植を受けた患者50人と切除を受けた
循環腫瘍細胞(CTC)変異により、転移去勢抵抗性前立腺がん臨床転帰を予測の画像

循環腫瘍細胞(CTC)変異により、転移去勢抵抗性前立腺がん臨床転帰を予測

米国癌学会(AACR)のMolecular Cancer Research誌に発表された研究の結果、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の患者において、循環腫瘍細胞(CTC)内のさまざまな遺伝子変化と、臨床転帰およびホルモン療法耐性との
FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認の画像

FDAが大腸がんと頭頸部扁平上皮がんにセツキシマブの隔週投与を承認

2021年4月6日、米国食品医薬品局(FDA)は、K-Ras遺伝子野生型でEGFRを発現している大腸がん(mCRC)、または頭頸部扁平上皮がん(SCCHN)の患者に対する、セツキシマブ(販売名:アービタックス、ImClone LLC社)の新
子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成の画像

子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成

腫瘍細胞のDNAに劇的な損傷を与える標的薬に関して、難治性の子宮がん患者を対象とする初めての臨床試験が行われ、約3分の1の患者の腫瘍が縮小したと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが報告した。 2021年3月11日にJournal of C
アダグラシブがKRAS変異型非小細胞肺がんに有効の画像

アダグラシブがKRAS変異型非小細胞肺がんに有効

 欧州肺がん会議 2021バーチャルプレスリリース 欧州肺がんバーチャル会議2021で報告されたKRAS(G12C)阻害薬adagrasib[アダグラシブ]を用いた試験の結果によれば、KRAS(G12C)を阻害する薬として二番目となるアダグ
分子標的治療薬カボザンチニブは希少腎がんの進行を抑制の画像

分子標的治療薬カボザンチニブは希少腎がんの進行を抑制

乳頭状腎細胞がん(PRCC)という希少なタイプの腎臓がんの患者にとってこれまでで最も有効な治療選択肢が新しい研究により明らかになった。 体の他の部位に転移のある乳頭状腎細胞がん患者を対象として初めて完了することができた臨床試験において、標的
進行胆道がん治療の大きな一歩、FOLFOX療法の画像

進行胆道がん治療の大きな一歩、FOLFOX療法

医学研究がただ一つの結論に至ることはほとんどない。最終的な答えや決定的な解決がないこともよくあり、科学は進化し続け、それに伴ってやるべきこと、理解すべきこと、調査すべきことが増え続けている。 しかし、時として、蓄積された知見が実際に医療行為
FDAが多発性骨髄腫にイサツキシマブを含む3剤併用療法を承認の画像

FDAが多発性骨髄腫にイサツキシマブを含む3剤併用療法を承認

 2021年3月31日、米国食品医薬品局(FDA)は、1~3レジメンの治療歴を有する再発または難治性の多発性骨髄腫成人患者に対して、カルフィルゾミブとデキサメタゾン併用療法にイサツキシマブ(販売名:サークリサ、sanofi-aventis
TMB高値による免疫療法薬への反応予測は特定のがん種にのみ有用の画像

TMB高値による免疫療法薬への反応予測は特定のがん種にのみ有用

いくつかのがん種について、予測バイオマーカーを同定するためには、さらなる研究が必要であることを示唆する結果が得られた。 腫瘍内の遺伝子変異の割合が高いこと(腫瘍遺伝子変異量[TMB]高値と呼ばれる)は、免疫チェックポイント阻害薬への臨床反応
Decipher遺伝子検査が前立腺がんに対するホルモン療法の判断材料にの画像

Decipher遺伝子検査が前立腺がんに対するホルモン療法の判断材料に

再発した前立腺がんが他の部位に広がる(転移する)可能性を遺伝子検査によって正しく予測できることが、大規模な研究で確認された。この検査は、前立腺がん患者とその主治医が最も適切な治療法を選択するのに役立つ可能性があると研究者らは結論づけている。
子どもががんと診断されたらの画像

子どもががんと診断されたら

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 自分の子どもががんと診断されたら?小児がん専門病院の見つけ方、セカンドオピニオンについてご紹介します。小児
子どもの治療中の情報管理の画像

子どもの治療中の情報管理

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 子どものがんの種類について正確で適切な情報を得て、医療情報を把握しておくのは重要なことです。がんを抱える子
小児がんの子どもを支えるの画像

小児がんの子どもを支える

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 子どもたちは親の心構えに左右されます。がんを抱える子どもの親として、この辛い時期に子どもを支えるためのステ
小児がん治療で考えるべきことの画像

小児がん治療で考えるべきこと

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 お子さんが現在がん治療を受けているか、あるいはこれから受けようとしていますか? がんを抱える子どもの保護者
小児がん患者の家族を支えるの画像

小児がん患者の家族を支える

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 小児がん患者の家族はそれぞれの立場でサポートを必要としています。母親あるいは父親として、自分自身や患者以外
FDAが多発性骨髄腫に初のCAR-T細胞療法薬としてidecabtagene vicleucelを承認の画像

FDAが多発性骨髄腫に初のCAR-T細胞療法薬としてidecabtagene vicleucelを承認

速報  2021年3月27日 米国食品医薬品局(FDA)は、4種類以上の治療法に奏効がみられなかったか再発した成人の多発性骨髄腫患者を対象に、細胞ベースの遺伝子治療薬idecabtagene vicleucel[イデカブタジェン ビクルユー
自分の腫瘍の種類を知らない肺がん患者は10人に1人以上の画像

自分の腫瘍の種類を知らない肺がん患者は10人に1人以上

肺がん治療の複雑化や言葉の障壁により、患者が医療チームとコミュニケーションをとりにくくなっている可能性 治療とケアの障害になるのみならず、近年の「患者のエンパワーメント」の進展をも脅かすおそれ Global Lung Cancer Coal