がん記事一覧
再発/転移子宮頸がんにチソツマブ ベドチンを迅速承認
2021年9月29日
2021年9月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、化学療法中または化学療法後に疾患が進行し、再発または転移のみられる子宮頸がんの成人患者を対象に、組織因子指向性抗体-微小管阻害剤複合体であるチソツマブ べドチン(販売名:Tivdak、Se
トリネガ乳がん術前化学療法へのカルボプラチン併用は有効
2021年10月12日
乳がん術前化学療法におけるパクリタキセルへのカルボプラチン併用により、トリプルネガティブ乳がん女性患者の病理学的完全奏効率と無イベント生存率が改善することが、BrighTNess試験の長期追跡データで確認された。 しかし、カルボプラチン+術
乳がんの術式選択が若年サバイバーのQOLに影響する可能性
2021年10月11日
早期乳がんの若い女性が選択した手術の種類により数年後の生活の質に影響する可能性があることが新たな研究で明らかになった。 片側または両側の乳房を手術で切除した女性(片側または両側乳房切除術)は、腫瘍とその周辺の健康な組織のみを切除する手術(乳
FDAが再発/難治性B細胞前駆体ALLにbrexucabtagene autoleucelを承認
2021年10月8日
2021年10月1日、米国食品医薬品局(FDA)は、再発または難治性のB細胞前駆体急性リンパ性白血病(ALL)の成人患者を対象に、brexucabtagene autoleucel(販売名:Tecartus、Kite Pharma, Inc
ぺムブロリズマブは一部のトリネガ乳がんに画期的な治療薬
2021年10月8日
初回化学療法へのペムブロリズマブ(キイトルーダ)追加は、局所再発切除不能または転移性トリプルネガティブ乳がんで、PD-L1複合陽性スコア(CPS)10以上の女性患者において全生存期間を有意に延長することがKEYNOTE-355試験の最終結果
イングランド国民保健サービス(NHS)がソトラシブを肺がんに早期提供
2021年10月8日
英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、特定の肺がんの治療を目的として、最も悪性度の高いがんを引き起こす遺伝子変異を標的とする、これまでにないがん治療薬を承認した。 今回の承認は、長らく「創薬不能(undruggable)」とされてきた遺
コロナで低迷していたがん研究が勢いを取り戻すーコロナ回復後のがん患者には注意が必要
2021年10月4日
【欧州臨床腫瘍学会(ESMO) 2021 プレスリリース】 ・ESMO Congress 2021では診療を一変するような研究結果が発表される予定であり、腫瘍学界がパンデミック(世界的流行)による後退期を脱し、その歩みを再開したことを証明
慢性リンパ性白血病(CLL)の3剤併用AVO療法が第2相試験で有望な結果
2021年10月2日
ダナファーバーの研究者らにより、BCL-2阻害薬と別の分子標的薬2剤の3剤併用は、治療歴のない慢性リンパ性白血病(CLL)患者に有効であることが認められた ダナファーバーがん研究所を中心とする臨床研究チームは、高齢者に好発する血液腫瘍の一種
EGFR変異の構造・機能別分類により非小細胞肺がんに最適な治療を予測
2021年10月2日
薬剤の効果を予測できる4つの新たなサブグループが判明 上皮成長因子受容体(EGFR)変異をその構造と機能で分類すると、非小細胞肺がん(NSCLC)患者を適切な薬剤に結びつける的確な枠組みを構築できることをテキサス大学MDアンダーソンがんセン
切除可能早期非小細胞肺がんにも定位放射線の長期有益性が示される
2021年9月30日
手術可能な早期非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対する定位放射線治療(SABR)は長期的に外科手術と同等の効果をもたらし、副作用は少ないことがテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究グループによる新しい研究で示された。これは手術可能な
術前運動で肝臓を保護できる可能性
2021年9月30日
世界の多くの医療機関では、患者の手術結果を改善させるために、術前運動療法を指示している。オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC - James)、オハイオ州立大学ウ
抗生物質によるPARP阻害薬耐性がん治療の可能性
2021年8月19日
がん治療薬の候補として、1950年代に発見された抗生物質の試験が再び行われる。 がん患者を対象としてこの薬剤(ノボビオシン)の試験を最初に行ったのは、30年前の小規模臨床試験だった。進行乳がんの若い女性にこの薬剤が効果を示し2年間生存したが
禁煙は肺がん診断後に開始しても生存を延長
2021年9月29日
早期の肺がんと診断された後に禁煙すると、より長く生存できる可能性があることが、新たな研究で明らかになった。また、この研究はロシアで500人以上の患者が参加し、禁煙はがんの再発や悪化を遅延させることが明らかになった。 この知見は、早期肺がんと
がん患者のせん妄に対する個別化鎮静の目標を初めて検証
2021年9月28日
「MDアンダーソン研究ハイライト 2021年9月8日」より がん患者が終末期に発症するせん妄、不穏および興奮に関しては、エビデンスが欠如しているため、適切な鎮静レベルの臨床ガイドラインの策定が課題である。 鎮静剤の投与が多すぎると、患者は意
FDAが12歳以上の分化型甲状腺がんにカボザンチニブを承認
2021年9月28日
2021年9月17日、米国食品医薬品局(FDA)は、VEGFR(血管内皮細胞増殖因子受容体)を標的とした治療後に進行した、放射性ヨウ素治療に不適応または抵抗性の局所進行性/転移性分化型甲状腺がん(DTC)の成人および12歳以上の小児患者
非喫煙者の肺がんの起源が 米国国立衛生研究所の研究で明らかに
2021年9月27日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 喫煙歴のない人の肺がんをゲノム解析した結果、これらのがんの大部分は体内での自然なプロセスで生じた変異の蓄積によって生じることがわかった。この研究は、米国国立衛生研所(NIH)の一部である米国国
がん患者4人に1人は麻疹とおたふく風邪に十分な免疫がない
2021年9月27日
若年成人と幹細胞移植を受けた患者は特にリスクが高い がん患者の多くは、麻疹やおたふく風邪のウイルスに対する十分な免疫がないことを示す研究結果を、フレッドハッチンソンがん研究センターの研究者らがJAMA Network Open誌で発表した。
~がん研究とデータ科学との調和~ NCIデータコモンズ
2021年9月26日
米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 がん研究の発展を考えるとき、科学的な発見のためには「調和」が必要不可欠であることは、あまり知られていません
がん患者の子どもたちは、親の闘病について知らされないことが多い
2021年9月24日
【欧州臨床腫瘍学会(ESMO) 2021 プレスリリース】 がんであることを告知されると、診断を受けた本人だけでなくその家族の日常生活は、突然、そして永続的に変化する。がん患者の子どもたちのための適切なコミュニケーションとサポートは重要なニ
身体活動によるケモブレイン軽減効果
2021年9月24日
2019年の初め、Dawn Schnellは乳がんの化学療法を開始すると「意識混濁」のような状態を体験するようになった。 「2回の治療中に少し気を失うような感覚に襲われました」当時45歳だった彼女はそう語る。「部屋に入ると、(なぜ私はここに
FDAがEGFRエクソン20挿入変異陽性進行肺がん(NSCLC)にモボセルチニブを承認
2021年9月22日
2021年9月15日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDAにより承認された検査で上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20挿入変異が検出され、プラチナ製剤を用いた化学療法による治療中または治療後に進行した、局所進行または転移性非小細胞肺がん
神経線維腫症1型において良性腫瘍のがん化を判定する血液検査法
2021年9月20日
神経線維腫症1型(NF1)と呼ばれる遺伝性疾患では、神経に沿って成長する非がん性(良性)の腫瘍が高頻度で発現する。 このような腫瘍は進行性のがんに変化することがあるが、これまでがん化したかどうかを判断する方法がなかった。 米国国立衛生研究所
FDAが再発または難治性の辺縁帯リンパ腫にザヌブルチニブを迅速承認
2021年9月16日
2021年9月14日、米国食品医薬品局(FDA)は、過去に1種類以上の抗CD20ベースのレジメンを受けた再発または難治性の辺縁帯リンパ腫(MZL)の成人患者に対して、ザヌブルチニブ(商品名:Brukinsa、BeiGene社)を迅速承認した
新型コロナの感染やワクチンに関する免疫応答の解明:SeroNet研究
2021年9月16日
2020年4月以降、NCIはCOVID-19に関する多数の研究や臨床試験を主導し、資金を提供してきました。その取り組みの一つにはNCIの血清学ネットワーク(SeroNet)があり、COVID-19の原因ウイルス(SARS-CoV-2)および