がん記事一覧

TIL療法により転移乳がんの個別化医療が前進の画像

TIL療法により転移乳がんの個別化医療が前進

患者自身の抗腫瘍免疫細胞を用いる実験的な免疫療法が転移乳がん患者の治療に利用できる可能性があると、米国国立がん研究所(NCI:米国国立衛生研究所の一部)のがん研究センター主導の臨床試験で示された。多くの転移乳がん患者で腫瘍に対する免疫反応を
乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいことの画像

乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいこと

【乳がんサバイバーとしての体験より:乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいこと】 トレイシー・タイナー(診療看護師)は、25年の看護師経験を持つ急性期診療看護師です。2017年に乳がんと診断され、2018年にフラッ
再発卵巣がん患者の一部で手術が適切な選択肢となる可能性の画像

再発卵巣がん患者の一部で手術が適切な選択肢となる可能性

卵巣がん患者では10人中7人以上の割合で、初回治療後にがんが再発する。卵巣がんが再発した場合、患者は化学療法を再開する前に、がんをできる限り多く取り除くために追加の手術を受けることがある。 しかし、この追加の二次手術に延命効果があるかどうか
切除可能な肝臓がんに術前セミプリマブ(PD-1阻害薬)は有望の画像

切除可能な肝臓がんに術前セミプリマブ(PD-1阻害薬)は有望

PD-1阻害薬セミプリマブ(cemiplimab、販売名:Libtayo)術前投与は現在進行中の第2相試験において、切除可能な肝細胞がん(HCC)患者の3分の1に病理学的奏効をもたらした。 「この試験では、術前におよそ3週間治療を実施したに
バルスチリマブ+ザリフレリマブ併用は進行子宮頸がん治療に有効の画像

バルスチリマブ+ザリフレリマブ併用は進行子宮頸がん治療に有効

新たな免疫療法薬2剤の併用は、再発または進行子宮頸がんに罹患する女性に有効な新たな治療選択肢となる可能性があることが、オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC-Jam
単剤免疫療法抵抗性の非小細胞肺がんにデュルバルマブ+トレメリムマブ併用が有効の画像

単剤免疫療法抵抗性の非小細胞肺がんにデュルバルマブ+トレメリムマブ併用が有効

免疫療法薬単剤に抵抗性を示す非小細胞肺がん(NSCLC)患者の一部において、2剤の併用が、がんを攻撃する免疫システムの歯止めを解除し、腫瘍の増殖を抑制することが最近の臨床試験で示された。しかし、2剤併用レジメンに放射線療法を追加しても転帰は
非ホジキンリンパ腫にCAR-T細胞療法をより早期段階で使用すべきかの画像

非ホジキンリンパ腫にCAR-T細胞療法をより早期段階で使用すべきか

免疫療法の一種であるCAR-T細胞療法は、血液腫瘍である非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin lymphoma:NHL)患者の一部の治療に使用されることが多くなっている。しかし現在のところ、CAR-T細胞療法は、患者がすでに数種類の治
ウェールズが子宮頸がん検診の間隔を5年に延長ーその理由は?の画像

ウェールズが子宮頸がん検診の間隔を5年に延長ーその理由は?

ウェールズは今週、子宮頸がん検診指針の変更を発表しました。 英国国立検診委員会(UK National Screening Committee)の推奨に沿ったこの変更は、子宮頸部を有する25〜64歳の女性はすべて、5年に1回子宮頸がん検診を
レラトリマブとニボルマブの併用が転移性メラノーマの無増悪生存期間を改善の画像

レラトリマブとニボルマブの併用が転移性メラノーマの無増悪生存期間を改善

LAG-3阻害は第3の免疫チェックポイント経路として治療上重要であることが立証される 未治療の進行メラノーマ(悪性黒色腫)患者において、免疫チェックポイント阻害薬であるレラトリマブとニボルマブ(販売名:オプジーボ)の2剤併用療法は、ニボルマ
BRCA陽性卵巣がんに対するオラパリブ維持療法の効果は2年治療後も持続の画像

BRCA陽性卵巣がんに対するオラパリブ維持療法の効果は2年治療後も持続

新たに卵巣がんと診断されたBRCA遺伝子変異を有する女性において、2年間のオラパリブ(販売名:リムパーザ)維持療法後に持続的な無増悪生存率の改善が認められることが臨床試験の解析により明らかとなった。 本試験は、BRCA遺伝子変異を有し、進行
EDEN試験-食事と運動が免疫療法と腸内細菌叢に与える影響の画像

EDEN試験-食事と運動が免疫療法と腸内細菌叢に与える影響

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ EDEN試験は国立がん研究所(NCI)が実施している臨床試験です。
成人白血病(ALL)造血幹細胞移植後の生存率の改善続く-20年間研究の画像

成人白血病(ALL)造血幹細胞移植後の生存率の改善続く-20年間研究

フィラデルフィア染色体を持つ患者の予後が改善し続けている フィラデルフィア染色体を持つ急性リンパ芽球性白血病(ALL)患者において、同種造血幹細胞移植(HCT)後に再発を認めた患者の2年間の全生存率が、2000~2004年と2015~201
がん患者のワクチン追加接種はオミクロン株への予防効果が高いの画像

がん患者のワクチン追加接種はオミクロン株への予防効果が高い

がん患者へのワクチンの追加接種は、SARS-CoV-2(COVID-19を引き起こすウイルス)および感染力が強い最新の変異株オミクロン株に対し、著しく強力かつ広範な予防効果があることが新たなデータで示された。この予防効果は、治療状況にかかわ
座りがちながんサバイバーは活動群より生存が短いの画像

座りがちながんサバイバーは活動群より生存が短い

1日のうち座っている時間が8時間以上のがんサバイバーは、4時間だけのがんサバイバーよりも、数年以内に死亡する可能性が約2倍になるということが、新たな知見で示唆されている。 がんサバイバー1,500人以上から得たデータ解析により、活発な身体活
ASCO消化器がんシンポジウム2022ハイライト:胆道がん、肝細胞がんに対する免疫療法薬の画像

ASCO消化器がんシンポジウム2022ハイライト:胆道がん、肝細胞がんに対する免疫療法薬

米国臨床腫瘍学会(ASCO)消化器がんシンポジウム2022の公式プレスプログラムでは、胆道がんおよび肝細胞がん患者を対象にした免疫療法薬の併用療法に関する知見が注目される。プレスプログラムで紹介される研究は、シンポジウムで発表される650本
機能評価ツールで高齢者のがん治療に伴う副作用を軽減の画像

機能評価ツールで高齢者のがん治療に伴う副作用を軽減

健康状態を測定する高齢者機能評価と呼ばれるツールが、進行がん治療を受ける高齢者の治療計画に重要な役割を果たすことが臨床試験の結果により明らかになった。この試験のなかで、高齢者機能評価に基づき治療を受けた高齢患者は重篤な副作用の発現が極めて少
T細胞腫瘍の寛解維持にロミデプシン3剤併用による移植前治療が有望の画像

T細胞腫瘍の寛解維持にロミデプシン3剤併用による移植前治療が有望

悪性の血液腫瘍患者において、新規の3剤併用療法が同種幹細胞移植後の寛解期の延長に有用であることが、オハイオ州立大学総合がんセンター アーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC-James)の研究者によっ
PSAの低下が前立腺がんにおけるアパルタミド治療の良好な転帰と関連の画像

PSAの低下が前立腺がんにおけるアパルタミド治療の良好な転帰と関連

アンドロゲン除去療法(ADT)にアパルタミド(販売名:アーリーダ)を追加すると、限局性去勢抵抗性前立腺がん(nmCRPC)患者の前立腺特異抗原(PSA)値が迅速かつ持続的に低下し、この低下が良好な予後と関連することが、SPARTAN試験デー
進行性腎臓がんへのアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用で全生存期間は延長せずの画像

進行性腎臓がんへのアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用で全生存期間は延長せず

IMmotion151試験では、治療歴のない転移性腎細胞がん(mRCC)に対する、抗PD-L1抗体の免疫チェックポイント阻害薬であるアテゾリズマブ(販売名:テセントリク)と、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬であるベバシズマブ(販売名:アバス
原発性マクログロブリン血症の再発にベネトクラクスが有望な可能性の画像

原発性マクログロブリン血症の再発にベネトクラクスが有望な可能性

ベネトクラクス(販売名:ベネクレクスタ)は、原発性マクログロブリン血症に対して高い有効性および安全性を示す経口治療薬になると研究主任らは語る。 現在承認されている唯一の薬剤クラスに属する治療薬が効かない原発性マクログロブリン血症の患者に対し
WHOが、小児がん包括的最新リソース「小児腫瘍分類」の提供を開始の画像

WHOが、小児がん包括的最新リソース「小児腫瘍分類」の提供を開始

新分類では、主に顕微鏡的な分類システムから分子的な分類システムへの移行が反映 世界保健機関(WHO)の新たな腫瘍分類シリーズの一部として国際がん研究機関(IARC)が間もなく発表する小児がん初の分類の概要が、米国がん学会(AACR)誌「Ca
液性診断により髄芽腫再発リスクの早期評価が可能にの画像

液性診断により髄芽腫再発リスクの早期評価が可能に

増殖が速く、小児期の代表的な悪性脳腫瘍である髄芽腫の治療を受けた小児のうち、約3分の1は腫瘍が再発する。しかし、医師が磁気共鳴画像法(MRI)や脊椎穿刺によってこのがんが再発したことを発見した時には、すでに治療困難な状態にまで進行しているこ
高食物繊維食品は悪性黒色腫への免疫療法薬の効果を高める可能性の画像

高食物繊維食品は悪性黒色腫への免疫療法薬の効果を高める可能性

高食物繊維食品が腸内細菌叢に作用することで、悪性黒色腫(メラノーマ)患者の一部が免疫療法薬による治療に反応しやすくなる可能性が、米国国立衛生研究所に属する米国国立がん研究所(NCI)がん研究センターとテキサス州立大学MDアンダーソンがんセン
困難な急性骨髄性白血病にベネトクラクス併用療法が有効との3つのASH発表の画像

困難な急性骨髄性白血病にベネトクラクス併用療法が有効との3つのASH発表

米国血液学会(ASH)の会議で発表された研究結果はAML患者の予後改善を強調 アブストラクトNo.691、371、794 ベネトクラクス(販売名:ベネクレクスタ)と別の療法を含む併用療法により、特定の変異を有する再発または難治性の急性骨髄性