がん記事一覧

短期放射線療法は前立腺摘出後の新たな標準療法の画像

短期放射線療法は前立腺摘出後の新たな標準療法

前立腺摘出術後、より少ない分割数で高線量の放射線を照射しても、従来の放射線治療と比較して、長期にわたる副作用は増加せず、QOLの低下にもつながらないことが第3相試験の結果で明らかになった。 寡分割照射法(HYPORT)は、前立腺摘出術後に放
画像検査の不安『スキャンザイエティー』とは何か?がんサバイバーの対処法の画像

画像検査の不安『スキャンザイエティー』とは何か?がんサバイバーの対処法

がんと診断された人たちが画像検査を受ける際、さまざまな感情を引き起こす場合があります。検査前、検査中、検査結果を待つ間にストレスや心配を感じることが共通して見られます。このような感情はScanxiety(スキャンザイエティ)と呼ばれています
FDAがT315I変異Ph陽性慢性骨髄性白血病にアシミニブを承認の画像

FDAがT315I変異Ph陽性慢性骨髄性白血病にアシミニブを承認

2021年10月29日、米国食品医薬品局(FDA)は、2剤以上のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)による治療歴のある慢性期(CP)のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)患者にアシミニブ(商品名:Scemblix、Nova
東アジア人の進行胃がんへのラムシルマブ併用、生存延長に達せずもPFSを改善の画像

東アジア人の進行胃がんへのラムシルマブ併用、生存延長に達せずもPFSを改善

東アジア人の進行胃がん患者に対する二次治療としてパクリタキセルにラムシルマブを追加投与することにより、無増悪生存期間(PFS)が延長されることがRAINBOW-Asia試験で示された。 しかし、ラムシルマブ(販売名:Cyramza[サイラム
FDAが腎細胞がんの術後療法としてペムブロリズマブを承認の画像

FDAが腎細胞がんの術後療法としてペムブロリズマブを承認

2021年11月17日、米食品医薬品局(FDA)は、腎摘後の再発リスクが中〜高/高リスクの腎細胞がん(RCC)患者、または腎摘除後および転移病変の部分切除後の術後療法としてペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、Merck社)を承認した。
治療抵抗性白血病に対するミドスタウリン分子標的療法の改善への画像

治療抵抗性白血病に対するミドスタウリン分子標的療法の改善へ

なぜ急性骨髄性白血病(AML)の一種を対象とする臨床試験の被験薬は効かないことが多いのか、そして、どうすればその有効性を回復できるのかが、ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者が実施した新たな研究によって明らかになった。 この前
米国女性に甲状腺がん診断数がなぜ急増しているかの画像

米国女性に甲状腺がん診断数がなぜ急増しているか

甲状腺がんの診断は、男性と比較して女性に多く、過去数十年の間にこの性差は大幅に拡大している。 しかし新たな研究により、この性差は表面的にみえているものとは異なることが判明した。8月30日、JAMA Internal Medicine誌に掲載
慢性ストレスは乳がん患者の治療完遂率や生存率に影響を与える可能性の画像

慢性ストレスは乳がん患者の治療完遂率や生存率に影響を与える可能性

ストレスによる慢性的な生理的消耗(アロスタティック負荷)は、治療完遂率や全生存率の低下と関連する可能性があることが新たな研究により示された。また、アロスタティック負荷が、遺伝的素因よりも、化学療法の完遂や全生存期間の予測に優れていることも示
前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが大幅に低減の画像

前がん病変治療でHIV感染者の肛門がんリスクが大幅に低減

治療の高い成功率により、米国の画期的な臨床試験が早期終了に HIV感染者の肛門がんは、その前がん病変を治療することで本格的ながんに進行するリスクを大幅に低減可能であることが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者らが実施し
ASCOが化学療法誘発性末梢神経障害の初回治療にデュロキセチンを推奨の画像

ASCOが化学療法誘発性末梢神経障害の初回治療にデュロキセチンを推奨

成人のがんサバイバーにおける化学療法誘発性の末梢神経障害(CIPN)に対しデュロキセチン(販売名:サインバルタ)を初回治療として使用すべきであると、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の最新ガイドラインで定められた。 「ガイドラインに込められている
既存薬の新たな組み合わせで前立腺がんの生存率が改善-ESMO21の画像

既存薬の新たな組み合わせで前立腺がんの生存率が改善-ESMO21

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2021プレスリリース よく知られた薬剤の新たな組み合わせで、ホルモン/去勢感受性前立腺がん患者の生存期間が延長されることが最新の研究から明らかになった。この結果は欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会2021[1
術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連の画像

術前療法不応な直腸がんの手術遅延は生存率低下と関連

術前化学放射線療法の奏効が不良な局所進行直腸がん患者に対する手術は遅延するべきではないことが、レトロスペクティブ研究で示唆された。 「今回の結果は実に意外でした」、とカリアリ大学(イタリア)のAngelo Restivo博士はロイター・ヘル
ESMOバーチャル学会2021 腎がんハイライト(IKCC:国際腎がん連合)の画像

ESMOバーチャル学会2021 腎がんハイライト(IKCC:国際腎がん連合)

<国際腎臓がん連合(IKCC)より許諾を得て日本語訳配信> 2021年9月16日から21日まで、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)バーチャル会議が開催された。この学会で行われた発表はESMOウェブサイトで公開されている(事前のログインが必要)。国
転移性乳がんに対する初回ホルモン療法へのCDK 4/6阻害薬併用で全生存期間が延長の画像

転移性乳がんに対する初回ホルモン療法へのCDK 4/6阻害薬併用で全生存期間が延長

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2021プレスリリース ホルモン受容体(HR)陽性、HER2陰性の進行乳がんの閉経後女性に対して、初回ホルモン療法にCDK 4/6阻害薬を併用すると、生存期間が1年延長することが明らかとなった。このMONALEE
フォンヒッペル・リンドウ病に関連腫瘍の治療に承認されたBelzutifanの画像

フォンヒッペル・リンドウ病に関連腫瘍の治療に承認されたBelzutifan

まれな遺伝性疾患であるフォンヒッペル・リンドウ病(VHL)の患者は、腎臓、膵臓、脳、脊椎などの多臓器にがん性および非がん性腫瘍を発症するリスクが高い。医師は通常、手術によってこれらの腫瘍を切除してがんの転移を防ぐが、手術を重ねるごとに合併症
KRAS阻害薬ソトラシブ抵抗性のKRAS変異肺がんに対し、アファチニブ追加が有効な可能性の画像

KRAS阻害薬ソトラシブ抵抗性のKRAS変異肺がんに対し、アファチニブ追加が有効な可能性

KRAS阻害薬ソトラシブ(販売名:Lumakras)および汎ErbBチロシンキナーゼ阻害薬アファチニブ(販売名:ジオトリフ)の併用療法は、KRAS阻害薬単剤投与を含む前治療後に病勢が進行したKRAS変異陽性、非小細胞肺がん患者の治療に有効で
FDAが早期乳がんにアベマシクリブとホルモン療法の併用を承認の画像

FDAが早期乳がんにアベマシクリブとホルモン療法の併用を承認

2021年10月12日、米国食品医薬品局(FDA)は再発リスクが高く、FDAが承認した検査でKi-67スコアが20%以上と判定された、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性、リンパ節転移陽性の早期乳がん成人患者
複数がん種に有望な新薬初期試験(ceralasertib、アルペリシブ、DS-7300、TC-210、bintrafusp alfa)-ESMO21の画像

複数がん種に有望な新薬初期試験(ceralasertib、アルペリシブ、DS-7300、TC-210、bintrafusp alfa)-ESMO21

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2021プレスリリース ESMO Congress 2021で報告された複数の初期臨床試験のデータは、プレシジョン医療に明確に重点を置いた新しいがん治療の登場を示唆するものであった。COVID-19パンデミック初
FDAが再発/転移子宮頸がんの一次治療にペムブロリズマブの併用を承認の画像

FDAが再発/転移子宮頸がんの一次治療にペムブロリズマブの併用を承認

2021年10月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、同局が承認した検査により腫瘍にPD-L1が発現している(CPS≧1)転移/再発子宮頸がん患者に対して、ベバシズマブ併用の有無を問わず化学療法とペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、Me
チロシンキナーゼ阻害薬が まれな神経内分泌腫瘍(MMP)の無増悪生存期間を延長の画像

チロシンキナーゼ阻害薬が まれな神経内分泌腫瘍(MMP)の無増悪生存期間を延長

欧州臨床腫瘍学会(ESMO) 2021プレスリリース 悪性褐色細胞腫および傍神経節腫(MPP)を対象とした初のランダム化試験において、スニチニブ(販売名:スーテント)が無増悪生存期間(PFS)を5カ月以上延長することが明らかになった。このF
術後ペムブロリズマブ療法でステージ2B/Cメラノーマの無再発生存期間が延長の画像

術後ペムブロリズマブ療法でステージ2B/Cメラノーマの無再発生存期間が延長

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2021プレスリリース 術後補助療法ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)はプラセボと比較して再発のリスクが35%減少することが、ステージ2のメラノーマ(悪性黒色腫)を対象とした初のランダム化第3相臨床試験で示
明るい展望が期待される小児がん治療の進歩の画像

明るい展望が期待される小児がん治療の進歩

2021年9月16日 Norman E. Sharpless医師 1982年にNCIの研究者Mariano Barbacid医師らによってNTRKという遺伝子が同定されました。この遺伝子は正常細胞をがん化させる可能性があります。その4年後に
再発/転移子宮頸がんにチソツマブ ベドチンを迅速承認の画像

再発/転移子宮頸がんにチソツマブ ベドチンを迅速承認

2021年9月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、化学療法中または化学療法後に疾患が進行し、再発または転移のみられる子宮頸がんの成人患者を対象に、組織因子指向性抗体-微小管阻害剤複合体であるチソツマブ べドチン(販売名:Tivdak、Se
トリネガ乳がん術前化学療法へのカルボプラチン併用は有効の画像

トリネガ乳がん術前化学療法へのカルボプラチン併用は有効

乳がん術前化学療法におけるパクリタキセルへのカルボプラチン併用により、トリプルネガティブ乳がん女性患者の病理学的完全奏効率と無イベント生存率が改善することが、BrighTNess試験の長期追跡データで確認された。 しかし、カルボプラチン+術