がん記事一覧

FDAが再発/難治性多発性骨髄腫にciltacabtagene autoleucelを承認の画像

FDAが再発/難治性多発性骨髄腫にciltacabtagene autoleucelを承認

2022年2月28日、米国食品医薬品局(FDA)は、プロテアソーム阻害剤(PI)、免疫調節剤(IMiD)、抗CD38モノクローナル抗体を含む4種類以上の治療歴を有する再発/難治性多発性骨髄腫の成人患者の治療にciltacabtagene a
前立腺がん生涯死亡リスクを層別化する”遺伝的リスクスコア”の画像

前立腺がん生涯死亡リスクを層別化する”遺伝的リスクスコア”

【ASCOの見解】 「現在の前立腺がん検診の推奨は家族歴および人種・民族に基づいており、これらの因子では個々の前立腺がん発症リスクまたは死亡リスクを十分に把握できていません。この新たな研究は、広範囲に及ぶ遺伝的リスクスコアが、転移性前立腺が
エンハーツ、HER2低発現乳がんでも試験成功の画像

エンハーツ、HER2低発現乳がんでも試験成功

・エンハーツは臨床試験で生存期間を延長させ腫瘍増殖を遅延させた ・HER2低発現乳がんにおける初の試験結果 ・エンハーツは細胞傷害性化学物質と結合した抗体医薬品 ・アストラゼネカ社は適応拡大の審査に向けて規制当局と協議 がん治療薬であるエン
NCI研究室ツアーの画像

NCI研究室ツアー

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。   ◆─────────────────◆ 米国国立がん研究所(NCI)がん疫学・遺伝学部門のトランスレー
HER2陽性乳がん脳転移にピロチニブ+カペシタビン併用は有望の画像

HER2陽性乳がん脳転移にピロチニブ+カペシタビン併用は有望

脳転移を有するHER2(ERBB2)陽性乳がん女性を対象とした第2相試験で、ピロチニブとカペシタビン併用療法により頭蓋内奏効がもたらされた。 ピロチニブとカペシタビンの併用は、「奏効は妥当で副作用は最小限であることから、HER2陽性乳がん脳
ぺムブロリズマブは進行子宮内膜がんに有望の画像

ぺムブロリズマブは進行子宮内膜がんに有望

現在、複数のがん種に対する治療薬として米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けているがん免疫チェックポイント阻害薬は、悪性度の高い子宮内膜がん(子宮体がん)にも有効であることが、オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病
KRAS阻害薬ソトラシブが一部の進行膵臓がん患者に有望の画像

KRAS阻害薬ソトラシブが一部の進行膵臓がん患者に有望

ASCO専門家の見解 「膵臓がんは治療が最も困難ながんの1つであり、KRAS変異については最近まで "創薬不可能 "と考えられてきました。今回発表されたデータでは、ソトラシブ(販売名:ルマケラス)が将来、治療抵抗性のKRASG12C膵臓がん
がん治療におけるバイオシミラーは先行バイオ医薬品と同等の有効性と費用対効果の画像

がん治療におけるバイオシミラーは先行バイオ医薬品と同等の有効性と費用対効果

バイオシミラー抗がん薬は、その先行バイオ医薬品と同様に安全で有効とみられ、コストもかなり低いことが系統的レビューとメタ解析により報告された。 「広く使われている3つのがんバイオ医薬品ベバシズマブ(販売名:アバスチン)、トラスツズマブ(販売名
オンコタイプDX 保険承認に向けて~後編~の画像

オンコタイプDX 保険承認に向けて~後編~

『海外がん医療情報リファレンス』は、信頼性の高い、がんの最新情報配信サイトです。ボランティア翻訳者、監修者により運営されています。 本動画は、2021年10月24日にJAMTがんセミナーにて収録されたものです。 ▶講師:尾崎 由記範先生(乳
ASCO泌尿生殖器がんシンポジウム2022:ダナファーバーがん研究所の発表の画像

ASCO泌尿生殖器がんシンポジウム2022:ダナファーバーがん研究所の発表

2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)泌尿生殖器(GU)がんシンポジウムにおいてダナファーバーがん研究所が重要な研究成果を発表する。このシンポジウムは、サンフランシスコを会場に2月17~19日にバーチャル形式および現地開催で実施される。AS
アスピリン服用による乳がん再発予防効果はないの画像

アスピリン服用による乳がん再発予防効果はない

ASCOの見解 「今回のデータから明らかになったのは、ER+またはトリプルネガティブ乳がん患者にとって、アスピリンはがん再発リスクを下げる手段となる可能性が低いということです。しかしながら、他の理由でアスピリンを服用する必要がある場合は、乳
研究ハイライト2022/2/9:非小細胞肺がん、急性骨髄性白血病の画像

研究ハイライト2022/2/9:非小細胞肺がん、急性骨髄性白血病

新しい培養法により非小細胞肺がん治療の腫瘍浸潤リンパ球拡大が改善 免疫チェックポイント阻害薬は非小細胞肺がん(NSCLC)の治療を一変させたが、患者の多くが治療に反応を示さない、または病気が再発する。そのため、研究者たちは、腫瘍浸潤リンパ球
イマチニブ治療後GISTに対するリプレチニブはスニチニブと同等の効果で副作用が少ないの画像

イマチニブ治療後GISTに対するリプレチニブはスニチニブと同等の効果で副作用が少ない

ASCOエキスパートの見解 「この大規模な第3相臨床試験では、イマチニブによる治療で増悪した消化管間質腫瘍に対して、スニチニブと比較してリプレチニブの優越性は認められませんでした。リプレチニブでは、高血圧、手足皮膚反応、好中球減少の発生率が
オンコタイプDX 保険承認に向けて~前編~の画像

オンコタイプDX 保険承認に向けて~前編~

『海外がん医療情報リファレンス』は、信頼性の高い、がんの最新情報配信サイトです。ボランティア翻訳者、監修者により運営されています。 本動画は、2021年10月24日にJAMTがんセミナーにて収録されたものです。 ▶講師:尾崎 由記範先生(乳
デュルバルマブが進行胆道がんの生存を緩やかに改善の画像

デュルバルマブが進行胆道がんの生存を緩やかに改善

大規模臨床試験の新たな結果は、胆管がんや胆のうがんなど、まれだが進行の早い種類のがんである胆道がん患者に希望の光を与えるものである。 TOPAZ-1と呼ばれるこの試験では、免疫療法薬デュルバルマブ(販売名:イミフィンジ)を標準的な化学療法に
HPV関連中咽頭がんに線量低減放射線療法が有効な可能性の画像

HPV関連中咽頭がんに線量低減放射線療法が有効な可能性

ヒトパピローマウイルス(HPV)陽性中咽頭がん患者において、予防的治療領域への照射線量および照射体積を減らした根治的同時化学放射線療法(CCRT)は「同等の」病勢コントロールを可能にし、かつ毒性も低いことが後ろ向き単一施設研究で示された。
新規切断術による下肢切断後の運動機能の回復と痛みの軽減の画像

新規切断術による下肢切断後の運動機能の回復と痛みの軽減

下肢切断術を受ける人に対して、従来の義肢装具にありがちな消耗性疼痛や持続的な組織破壊を抑制して、運動機能の劇的な回復が可能となる革新的な外科手術法がある。 オッセオインテグレーションと呼ばれるこの手術法は、通常、大腿骨の中に1本の金属製の棒
研究ハイライト2022/1/26:甲状腺がん、多発性骨髄腫の画像

研究ハイライト2022/1/26:甲状腺がん、多発性骨髄腫

新たな併用療法はBRAFV600E変異陽性の甲状腺未分化がん(ATC)に有望な治療法となる 甲状腺未分化がん(ATC)は、まれではあるが悪性度の高い疾患であり、生存期間の中央値が5カ月、1年生存率が20%である。そのため、長期の利益が得られ
EUと英国がん統計ー2022年に卵巣がん死亡率は減少するの画像

EUと英国がん統計ー2022年に卵巣がん死亡率は減少する

【ESMO Annals of Oncology誌プレスリリース】 2022年の卵巣がんによる死亡率は、2017年と比較して英国で17%、EU諸国では7%減少すると予測されることが新たな研究により明らかになった。この研究は、著名ながん専門誌
HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でないの画像

HER2食道がんの術前化学放射線療法へのトラスツズマブ追加は有効でない

HER2の過剰発現がみられる食道がん患者では、術前化学放射線療法にトラスツズマブを加えても効果がみられないことが第3相試験で明らかにされた。 HER2陽性の食道胃がんは「HER2陽性の乳がんと同じ動きをすることはないし、乳がんに効く薬剤が、
HLA遺伝子:免疫療法薬が必ずしもすべての人に有効ではない理由の画像

HLA遺伝子:免疫療法薬が必ずしもすべての人に有効ではない理由

毎年、何十万人ものがん患者がニボルマブ(販売名:オプジーボ)やペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)といった免疫チェックポイント阻害剤の投与を受ける。にもかかわらず、免疫療法で用いられるこうした薬に多くの患者が奏効しない。 このたび米国国
ESMO肉腫・消化管間質腫瘍(GIST)シンポジウム2022 ハイライトの画像

ESMO肉腫・消化管間質腫瘍(GIST)シンポジウム2022 ハイライト

ESMO(欧州臨床腫瘍学会)肉腫・消化管間質腫瘍シンポジウム2022がオンラインで開催された。 2月1-2日開催の学術プログラムでは、軟部肉腫(STS)、消化管間質腫瘍(GIST)、肉腫および骨腫瘍における包括的概観が示される。管理戦略の革
TIL療法により転移乳がんの個別化医療が前進の画像

TIL療法により転移乳がんの個別化医療が前進

患者自身の抗腫瘍免疫細胞を用いる実験的な免疫療法が転移乳がん患者の治療に利用できる可能性があると、米国国立がん研究所(NCI:米国国立衛生研究所の一部)のがん研究センター主導の臨床試験で示された。多くの転移乳がん患者で腫瘍に対する免疫反応を
乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいことの画像

乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいこと

【乳がんサバイバーとしての体験より:乳がんと診断されたら、乳房再建をしない手術について知っておきたいこと】 トレイシー・タイナー(診療看護師)は、25年の看護師経験を持つ急性期診療看護師です。2017年に乳がんと診断され、2018年にフラッ