赤血球生成促進剤(ESA製剤):Aranesp (darbepoetin alfa), Epogen (epoetin alfa), and Procrit (epoetin alfa)

原文
腫瘍医、腎臓内科医、その他の医療従事者向け

FDAは、ある種の貧血を治療する赤血球生成促進剤(EPA製剤)の枠組み警告の修正および、その他の安全性に関する製品ラベルの変更を専門医療者に通達した。
これらの新たな記載部分は、癌患者および慢性腎不全患者に対する治療薬アラネスプ、エポジェン、プロクリットのリスクに言及するものである。癌の患者に対しては、ESA製剤がヘモグロビン値1デシリットル当たり12グラム(g/dL)以上に達する投与量を受けた場合、腫瘍の増殖を生じ、乳癌、頭頸部癌、リンパ腫、非小細胞肺癌において生存期間を短くするとの事実が新たな枠組み警告で強調された。慢性腎不全の患者に対する新枠組み警告では、ESA製剤がヘモグロビン値10g/dLから12g/dLの間を維持するように使用されるべきであると記載している。慢性腎不全患者において、ヘモグロビン値をそれ以上に保つことは死亡、および他の重篤な状態に陥るリスクの増加となる。新ラベルには、ESA治療によって適切なヘモグロビン値の増加が見られない慢性腎不全患者に対する特別な投与量の調整やヘモグロビンのモニタリングの指示を提供している。

また、新たな枠組み警告では、癌患者に対するESA製剤の使用は、化学療法による貧血の治療のみに限定すべきで、それ以外の貧血には使用すべきではないことを明記している。さらに、その患者が化学療法を終了した時点でESA製剤の使用は中止することとしている。

[2010-Labels for Epogen, Procit-FDA] 
[201106-Label for Aranesp-FDA]
[November08,2007 – Drug Information Page-FDA]
Previous MedWatch Alerts: [February 16, 2007]

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

乳がんに関連する記事

【SABCS24】サンアントニオ乳がんシンポジウムでのダナファーバーの研究発表の画像

【SABCS24】サンアントニオ乳がんシンポジウムでのダナファーバーの研究発表

ダナファーバーがん研究所の研究者らは、2024年12月10日から13日まで開催される第47回サンアントニオ乳がんシンポジウムで、30件を超える研究を発表する。サンアントニオ乳がんシンポ...
次世代SERDのイムルネストラントが、標準ホルモン療法抵抗性の進行乳がんに有効【SABCS24】の画像

次世代SERDのイムルネストラントが、標準ホルモン療法抵抗性の進行乳がんに有効【SABCS24】

イムルネストラントがアベマシクリブとの併用、またはESR1変異乳がんにおいて単剤で有効臨床試験段階の次世代選択的エストロゲン受容体分解薬(SERD)であるイムルネストラント[I...
【SABCS24】低リスク非浸潤性乳管がんでは監視療法でも手術でも生活の質は同等:COMET試験の画像

【SABCS24】低リスク非浸潤性乳管がんでは監視療法でも手術でも生活の質は同等:COMET試験

監視療法を受けた低リスクの非浸潤性乳管がん(DCIS)患者は、現行の標準治療を受けた患者と同等の身体的、感情的、心理的転帰を報告した。このCOMET臨床試験の結果が、2024年12月1...
【SABCS24】一部の低リスク非浸潤性乳管がんでは監視療法が実行可能な選択肢:COMET試験の画像

【SABCS24】一部の低リスク非浸潤性乳管がんでは監視療法が実行可能な選択肢:COMET試験

再発リスクは監視療法群と通常ケア群で同様ホルモン受容体(HR)陽性、HER2陰性、低リスクの非浸潤性乳管がん(DCIS)患者のうち、監視療法を受けた患者の2年時点の浸潤性同側乳...