乳がん全ケアを学ぶEラーニング(専門家向け)

MDアンダーソン OncoLog 2016年6月号(Volume 61 / Issue 6)

 Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号URL

役立つリソース:乳がん全ケア教育コース(乳がんサバイバーシップ・コース)

乳がんサバイバーシップ・コース(Breast Cancer Survivorship Course)と呼ばれる乳がん全ケアに関する教育コースは、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの腫瘍専門家教育プログラムが提供する医学生涯教育(CME)プログラムの一つである。当コースのゴールは、医療従事者が、増え続ける乳がんの治療後含む全ケアを習得することである。

乳がんサバイバーシップ・コースは最近アップデートされ、乳がんサバイバーが直面する固有の課題にまつわるトピックや、乳がんサバイバーを長期にわたり適切に経過観察してケアするための方法に関する21のレッスンから構成される。各レッスンでは、最初にMDアンダーソンがんセンターに所属する医師や高度実践看護師、薬剤師による講義を受け、次に簡単なテストを行う。

当レッスンは、乳がんの疫学、病因、診断、病理および治療に関する概要に加えて、外科手術、放射線療法、内分泌療法および化学療法による遅発性の影響を認識して管理するためのコツを教える。1つのレッスンで乳房再建術に関するトピックを取り扱う。当コースのその他のトピックには、乳がんの好発転移部位、サーベイランス(経過観察の検査)、乳房またはその他の身体部位の二次原発がんの発生リスク低減、ならびに遺伝子検査が適切な患者の特定に関するトピックがある。1レッスンの所要時間は、ほとんどのレッスンで15~40分間である。

乳がんサバイバーシップ・コースは、オンライン(http://bit.ly/1TAdFpM)で無料で利用できる。医師およびその他の医療従事者は、サインインして受講することで、CMEクレジット(医師免許を維持するために必要な単位) を取得できる。また、誰でもサインインせずに講義を視聴できる。

The information from OncoLog is provided for educational purposes only. While great care has been taken to ensure the accuracy of the information provided in OncoLog, The University of Texas MD Anderson Cancer Center and its employees cannot be held responsible for errors or any consequences arising from the use of this information. All medical information should be reviewed with a health-care provider. In addition, translation of this article into Japanese has been independently performed by the Japan Association of Medical Translation for Cancer and MD Anderson and its employees cannot be held responsible for any errors in translation.
OncoLogに掲載される情報は、教育的目的に限って提供されています。 OncoLogが提供する情報は正確を期すよう細心の注意を払っていますが、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターおよびその関係者は、誤りがあっても、また本情報を使用することによっていかなる結果が生じても、一切責任を負うことができません。 医療情報は、必ず医療者に確認し見直して下さい。 加えて、当記事の日本語訳は(社)日本癌医療翻訳アソシエイツが独自に作成したものであり、MDアンダーソンおよびその関係者はいかなる誤訳についても一切責任を負うことができません。

翻訳担当者 永瀬祐子

監修 原 文堅(乳がん/四国がんセンター)

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