女性の乳癌発症リスクを低下させる薬剤

米国予防医学専門委員会(USPSTF)

このページは、米国予防医学専門委員会(USPSTF)の女性における原発性乳癌のリスクを低下させる薬剤についての推奨グレードをまとめたものである。


現行の推奨グレード

リリース日:2013年9月

  • 臨床医は乳癌リスクが高い女性に対し、リスクを低減させる薬剤投与に関して情報共有に基づいた意思決定を行うことを推奨している。また、乳癌リスクは高いが薬の副作用リスクは低い女性に対して、臨床医は、tamoxifen(タモキシフェン)やraloxifene(ラロキシフェン)などの乳癌リスクを低下させる薬の処方をすべきである。
    推奨グレード:B(推奨する)
  • 米国予防医学専門委員会は、乳癌リスクが高くない女性に対し、原発性乳癌リスク低減の目的でタモキシフェンやラロキシフェンなどの投薬は行わないことを推奨する。
    推奨グレード:D(行わないことを推奨する

関連文書(リンク先は英語です)

文書

関連項目

推奨内容文 (PDF File, 294 KB; PDF Help)臨床サマリー (PDF File, 65 KB; PDF Help)
消費者ファクトシート (PDF File, 123 KB; PDF Help)
エビデンスレポート(PDF File, 225 KB; PDF Help)有効性の比較検討(PDF File, 4.5 MB; PDF Help)

2013年10月時点の最新情報

翻訳担当者 福田 素子

監修 勝俣 範之 (腫瘍内科、乳癌・婦人科癌/日本医科大学武蔵小杉病院)

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