乳がん
乳がん再発スコアの高い女性では化学療法が有益
2019年11月12日
最も一般的な早期乳がんを有し、かつオンコタイプDX(Oncotype DX)検査が高スコアの女性は術後ホルモン療法に加えて化学療法の併用治療を受けることで優れた長期成績につながる可能性がある。このことは、NCIが資金提供をしたTAILORx
放射線治療への反応と再発を予測するATM、BRCA遺伝子マーカーを特定
2019年11月10日
ASCOの見解 「放射線治療への反応と治療後再発の可能性を予測するために遺伝子シグネチャを使用すると、個々の患者の予後についての理解が深まり、最終的に治療の種類、時期、および強度を変更して、個々の患者の生存および生活の質を改善できます。これ
乳がん予防薬の推奨グレード(USPSTF)[2019年9月更新・現在最新版]
2019年10月2日
乳がんリスクを下げる薬剤の推奨グレード(USPSTF)[2019年9月更新・現在最新版] _______________ 対象者 : 乳がんリスクの高い女性 推奨グレード(詳細は、推奨グレードの定義参照): B(推奨) 推奨内容:USPST
カリフォルニア女性に乳がんリスクをもたらす化学物質曝露を表示するウェブツール
2019年9月27日
女性に乳がんリスクをもたらしうる職場での化学物質曝露リスク評価ツール この新たなウェブツールでは、650万人以上ものカリフォルニアの働く女性たちが直面する、乳がんリスクを上昇させうる工業用溶剤、抗菌薬、フタル酸エステルなどの曝露について、初
成人がんサバイバーで心血管疾患リスクが増加
2019年9月24日
がんサバイバー人口の増加に対し、心血管疾患リスクを最小限に抑え、管理する戦略が必要 2019年8月20日号のLancet誌に掲載された集団ベースコホート研究において、研究者らは、英国Clinical Practice Research Da
乳がんの手術費が治療法の選択に影響
2019年9月6日
しかし、同等の効果を有する他の治療法との費用の違いを説明する医師は少ない 高学歴で健康保険に加入している女性でさえ、かなりの割合の人が乳がんの手術法を選択する際に治療費に左右されていたことが、デュークがん研究所が主導する研究でわかった。 J
糖分入り飲料は、がん発症率増加と関連
2019年8月21日
「1日に炭酸飲料を1/3杯飲むと乳がんリスクが22%上昇し、フルーツジュースも同様に危険である」 とThe Sun紙が報じた。見出しは現在継続中の大規模研究に基づいている。その研究では、糖分入り飲料や人工甘味飲料を摂取するフランスの成人10
甲状腺機能亢進症の治療後に長期がん死亡リスクが増加
2019年8月8日
甲状腺機能亢進症で放射性ヨウ素(RAI)治療を受けた患者を調査した結果、治療用量と、乳がんなど固形がんによる長期死亡リスクとの間に関連性があることがわかった。この研究は、米国国立衛生研究所の一部門である米国国立がん研究所(NCI)の研究者ら
乳がん、肺がん、メラノーマの高齢サバイバーでは脳転移リスクが持続
2019年7月11日
高齢の乳がん、肺がんおよび黒色腫(メラノーマ)サバイバーはその後の人生で脳転移リスクに直面し、原発性がん治療から数年間は監視を必要とする可能性があるとの研究結果が、米国がん学会(AACR)のCancer Epidemiology, Biom
臨床的リスクと再発スコアによる乳がん術後化学療法の検討ーTAILORx最新データ
2019年6月27日
事前に定めていたTAILORx副次的解析の結果が、最新情報として追加される。本日、New England Journal of Medicine誌に掲載。 50歳以下または閉経前の女性における乳がん再発予防のための術後化学療法に関する最新情
内分泌療法+リボシクリブによる一次治療は、閉経前の進行乳がん生存率を有意に改善
2019年6月24日
ASCOの見解 「閉経前女性患者の進行乳がんは、非常に悪性度が高いことがあります。分子標的薬により同疾患を有する若年女性患者の生存率が有意に改善することは重要であり、励みになります」と米国臨床腫瘍学会(ASCO)専門員のHarold J.
FDAがPIK3CA変異を有する進行乳がんにアルペリシブを承認
2019年6月19日
2019年5月24日、米国食品医薬品局(FDA)は、内分泌療法ベースの治療中または治療終了後に進行が認められ、その後FDA承認検査によってホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性、PIK3CA変異を有する進行また
低リスク乳がんに対する乳房部分照射は、有効で利便性良好な選択肢
2019年6月18日
低リスク早期乳がん女性患者の多くでは、乳房部分照射は全乳房照射と同等の長期生存率および再発リスクを呈することが、オハイオ州立大学総合がんセンター(Arthur G. James Cancer Hospital and Richard J.
非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後、浸潤性再発を予測する6因子
2019年6月7日
非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんの浸潤性再発には6つの因子が関連していたことが、米国がん学会(AACR)のCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌で発表されたメタ解析で明ら
バランスのよい低脂肪食は閉経後女性の乳がん死亡リスクを軽減
2019年6月2日
ASCOの見解 「この研究は、食習慣によって乳がんによる死亡リスクに違いが生じることを示している。近年多くの研究で健康的な食習慣がもたらす効果が複数のがん種において発表されており、今回の研究もまた同様に、健康的な食事にはマイナス面がなく、プ
FDAが早期乳がんにトラスツズマブ エムタンシンを承認
2019年5月20日
2019年5月3日、米国食品医薬品局(FDA)は、タキサンとトラスツズマブによる術前療法後に浸潤性疾患が残存するHER2陽性早期乳がん(EBC)患者の術後療法にトラスツズマブ エムタンシン(英語名:ado-trastuzumab emtan
遺伝子検査を受ける卵巣がんや乳がん患者は少ない
2019年5月4日
卵巣がんや乳がんと診断された女性にとって、遺伝子検査を受けることは、親族への影響を含め、二次がんに対する治療法の決定や長期間の検診の指針になりうる重要な情報を得られる。しかし、卵巣がんや乳がんの女性患者の多くはこうした遺伝子検査を受けていな
手術はHER2陽性ステージ4乳がん患者の生存率改善に関連
2019年4月10日
保険受給対象外の患者は手術を受ける割合が低く、転帰格差が生じている HER2陽性(HER2+)ステージ4乳がん患者において、手術を受けた患者は手術を受けていない患者と比べて生存率が高かったという研究結果が、3月29日から4月3日開催の米国癌
末梢血幹細胞移植に使用される薬剤が転移乳がんに対する免疫療法を強化する可能性
2019年4月6日
一部のがん細胞は、結合組織の緻密層に囲まれていて、がんを死滅させる免疫細胞に対する障壁として働く。このことは、免疫療法(免疫細胞とがん細胞の間の相互作用に依存する治療法)に問題をもたらす。 しかし、転移乳がんマウスモデルを使用するNCIが資
CDK4/6阻害剤耐性メカニズムを解明、耐性は可逆的に消失しうる
2019年3月25日
比較的新しい乳がんの治療薬CDK4/6阻害薬に対し、乳がん細胞は、細胞周期タンパク質の一種であるCDK6を大量に産生することで耐性を獲得し、さらにエキソソームという担体分子を通じて他のがん細胞にも耐性を獲得させることが新研究で明らかになった
PET検査でHER2陽性乳がん個別化治療のバイオマーカーを検出
2019年3月22日
漸減療法の目的は有効性の維持と毒性の最小化 治療法をさらに個別化して患者の過剰治療を避けるために、PETスキャンを用いた新しい研究で、HER2陽性乳がんの1種類を有する患者が標準的化学療法を要せずに、HER2標的薬の単独投与で最大のベネフィ
FDAが乳がんにトラスツズマブ+ヒアルロニダーゼ合剤を承認
2019年3月12日
2019年2月28日、米国食品医薬品局は皮下投与のトラスツズマブおよびヒアルロニダーゼ併用注射液(商品名:Herceptin Hylecta、Genentech Inc.社)を承認した。Herceptin HylectaはHER2/neu受
BRCA変異のデータリソース ‘BRCA Exchange’により、がんリスク解明の推進へ
2019年2月21日
NCIプレスリリース BRCA1遺伝子およびBRCA2遺伝子における数千もの遺伝的変異に関する世界規模のデータリソースが一般に公開されている。この‘BRCA Exchange’は、BRCA1およびBRCA2のデータ共有を強化する目的で、Gl
頭皮冷却は化学療法による脱毛を防げるか
2019年2月11日
Prema P. Peethambaram医師は、ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨークリニックの腫瘍内科医であり腫瘍学准教授です。女性のがん治療と心のこもったがん治療の提供に熱心に取り組んでいます。 Charles L. Loprinzi