乳がん
ぺムブロリズマブは一部のトリネガ乳がんに画期的な治療薬
2021年10月8日
初回化学療法へのペムブロリズマブ(キイトルーダ)追加は、局所再発切除不能または転移性トリプルネガティブ乳がんで、PD-L1複合陽性スコア(CPS)10以上の女性患者において全生存期間を有意に延長することがKEYNOTE-355試験の最終結果
身体活動によるケモブレイン軽減効果
2021年9月24日
2019年の初め、Dawn Schnellは乳がんの化学療法を開始すると「意識混濁」のような状態を体験するようになった。 「2回の治療中に少し気を失うような感覚に襲われました」当時45歳だった彼女はそう語る。「部屋に入ると、(なぜ私はここに
研究ハイライト2021/8/25:急性骨髄性白血病、非浸潤性乳管がん、HBOC遺伝カウンセリング
2021年9月15日
若年の急性骨髄性白血病患者に対する強力な化学療法とベネトクラクスの併用療法 これまでの研究では、高齢の急性骨髄性白血病(AML)患者において、低強度の化学療法と、BCL2を阻害する薬剤であるベネトクラクスを併用することで生存率が向上すること
乳がんのホルモン療法を3年追加しても効果はない
2021年8月16日
ホルモン受容体陽性がん女性において、アロマターゼ阻害薬の長期投与により転帰の改善がみられるかどうかを検討した乳がんの臨床試験で、治療を3年追加しても効果はみられないとの結論が示された。 閉経後の参加者3,484人は、登録時にすでに5年間の術
スタチンがトリプルネガティブ乳がんの生存期間を延長する可能性
2021年8月13日
スタチンとして一般に知られているコレステロール降下薬とトリプルネガティブ乳がん患者の生存率に有意な関連があることが、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの主導による研究でわかった。スタチンは安価で、入手しやすく、副作用も軽微であることか
研究ハイライト2021/7/14:急性骨髄性白血病、肺がん治療ワクチン、トリプルネガティブ乳がん
2021年8月9日
急性骨髄性白血病マウスモデルにより併用療法が有望であることが示される 急性骨髄性白血病(AML)は骨髄に生じるがんである。治療にはタンパク質Bcl-2を標的とする薬剤であるベネトクラクスを低メチル化剤と併用することが多いが、ベネトクラクスへ
FDAがハイリスク早期トリネガ乳がんの術前/術後補助療法にペムブロリズマブを承認
2021年8月4日
2021年7月26日、米国食品医薬品局(FDA)は、ハイリスクの早期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)を対象に、ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、Merck社)と化学療法を併用する術前補助療法と、術後にペムブロリズマブ単剤を継続投与
早期乳がんに術後2年を超えるビスフォスフォネート剤は有益でない
2021年7月16日
ゾレドロン酸(またはゾレドロネート、販売名:ゾメタ)を5年間投与した患者群と2年間投与した患者群との間では、無病生存期間(ハザード比[HR]:0.97)、全生存期間(HR:0.98)、遠隔無病生存期間(HR:0.87)における有意差は認めら
特定の遺伝性乳がんのASCO迅速推奨ガイドライン更新ー術後オラパリブ推奨を追加
2021年7月8日
最新の研究で、HER2陰性で高リスクの早期乳がん、および生殖細胞系BRCA遺伝子変異を有する患者へのオラパリブ投与を支持 米国臨床腫瘍学会(ASCO)の新たなガイドライン更新で、HER2陰性の高リスクの早期乳がんで、生殖細胞系BRCA遺伝子
トリプルネガティブ乳がんに対する術前化学療法後のプラチナ製剤は有益でない
2021年7月1日
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)で浸潤性残存病変を有する患者において、術前化学療法後にプラチナ製剤を投与しても利益はなく、毒性が増すことが確認されたと研究者らは語る。 ナッシュビルにあるバンダービルト大学のIngrid Mayer医師は
乳がんにおけるビスフォスフォネート剤の有益性とリスクーDCISにも有効か
2021年6月30日
一般的な本薬剤は、骨転移を抑制し、非浸潤性乳管がん(DCIS)によるリスクを抑える可能性があるが、副作用についての教育と啓発が必須である ビスフォスフォネート剤は、骨を標的とした一般によく用いられる薬剤である。高齢者が骨粗鬆症の予防や治療の
抗HER2療法下の乳がんにチェックポイント阻害薬の追加による効果はない
2021年6月29日
【ESMO VIRTUAL PLENARYプレスリリース】 乳がんでは抗HER2療法に免疫チェックポイント阻害薬を追加しても病理学的完全奏効(pCR)が改善されないことが、IMpassion050試験の主要解析で明らかになった。この結果はE
PARP阻害剤はBRCA1/2陽性、HER2陰性の高リスク早期乳がんの無病生存を有意に延長
2021年6月14日
【米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解】 「OlympiA試験の結果は、高リスク早期乳がん患者におけるBRCA遺伝子変異検査の必要性を強調するものです。これらの結果は、高リスク初期ステージ乳がん患者の治療決定に重要なインパクトを持つ可能性があ
乳がん再発時、HER2低発現状態への転化が治療選択肢を広げる可能性
2021年5月26日
[ESMOプレスリリース] 乳房腫瘍はHER2低発現に転化し得るという研究結果が示された。これにより、HER2低発現腫瘍を対象に、現在、臨床試験が行われている新たな薬剤(主に新規の抗体薬物複合体治療薬)が有効な患者が増える可能性がある。 乳
乳がん患者それぞれの健康負荷への対応には、フォローアップケアの個別化が必要
2021年5月24日
【ESMOプレスリリース】 乳がんがほぼ治癒可能な疾患となり、早期発見・早期治療のおかげでヨーロッパのほとんどの地域で診断後10年以上生存している女性が70%以上となる中、がん罹患後の生活の質はペイシェントジャーニーの重要な側面となっている
不妊への不安が若年乳がん患者のホルモン療法の決断に影響
2021年5月21日
不妊への懸念は、若年の乳がん患者が治療法について下す決断に影響を及ぼすことが多く、ホルモン阻害治療を中止または延期する理由となっていることがダナファーバーがん研究所の研究者らによる新たな研究で明らかになった。 この研究結果は、2021年4月
CDK阻害薬は、ER陽性再発乳がんにおける免疫療法の効果を上げる可能性
2021年5月19日
・再発・転移乳がんは治療に抵抗性で、命にかかわることが多い。 ・これらの腫瘍は、免疫細胞の数が少ないことが多いため免疫療法が効きにくい。 ・今回の前臨床研究では、CDK4/6阻害薬の追加によって、免疫療法がER陽性の転移再発乳がんに対する有
ESMOバーチャル乳がん学会ハイライト(2021年5月5~8日開催)
2021年5月18日
5月5日〜8日、ESMO乳がん学会2021( ESMO Breast Cancer Congress 2021)バーチャル会議が開催された。 【ハイライト】 ・民族的差異のインパクト ・閉経前早期乳がんの治療最適化 ・術前/術後化学療法と免
リキッドバイオプシーとMRI併用で、乳がん患者の術前治療の奏効を高精度に予測
2021年5月5日
術前化学療法を受けた局所進行乳がん患者の完全奏効達成予測において、血漿中のcfDNA integrity(長鎖cfDNAと短鎖cfDNAの比として定義される)を評価するリキッドバイオプシー検査が、磁気共鳴画像法(MRI)の精度を改善する可能
TMB高値による免疫療法薬への反応予測は特定のがん種にのみ有用
2021年4月8日
いくつかのがん種について、予測バイオマーカーを同定するためには、さらなる研究が必要であることを示唆する結果が得られた。 腫瘍内の遺伝子変異の割合が高いこと(腫瘍遺伝子変異量[TMB]高値と呼ばれる)は、免疫チェックポイント阻害薬への臨床反応
乳房インプラントについて知っておくべき7つのこと
2021年4月6日
米国食品医薬品局(FDA)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 乳房インプラントを使用した乳房再建や豊胸を考えていますか? 中身が生
ER陽性乳がんの治療決定に役立つ新たな画像検査
2021年3月23日
NCIが資金提供した小規模な臨床研究の結果によると、新しい画像検査が一部の進行乳がんの治療決定に役立つ可能性がある。今回の試験では、この画像検査によってタモキシフェン(ノルバデックス)やレトロゾール(フェマーラ)のような抗ホルモン療法に反応
血中循環腫瘍細胞(CTC)で転移乳がん患者の治療反応と予後を予測できる可能性
2021年3月9日
早期の血中循環腫瘍細胞動態が転移性乳がん患者の全生存期間に関連することを示すメタアナリシス結果が、12月8~11日開催のサンアントニオ乳がんシンポジウム2020で発表された。 「転移性乳がん患者の治療選択肢が増えるなか、迅速に治療反応を予測
メトホルミンが2型糖尿病女性における乳がんリスクに影響をおよぼす可能性
2021年2月10日
Annals of Oncology誌プレスリリース 44,541人の女性を対象にした研究により、全体的に、2型糖尿病と乳がん発症との間に関連性はないとみられることがわかった。ただし、この結果は、本研究に参加した2型糖尿病の女性の大多数がメ