肉腫
骨軟部腫瘍の治療における免疫細胞の抑制
2020年7月19日
もともと人体に備わった能力を強めてがんと戦う免疫チェックポイント阻害剤などの免疫療法は、軟部組織や骨に発生するまれながんである肉腫の治療には、わずかな成功しかもたらしていない。ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者が行った新しい
FDAが、カポジ肉腫にポマリドミドを迅速承認
2020年5月21日
―Approved Drugs― 2020年5月14日、米国食品医薬品局(FDA)は、ポマリドミド(販売名:ポマリスト、Celgene Corporation社)の適応を、高活性抗レトロウイルス療法が奏効しなかった成人のAIDS関連カポジ肉
進行消化管間質腫瘍(GIST)にripretinib承認(FDA)
2020年5月21日
FDAニュース速報 2020年5月15日 米国食品医薬品局(FDA)は、消化管に発生する腫瘍の一種である進行消化管間質腫瘍(GIST)の四次治療薬として初めてripretinib[リプレチニブ]錠剤(Qinlock[キンロック])を承認した
予期しない効果―がん治療のアブスコパル効果の研究
2020年3月18日
ある女性患者には、もう治療の選択肢がなくなってしまった。稀な形態の肉腫は転移し、治療による効果を示さなくなった。 セントルイスのワシントン大学医学部の医師らは、次に、一番大きな腫瘍に陽子線治療を開始した。腫瘍の成長を遅らせて、67歳の患者が
骨肉腫に免疫療法薬が奏効しない理由をプロファイリングで解明
2020年3月13日
免疫療法薬により希少がん種の転帰を改善する戦略を提示 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの新しい研究では、骨肉腫患者から採取した腫瘍サンプルの包括的なプロファイリングにより、免疫チェックポイント阻害剤治療で観察される従来の応答不良には
希少遺伝子変異を有する消化管間質腫瘍(GIST)のFDA承認薬アバプリチニブ
2020年3月4日
特定の遺伝子変異を伴う消化管間質腫瘍(GIST)患者にとって、新しい分子標的薬が選択肢となる。 2020年1月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、血小板由来増殖因子受容体アルファ(PDGFRA)エクソン18変異を有する一部のGIST成人患者
FDAが進行類上皮肉腫にタゼメトスタットを承認
2020年1月30日
2020年1月23日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移または局所進行が認められる類上皮肉腫を有し、完全切除が不適応な16歳以上の小児および成人患者に対してタゼメトスタット(販売名:TAZVERIK、Epizyme, Inc.社)を迅速承認
FDAが希少変異を有する消化管間質腫瘍にアバプリチニブを承認
2020年1月23日
2020年1月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、血小板由来増殖因子受容体アルファ(PDGFRA)エクソン18変異( D842V変異含む)を有する切除不能であるか転移のみられる消化管間質腫瘍(GIST)の成人患者に対してアバプリチニブ(販売
FDAが腱滑膜巨細胞腫にペキシダルチニブを承認
2019年8月29日
2019年8月2日、米国食品医薬品局(FDA)は、症候性の腱滑膜巨細胞腫(TGCT)を有し、病状が重症であるか動作の制限が認められ、かつ手術による改善の見込みがない成人患者にpexidartinib [ペキシダルチニブ](販売名:TURAL
がんのイヌと人を救う― NCIの比較腫瘍学研究
2019年8月7日
イヌは、疑いなく、人間にとって最良の友達である。だから人々が自分のイヌに何でもしたいと思うのは驚くことではない。もし自分のイヌが深刻ながんの診断を受けたとしたら、飼い主は何ができるだろうか。 1つの選択肢は、NCIが支援する、新しいがん治療
フレッドハッチンソンがん研究センターによるASCO2019発表
2019年7月5日
フレッドハッチンソンがん研究センターの免疫療法、がん関連ウイルスの予防、医療格差などに関する最新の知見が、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会で紹介される。会議は「あらゆる患者の治療、あらゆる患者からの学び」というテーマで、5月31日~6
オララツマブ、軟部肉腫で生存の延長示されず、新規投与を中止
2019年2月12日
EUで現在治療中の患者は1,000人程と推計 欧州医薬品庁(EMA)は2019年1月23日にプレスリリース発表によると、オララツマブ[olaratumab](商品名:Lartruvo)+ドキソルビシン併用は、軟部肉腫患者の寿命を延長するのに
免疫療法薬が胞巣状軟部肉腫に有効
2019年2月7日
免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる、ある種の免疫療法が希少がんである進行胞巣状軟部肉腫(ASPS)の患者に有用である可能性が、小規模な臨床試験結果で示された。 これまでにASPS患者を対象に試験した治療法で効果が見られたものはほとんどない
FDAが特定の遺伝子特性を有する固形腫瘍に対してlarotrectinibを承認
2018年12月7日
2018年11月26日、米国食品医薬品局(FDA)は、既知の後天的な耐性変異を伴わない神経栄養因子受容体チロシンキナーゼ(NTRK)融合遺伝子を有し、転移がみられるか外科的切除による重篤な合併症の発症率が高く、適切な治療がない、もしくは治療
新薬NBTXR3、局所進行軟部肉腫の術前治療選択肢に
2018年11月12日
NBTXR3注入とそれに続く放射線治療は、四肢および体幹壁の軟部肉腫患者に対して有効で安全(Act-In-Sarc )放射線治療で活性化させたNBTXR3酸化ハフニウムナノ粒子による治療...
小児横紋筋肉腫で維持化学療法に延命効果-30年ぶりの進歩
2018年6月17日
ASCOの見解 「これまでよりも長い期間、維持療法により横紋筋肉腫を抑え込むことで患者にとって2つの利点が生じます。すなわち、再発防止による治癒率の上昇と重篤な副作用がほとんどなくなることです。30年にわたる研究の後、この知見により、どれだ
ソラフェニブがデスモイド腫瘍/侵襲性線維腫症患者の無増悪生存期間を延長
2018年5月11日
デスモイド腫瘍または侵襲性線維腫症(DT/DF)患者を対象にしたランダム化臨床試験の中間結果から、ソラフェニブトシル酸塩(商品名:ネクサバール)はプラセボと比較して、無増悪生存期間を延長させることが示された。無増悪生存期間は、疾患が悪化する
悪性骨腫瘍患者の治療におけるがん標的薬BMTP-11の可能性
2017年8月22日
BMTP-11が高リスク骨肉腫を標的とすることが前臨床試験で明らかに 悪性骨腫瘍の中でもっとも多い骨肉腫は治療困難であるが、この重大な疾患の新たな治療戦略として、骨転移を標的とするペプチド模倣薬(BMTP-11)が有望であることがテキサス大
肉腫で初の免疫プロファイリング、免疫療法適応の可能性を計る
2017年6月8日
肉腫の組織型によっては他の組織型よりも免疫反応が高いものがあり、Cancer誌に掲載された新たな研究で、この結合組織の悪性腫瘍に対する免疫療法応用の可能性について明らかになった。 肉腫は結合組織(筋肉、関節、脂肪、骨など)の悪
肉腫に対する第1相試験、G100腫瘍内投与が局所免疫を高める可能性
2017年4月28日
細菌から発想を得た薬剤の注入後に免疫攻撃の徴候を認めた、という知見をSeth Pollack博士率いるフレッド・ハッチンソンがん研究センターの研究チームが米国がん学会(AACR)年次総会2017で発表した。 古来から生体に備わ
ESMOアジアで発表されたアジア人患者のまれな肉腫に関する初めてのデータ
2017年1月25日
ESMOアジア会議2016で発表予定の研究 アジア人患者のまれな肉腫に関する初めてのデータとなる3つの研究が、シンガポールで開催中のESMOアジア会議2016で本日発表される。化学療法によって全生存期間が延長したにも関わらず、
進行期消化管間質腫瘍(GIST)治療における有望な新標的療法
2017年1月4日
進行期消化管間質腫瘍(GIST)に対する新たな分子標的薬の2つの初期臨床試験において、有望な予備結果 が示された。 この2種の治療法は、ほとんどのGISTの増殖に関与する異常な分子シグナル伝達経路を遮断するようデザインされて
FDAが進行軟部肉腫治療にolaratumabを迅速承認
2016年10月25日
速報 米国食品医薬品局(FDA)は本日、筋肉、脂肪、腱、または他の軟部組織に発生するがんである軟部肉腫(STS: soft tissue sarcoma)のうち、特定の種類の成人軟部肉腫患者の治療に対し、olaratumab[オララツマブ]
LOXO-101がNTRK融合遺伝子陽性腫瘍を縮小
2016年9月5日
MDアンダーソン OncoLog 2016年7月号(Volume 61 / Issue7) Oncologとは、米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新の癌研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌です。最新号URL &