ESMOバーチャル会議2020:注目の演題

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会(2020年9月19日~21日開催)の全演題を現在こちらで公開している。

【主要演題】
(LBA:当日発表)(O:口頭講演)

・非小細胞肺がん、上部消化管がん、乳がん、腎がん、前立腺がんの日常診療を変えうる、第3相臨床試験の結果に関する3つのプレジデンシャル(主要)シンポジウム

・トリプルネガティブ乳がんに対する有望な試験結果(LBA11、LBA16、LBA17、159O)

・固形がんにおける新規の骨髄特異抗体薬の試験(524O)、およびメラノーマ(悪性黒色腫)に対する免疫チェックポイント阻害薬+分子標的薬の連続併用療法第2相試験(LBA45)に関するそれぞれの初回結果

・再発大腸がんに対する免疫チェックポイント阻害薬第3相試験参加者の健康関連QOL(396O)

・コロナ渦が患者、腫瘍内科医、医療制度に及ぼす影響に関するデータが示すCOVID-19とがん治療の今後

・基調講演は、現在最も注目を集める次のトピックについて、権威であるAnthony Fauci氏とAntoni Ribas氏が語る:

「コロナ渦の公衆衛生と科学技術の課題」

「T細胞免疫療法の腫瘍縮小効果」

【報道機関向け会見予定】

・記者会見1: 9/10(木)12:30-13:30 CEST(中央ヨーロッパ夏時間)

・記者会見2: 9/17(木)12:30-13:30 CEST(中央ヨーロッパ夏時間)

両記者会見の内容については、現在のところ非公開となっています。ライブストリーミングやブロードキャスティングなどの配信は行いませんのでご了承下さい。

(略)

翻訳担当者 山本哲靖

監修 高濱隆幸(腫瘍内科/近畿大学奈良病院)

原文を見る

原文掲載日 

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

肺がんに関連する記事

処方薬+カウンセリングの統合ケアにより禁煙成功率が上昇の画像

処方薬+カウンセリングの統合ケアにより禁煙成功率が上昇

肺がん検診(高リスク喫煙者対象)を受ける喫煙者にとって、薬物療法と集中的なカウンセリングの組み合わせが最適な禁煙介入であることが研究から判明 肺がん検診を受ける喫煙者が薬物治療...
医療従事者への共感研修で肺がんへの偏見をなくすの画像

医療従事者への共感研修で肺がんへの偏見をなくす

喫煙歴のある人が肺がんと診断されると、この病気にしばしば関連するスティグマ(偏見、差別)のために、罪悪感や羞恥心を抱くことがあります。このスティグマによって、患者と医療従事者の...
米FDAがALK陽性局所進行/転移非小細胞肺がんにensartinibを承認の画像

米FDAがALK陽性局所進行/転移非小細胞肺がんにensartinibを承認

2024年12月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)阻害剤の投与歴のないALK陽性の局所進行または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者を対象に...
肺がん患者は病気や治療を肯定的に捉えることで転帰が改善する可能性の画像

肺がん患者は病気や治療を肯定的に捉えることで転帰が改善する可能性

世界的に肺がんはがんによる死亡原因のトップであるが、その心理的、身体的な影響についてはほとんど研究されていない。オハイオ州立大学総合がんセンター アーサー・G・ジェームズがん病院および...