血液腫瘍
FDAが血球貪食性リンパ組織球症にemapalumabを承認
2018年12月3日
2018年11月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、成人および小児(新生児以上)の原発性血球貪食性リンパ組織球症(HLH)患者で難治性、再発、もしくは進行性の疾患を有する患者、または従来のHLH治療法に不耐性を示す患者に対してemapal
FDAが2種類のリンパ腫にブレンツキシマブ ベドチンを承認
2018年11月29日
2018年11月16日、米国食品医薬品局は未治療の全身性未分化大細胞リンパ腫(sALCL)または、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫および非特定型末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を含むCD30陽性PTCL に化学療法を併用する形でのブレンツキシマ
養子T細胞療法を用いた試験で、まれな脳感染症PML併発患者の治療に成功
2018年11月7日
この治療は白血病、リンパ腫その他の免疫不全疾患に関連する可能性がある 進行性多巣性白質脳症(PML)は希少で死に至ることの多い脳の感染症であり、がんおよび免疫システムを損傷する疾患の患者に見受けられることがあるが、養子T細胞療法として知られ
CAR-T細胞:患者の免疫細胞を遺伝子操作してがんを治療する
2018年10月29日
米国国立がん研究所(NCI) 何年もの間、がん治療の基本は外科手術、化学療法、放射線療法であった。ここ20年の間に、イマチニブ(グリベック)やトラスツズマブ(ハーセプチン)などの分子標的薬治療薬(主にがん細胞内に存在する特定の分子変化を狙い
CD19標的のCAR T細胞療法における耐性獲得の機序
2018年10月22日
CD19を標的とするCAR T細胞療法において、CD19の遺伝子の変異獲得や、白血病細胞へのキメラ抗原受容体(CAR)の導入によって、隣接するCD19抗原がCARで覆われることにより耐性が獲得されうるということが、Nature Medici
免疫系の賦活による緩徐進行性リンパ腫の縮小
2018年10月18日
緩徐進行性(低悪性度)B細胞性リンパ腫患者に対して、低線量の放射線と免疫賦活化合物を併用する小規模臨床試験が行われた。この臨床試験において、大多数の患者で腫瘍の縮小が認められた。 臨床試験ではSD-101という化合物を用いたin situワ
FDAが再発または難治性の白血病(CLL、SLL)にデュベリシブを承認
2018年10月10日
2018年9月24日、米国食品医薬品局は、再発または難治性の慢性リンパ球性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)で2種類以上の治療施行後の成人患者を対象として、duvelisib[デュベリシブ](商品名:COPIKTRA、Ve
FDAが有毛細胞白血病にモキセツモマブを承認
2018年10月1日
米国食品医薬品局(FDA)は2018年9月13日、プリンヌクレオシドアナログ(PNA)による治療を含む2回以上の全身療法歴のある再発または難治性の有毛細胞白血病(HCL)の成人患者を適応として、CD22を標的とした細胞毒性薬剤であるmoxe
家族性白血病の遺伝子研究で長年の謎が解明
2018年9月12日
数十年にわたる医学上の謎が、テネシーにあるカリフォルニア大学サンフランシスコ校(USCF)およびセントジュード小児研究病院の研究者らによって解明された。研究チームは家族性血液疾患の原因となる1組の遺伝性遺伝子変異を発見した。この遺伝子変異は
FDAがアジスロマイシン長期使用によるがん再発リスク増大を警告
2018年8月27日
対象:がん患者、医療従事者、腫瘍医 問題点:特定の炎症性肺疾患を予防する目的で、造血幹細胞移植を受ける血液またはリンパ節のがん患者に抗生物質のアジスロマイシン(商品名:Zithromax、Zmax)を長期投与すべきでない。臨床試験の結果によ
FDAが非ホジキンリンパ腫にモガムリズマブを承認
2018年8月27日
速報 米国食品医薬品局(FDA)は本日、1種類以上の全身療法実施後の再発または難治性の菌状息肉症(MF)またはセザリー症候群(SS)の成人患者に対し、モガムリズマブ(mogamulizumab、商品名:ポテリジオ)点滴静注を承認した。本承認
フレイル(虚弱)評価ツールが多発性骨髄腫患者の生存を予測
2018年8月22日
実年齢だけでなく、身体機能と生活の質(QOL)の2要素を考慮するフレイル(虚弱)インデックスが高齢患者の治療意思決定に役立つ可能性 「多発性骨髄腫やそれ以外のがんを発症している高齢患者の治療合併症のリスクが高いことはわかっています。ですが、
FDAが再発/難治性の急性骨髄性白血病にイボシデニブを承認
2018年8月13日
2018年7月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、FDA承認検査で感受性IDH1変異が検出された再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)の成人患者に対し、ivosidenib[イボシデニブ](商品名:Tibsovo、Agios Pha
Quizartinibが難治性白血病(AML)の全生存期間を延長
2018年7月14日
治験薬quizartinib(キザルチニブ)が、FMS様遺伝子内縦列重複(FLT3-ITD)と呼ばれる遺伝子変異と関連する予後不良型の急性骨髄性白血病(AML)患者の全生存期間を延長したことが、テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターが
Moxetumomab Pasudotox、有毛細胞白血病の新たな選択肢
2018年7月4日
有毛細胞白血病(HCL)はまれな白血病であるが、HCL患者に新たな治療選択肢が近日中にもたらされる可能性が、第3相国際共同臨床試験により明らかになった。本試験では、それ以前の治療後にHCLが再発/進行した患者を対象としたが、対象患者の4分の
FDA が再発・難治性B細胞リンパ腫(PMBCL)にペムブロリズマブを承認
2018年6月21日
2018年6月13日、米国食品医薬品局は、難治性PMBCL(原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫)または2種類以上の治療後、再発が認められたPMBCLを有する成人および小児患者に対する治療薬としてペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merc
カルフィルゾミブの週1回投与は再発/難治性多発性骨髄腫に有望
2018年6月20日
ARROW試験のレジメンで、週1回カルフィルゾミブを投与する治療を受けた再発または難治性多発性骨髄腫の患者は、週2回投与の治療を受けた患者よりも奏効率が高く、患者にとってより簡便な投与方法となる見込みである。 スペインにあるサ
思春期/若年白血病(ALL)患者には小児向け環境またはNCI指定がんセンターでの治療が有益
2018年6月11日
成人向け環境で治療を受けた思春期/若年成人(AYA世代)ALL患者の生存は不良 最新の米国血液学会誌「Blood Advances」に示されたレトロスペクティブ分析によると、急性リンパ性白血病(ALL)の思春期/若年成人は、成人用の施設での
FDAがp17欠失のない慢性リンパ性白血病に対してもvenetoclaxを承認
2018年6月11日
2018年6月8日、米国食品医薬品局(FDA)は、17p欠失の有無に関わらず、少なくとも1回の治療歴を有する慢性リンパ性白血病(CLL)患者あるいは小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者に対する治療薬としてvenetoclax[ベネトクラックス
FDAがB細胞リンパ腫(DLBCL)にCAR-T療法薬tisagenlecleucelを承認
2018年5月17日
2018年5月1日、米国食品医薬品局(FDA)は、2回以上の全身療法後にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、特定不能の高悪性度B細胞リンパ腫および濾胞性リンパ腫から発生したDLBCLなどの再発または難治性の大細胞型B細胞リンパ腫を
発症頻度の最も高いリンパ腫の分子分類を改訂
2018年5月7日
NCI(米国国立がん研究所)プレスリリース 新たな研究で、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の遺伝子サブタイプが同定され、このリンパ腫の患者のなかに治療への反応を示す者と示さない者がいる理由の解明が進みそうだ。米国国立衛生研究所(
FDAが微小残存病変を有する前駆B細胞ALLにブリナツモマブを適応拡大
2018年5月1日
米国食品医薬品局(FDA)は、寛解したがなおも微小残存病変(MRD)を有する前駆B細胞急性リンパ性白血病(ALL)成人患者および小児患者の治療を対象としてblinatumomab[ブリナツモマブ](商品名:Blincyto)を迅速承認した。
白血病の毒素治療に対する抵抗性を予防する薬
2018年4月21日
以前の臨床試験において、細菌毒素成分を含有するがん治療薬が、小児で最も多いがんであるB細胞性急性リンパ性白血病(ALL)の治療に有望であることが示唆されていた。しかし、米国国立がん研究所(NCI)で開発されたこの薬は、すぐに効かなくなるとい
乳房インプラント関連の未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)
2018年4月6日
米国食品医薬品局(FDA)>医療機器 乳房インプラントの移植を受けた人(*乳房再建術を含む)は乳房インプラント関連の未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)が発症するリスクがある。BIA-ALCLは乳がんではなく、非ホジキンリンパ腫(免疫系