白血病
UBTFタンデム重複は、小児白血病(AML)の新たな分類型を定義する可能性
2022年4月4日
小児急性骨髄性白血病(AML)の再発例の9%において、本疾患の新たな分類型であるとみられる新変異が確認されたことが、米国がん学会誌「Blood Cancer Discovery」に発表された。 この変異は、UBTFという遺伝子のエクソン13
研究ハイライト2022/2/23:PIK3CA標的療法、骨髄線維症ほか
2022年3月25日
CopanlisibはPIK3CA変異を有する腫瘍に有効 PIK3CAは、最も高い頻度で変異が生じるがん遺伝子であり、肝臓、乳房、大腸、卵巣、胃、脳、肺など、さまざまながん種で変異が認められている。NCI MATCH試験の一環として、Sen
研究ハイライト2022/2/9:非小細胞肺がん、急性骨髄性白血病
2022年3月1日
新しい培養法により非小細胞肺がん治療の腫瘍浸潤リンパ球拡大が改善 免疫チェックポイント阻害薬は非小細胞肺がん(NSCLC)の治療を一変させたが、患者の多くが治療に反応を示さない、または病気が再発する。そのため、研究者たちは、腫瘍浸潤リンパ球
成人白血病(ALL)造血幹細胞移植後の生存率の改善続く-20年間研究
2022年1月28日
フィラデルフィア染色体を持つ患者の予後が改善し続けている フィラデルフィア染色体を持つ急性リンパ芽球性白血病(ALL)患者において、同種造血幹細胞移植(HCT)後に再発を認めた患者の2年間の全生存率が、2000~2004年と2015~201
T細胞腫瘍の寛解維持にロミデプシン3剤併用による移植前治療が有望
2022年1月19日
悪性の血液腫瘍患者において、新規の3剤併用療法が同種幹細胞移植後の寛解期の延長に有用であることが、オハイオ州立大学総合がんセンター アーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC-James)の研究者によっ
困難な急性骨髄性白血病にベネトクラクス併用療法が有効との3つのASH発表
2022年1月11日
米国血液学会(ASH)の会議で発表された研究結果はAML患者の予後改善を強調 アブストラクトNo.691、371、794 ベネトクラクス(販売名:ベネクレクスタ)と別の療法を含む併用療法により、特定の変異を有する再発または難治性の急性骨髄性
アバタセプト承認は急性移植片対宿主病(GVHD)予防に希望をもたらす
2022年1月4日
アバタセプトの承認により、多くのがん患者や血液疾患の患者、特に適合者を見つけることが難しい多様な民族の患者に、骨髄移植という治療選択肢の可能性が広がる 米国食品医薬品局(FDA)は、2歳以上の患者について、HLA適合または1アレル不適合非血
イブルチニブとFCR療法の併用で慢性リンパ性白血病(CLL)若年患者に長期寛解
2021年12月28日
若年患者の幅広い層で、一定期間の治療により非常に長期間の寛解が得られる可能性 慢性リンパ性白血病(CLL)の若年患者は、イブルチニブ(イムブルビカ)という薬剤で長期間の寛解を得ることができるが、寛解を維持するためには無期限に投与を続ける必要
がん患者の幹細胞移植ドナー拡大へ期待:クローン性造血とDNMT3A変異の新発見
2021年12月14日
● 「クローン性造血」状態を来たしている人の多くが、幹細胞移植の安全なドナーになり得ることがわかった。 ● 特定の遺伝子変異がある幹細胞を移植することにより移植を受けた患者の生存期間が改善されることが明らかになり、研究者を驚かせている。 *
FDAが小児・青年期患者のリンパ腫・白血病にリツキシマブ併用化学療法を承認
2021年12月8日
2021年12月2日、米国食品医薬品局(FDA)は、未治療、進行期、CD20陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫(BL)、バーキット様リンパ腫(BLL)、成熟B細胞性急性白血病(B-AL)の小児および青年期
FDAが初の白血病(BCP-ALL)CAR-T細胞療法としてbrexucabtagene autoleucelを承認
2021年12月1日
血液腫瘍の一種である急性リンパ性白血病(ALL)の、最もよくみられる病型に罹患した成人患者は、初期治療が奏効しても再発することが多く、治療がまったく奏効しない患者もいる。このような患者については、CAR-T細胞療法と呼ばれる免疫療法が新たな
ビタミンA誘導体と三酸化ヒ素の併用で小児白血病(APL)の化学療法を減らせる可能性
2021年11月29日
【米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース】 ビタミンAの代謝物であるオールトランスレチノイン酸と三酸化ヒ素(三酸化二ヒ素)の併用は、標準リスクおよび高リスクの急性前骨髄球性白血病(APL)患児に高い効果を示すことが臨床試験で明らかになっ
FDAがT315I変異Ph陽性慢性骨髄性白血病にアシミニブを承認
2021年11月8日
2021年10月29日、米国食品医薬品局(FDA)は、2剤以上のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)による治療歴のある慢性期(CP)のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)患者にアシミニブ(商品名:Scemblix、Nova
治療抵抗性白血病に対するミドスタウリン分子標的療法の改善へ
2021年11月1日
なぜ急性骨髄性白血病(AML)の一種を対象とする臨床試験の被験薬は効かないことが多いのか、そして、どうすればその有効性を回復できるのかが、ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者が実施した新たな研究によって明らかになった。 この前
FDAが再発/難治性B細胞前駆体ALLにbrexucabtagene autoleucelを承認
2021年10月8日
2021年10月1日、米国食品医薬品局(FDA)は、再発または難治性のB細胞前駆体急性リンパ性白血病(ALL)の成人患者を対象に、brexucabtagene autoleucel(販売名:Tecartus、Kite Pharma, Inc
慢性リンパ性白血病(CLL)の3剤併用AVO療法が第2相試験で有望な結果
2021年10月2日
ダナファーバーの研究者らにより、BCL-2阻害薬と別の分子標的薬2剤の3剤併用は、治療歴のない慢性リンパ性白血病(CLL)患者に有効であることが認められた ダナファーバーがん研究所を中心とする臨床研究チームは、高齢者に好発する血液腫瘍の一種
リンパ系悪性腫瘍患者へのCOVID-19ワクチンの有効性に注意喚起
2021年9月11日
・モデルナ製またはファイザー製のワクチンを接種してから1年以内に抗CD20療法を受けた患者では、COVID-19の原因であるコロナウイルスに対する抗体ができていなかった。 ・このような患者は、コロナウイルス感染に対する予防措置を継続すべきで
FDAが慢性移植片対宿主病にBelumosudilを承認
2021年8月25日
慢性の移植片対宿主病(GVHD)は骨髄および幹細胞移植に多い合併症であるが、このたび新たな治療法が加わった。7月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、すでに他の治療法を2種類以上試したことがある12歳以上の人を対象に、belumosudil
イブルチニブは治療困難な有毛細胞白血病の治療に有効
2021年8月4日
経口分子標的薬イブルチニブ(販売名:イムブルビカ)は、高リスクの有毛細胞白血病に対して有効な治療選択肢であることが、オハイオ州立大学総合がんセンター アーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC-Jame
Ficlatuzumabと化学療法の併用は再発難治性の白血病(AML)に有望
2021年8月2日
治験薬であるficlatuzumab[フィクラツズマブ]と化学療法との併用療法が、再発難治性の急性骨髄性白血病(AML)患者において臨床的有効性の徴候がみられたという結果が、米国がん学会誌であるBlood Cancer Discoveryに
FDAが白血病とリンパ腫にアスパラギナーゼエルウィニアクリサンチミーを承認
2021年7月10日
2021年6月30日、米国食品医薬品局(FDA)は、大腸菌由来のアスパラギナーゼに対する過敏症を発症した成人患者および生後1カ月以上の患児における、急性リンパ芽球性白血病(ALL)およびリンパ芽球性リンパ腫(LBL)の治療を目的とした多剤併
研究ハイライト:急性骨髄性白血病、エクソソーム、肝細胞がん、C. difficile
2021年7月2日
急性骨髄性白血病(AML)、エクソソーム、肝細胞がん、Clostridioides difficile(クロストリディオイデス・ディフィシル、C. difficile)における新知見 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究ハイライト
イブルチニブ+ベネトクラクス併用治療により白血病(CLL)患者の寛解が持続
2021年6月30日
経口分子標的薬治療で3年全生存率96%を達成 イブルチニブ+ベネトクラクス(商品名:ベネクラクスタ)併用療法は、初発の慢性リンパ性白血病(CLL)患者における疾患寛解を持続させることが、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者らによ
回復期患者の血漿は血液腫瘍患者のCOVID-19からの生還を後押しする可能性
2021年6月25日
COVID-19陽性の血液腫瘍患者に回復期患者の血漿を投与すると生存率の改善がみられたことが、多施設コホート研究において明らかになった。 「これは、COVID-19に罹患したがん患者の大規模集団において何らかの潜在的効果を示した初めてのCO