女性のがん
バルスチリマブ+ザリフレリマブ併用は進行子宮頸がん治療に有効
2022年2月4日
新たな免疫療法薬2剤の併用は、再発または進行子宮頸がんに罹患する女性に有効な新たな治療選択肢となる可能性があることが、オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC-Jam
ウェールズが子宮頸がん検診の間隔を5年に延長ーその理由は?
2022年2月1日
ウェールズは今週、子宮頸がん検診指針の変更を発表しました。 英国国立検診委員会(UK National Screening Committee)の推奨に沿ったこの変更は、子宮頸部を有する25〜64歳の女性はすべて、5年に1回子宮頸がん検診を
BRCA陽性卵巣がんに対するオラパリブ維持療法の効果は2年治療後も持続
2021年12月15日
新たに卵巣がんと診断されたBRCA遺伝子変異を有する女性において、2年間のオラパリブ(販売名:リムパーザ)維持療法後に持続的な無増悪生存率の改善が認められることが臨床試験の解析により明らかとなった。 本試験は、BRCA遺伝子変異を有し、進行
再発卵巣がんに腫瘍減量手術が有効
2021年12月9日
腫瘍減量手術と化学療法の併用により、再発卵巣がん患者の生存期間が、化学療法単独の場合よりも約8カ月長くなることが、DESKTOP III試験(ランダム化比較試験)の結果、明らかになった。 全生存期間の中央値は、化学療法単独群201人では46
研究ハイライト2021/10/20:慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、濾胞性リンパ腫、大腸がん、早期子宮頸がん
2021年11月12日
白血病治療、治療反応の予測因子、検診率の差、子宮頸がん治療後の妊娠に関する新たな知見 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究ハイライトでは、MDアンダーソンの専門家によって先頃発表された基礎研究、トランスレーショナルリサーチ(橋渡し
免疫療法薬ペムブロリズマブは再発、持続性、または転移性子宮頸がん患者の生存を改善
2021年10月20日
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2021プレスリリース 標準一次治療に免疫療法を追加することにより再発性、持続性または転移性子宮頸がん患者の生存期間が8カ月延長された[1]。このKEYNOTE-826試験の結果は、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年
複数がん種に有望な新薬初期試験(ceralasertib、アルペリシブ、DS-7300、TC-210、bintrafusp alfa)-ESMO21
2021年10月15日
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2021プレスリリース ESMO Congress 2021で報告された複数の初期臨床試験のデータは、プレシジョン医療に明確に重点を置いた新しいがん治療の登場を示唆するものであった。COVID-19パンデミック初
FDAが再発/転移子宮頸がんの一次治療にペムブロリズマブの併用を承認
2021年10月13日
2021年10月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、同局が承認した検査により腫瘍にPD-L1が発現している(CPS≧1)転移/再発子宮頸がん患者に対して、ベバシズマブ併用の有無を問わず化学療法とペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、Me
再発/転移子宮頸がんにチソツマブ ベドチンを迅速承認
2021年9月29日
2021年9月20日、米国食品医薬品局(FDA)は、化学療法中または化学療法後に疾患が進行し、再発または転移のみられる子宮頸がんの成人患者を対象に、組織因子指向性抗体-微小管阻害剤複合体であるチソツマブ べドチン(販売名:Tivdak、Se
抗生物質によるPARP阻害薬耐性がん治療の可能性
2021年8月19日
がん治療薬の候補として、1950年代に発見された抗生物質の試験が再び行われる。 がん患者を対象としてこの薬剤(ノボビオシン)の試験を最初に行ったのは、30年前の小規模臨床試験だった。進行乳がんの若い女性にこの薬剤が効果を示し2年間生存したが
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(更新)
2021年8月6日
<目次> HPVワクチンとは何ですか。 どのような人がHPVワクチン接種を受けるべきですか。 HPVワクチンを何回接種する必要がありますか HPVワクチンはどのようにして効果を示しますか HPVワクチンはどのようにして作用しますか なぜほと
卵巣がん検診の死亡抑制効果を証明できず
2021年6月4日
「取り組み当初からの目的は、卵巣がん患者さんの命を救うこと、英国国民健康保険(NHS)を導入できそうな検診プログラムの科学的根拠を構築すること、そして、毎年多くの女性が卵巣がんに罹患していますが、これらの患者さんの人生に影響を及ぼすことでし
早期子宮頸がん患者に対する低侵襲手術が減少
2021年6月29日
およそ3年前の大規模臨床試験によって、早期子宮頸がん患者に対する低侵襲手術の成果は従来の開腹手術より劣っていることが明らかになった。LACCと呼ばれるこの試験では、低侵襲手術(ロボット手術を含む)を受けた早期子宮頸がん患者は開腹手術を受けた
局所進行子宮頸がんでは化学放射線療法後のカルボ/パクリ追加治療は生存期間を延長しない
2021年6月16日
【米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解】 「本試験によって、化学療法と放射線療法(以下、化学放射線療法)を実施後に化学療法を追加しても、局所進行子宮頸がん患者の生存期間は延長しないという明確なエビデンスが得られた。この結果は、局所進行子宮頸が
2021年ASCO年次総会(6月4-8日)注目の演題(続報)
2021年6月7日
6月4~8日にオンラインで開催される2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会において、多くのがん疾患部位にわたる幅広いテーマを扱った27の試験が発表される。 下記の試験について、複数の疾患領域のASCO専門委員が第三者の立場から解説お
検診とワクチン接種の標準化により子宮頸がん発生率は低下するも、他のHPV関連がんは上昇
2021年6月4日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「子宮頸がんの減少は歓迎すべきニュースであり、リスクのある患者の検診やワクチン接種への集中的取組みが反映されているとみられる。今回の研究は、他のHPV関連がんの発生率の増大を食い止めるためにやるべきことが
副作用に弱い高齢卵巣がん患者へのカルボプラチン単剤療法は、従来の2剤併用療法に劣る
2021年5月10日
新たに卵巣がんと診断された副作用に弱い高齢者において、カルボプラチン単剤療法は従来のカルボプラチン+パクリタキセル2剤併用療法に比べて治療効果が著しく劣ることが、数カ国でのランダム化比較臨床試験で明らかになった。 JAMA Oncology
FDAがMMR機能欠損がある子宮内膜がんにdostarlimabを承認
2021年4月28日
2021年4月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナ含有レジメンで治療中または治療後に進行した、FDAが承認した検査で判定されるミスマッチ修復機能欠損(dMMR)がある、再発または進行子宮内膜がんを有する成人患者を対象に、dost
BRCA1/2変異は子宮体がんリスクも増加させる
2021年4月14日
【ロイター】BRCA1またはBRCA2変異を有する女性は子宮体がん(子宮内膜がん)リスクが高く、なかでも子宮体がんの希少タイプである漿液性子宮体がんおよびp53異常子宮体がんのリスクがBRCA1変異保有者で特に高いことがオランダの研究で示さ
子宮漿液性がんにアダボセルチブが高い奏効率を達成
2021年4月5日
腫瘍細胞のDNAに劇的な損傷を与える標的薬に関して、難治性の子宮がん患者を対象とする初めての臨床試験が行われ、約3分の1の患者の腫瘍が縮小したと、ダナファーバーがん研究所の研究者らが報告した。 2021年3月11日にJournal of C
英国NICEが卵巣がんの維持療法としてニラパリブを承認
2021年2月1日
高悪性度の進行した上皮性卵巣がん、卵管がん、または原発性腹膜がんの成人患者の一部に対し、新たな分子標的療法が英国国立医療技術評価機構(NICE)により推奨された。 ニラパリブ(販売名:セジューラ)は、初回治療の効果を高めたり持続させたりする
アメリカがん協会(ACS)子宮頸がん検診ガイドライン最新版を解説
2020年10月30日
子宮頸がんと子宮頸がんによる死亡を予防するために、検診は非常に有効である。 7月30日、アメリカがん協会(ACS:American Cancer Society)は子宮頸がん検診ガイドライン最新版を公表した。同ガイドラインの推奨内容は、旧版
HPVワクチンで子宮頸がんリスクが低下
2020年10月18日
待望の研究結果で、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは浸潤性子宮頸がんリスクを大幅に低下させることが確認された。 本研究は、New England Journal of Medicine誌(外部リンク)に掲載された。スウェーデンの
進行子宮頸がんに免疫療法薬Balstilimabが有望
2020年10月16日
転移性子宮頸がんは現在有効な治療選択肢が限られており、罹患率は若年女性で突出して高い。 この疾患に対して、PD-1(プログラム細胞死1)を標的とする新規の免疫療法薬を研究している2件の独立した第2相臨床試験の中間報告では、この新規免疫療法薬